2014/04/21

採算より安全優先──日暮里・舎人ライナー

2014.4.5【東京都】──「隅田川を歩く_5」


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 今回は2008年開通の「日暮里・舎人(とねり)ライナー」沿いを歩きます。
 ゆりかもめ同様の「新交通システム:遠隔運転」ですが、右座席前方は隠し運転台らしく、非常時はそこで操作するようです。
 ゆりかもめは東京都の第三セクターですが、こちらは都営。


 車内座席は長椅子とクロスシート(1 or 2人用)が混在するので、通勤路線にしては定員が少ない印象があります。車内からも「全部長椅子にすればもっと乗れるのに」の声を耳にしますが、混雑時の定員オーバーを回避する事故防止措置とのこと。
 開通から日も浅く、莫大な借金返済に向けて稼ぎたいでしょうが、朝のラッシュ時混雑率143%(金沢シーサイドライン:114%、ゆりかもめ:89%)という数字は、新交通システムにおいては危険レベルなのかも知れません。
 正しいと思われる方針の元で、早期の混雑率軽減対策が求められています。


見沼親水公園(Map)


 終点の「見沼親水公園」とは、旧見沼用水の上に作られた水路沿いの公園です。
 見沼用水は、江戸期まで東京湾に流れ込んだ利根川の東遷(銚子方面へ変更)と、荒川の西遷(隅田川方面へ変更)後、新たな農地利用に向け建設されました。
 高架のホームからは、住宅がビッシリと並ぶ光景しか目に入りませんが、ビルは建っても地形は変わらないので以前の湿地の様子を思い描くと、「ここはいい農地になる」と期待を高めた広大な平坦地が見渡せます。


 この路線は、近隣に開設された足立トラックターミナル、北足立市場、足立流通センターに出入りする大型車による渋滞が常態化するため、当てにならないバス路線頼りの地域住民のために建設されました(それができる東京都ってすごいよね)。

 線路末端の姿は路線延長の可能性を感じさせますが、この先は埼玉県という状況は都営地下鉄三田線終点の西高島平と同じで、全線開通(1976年)以来「可能性を残したまま」の状況は変わっていません。
 自分都合で突っ走ったくせに中心地に従えとする東京都の傲慢さは、上のように無視されて当然でしょう……


都立 舎人公園(Map)


 舎人公園では「春の花火と千本桜まつり」が開催され、出店やパフォーマンスがズラ〜ッと軒を並べます。
 その中に反アーレフ(オウム真理教)団体のテントを見かけます(施設のある足立区入谷は公園のすぐそば)。
 内状不明の団体なので、マスコミにチェックしてもらいたいが関心を集めても困ると、国民に不安を与える団体を、信仰・活動の自由として放置していいわけがない!

 学校で学んだ「舎人」は、皇族・貴族に仕えた警備等従事者で「何でこの地に?」と思うも、付近にあった舎人城主の「舎人氏」に由来するとのこと。ゆかりがあったとしても、どうもしっくりと来ません……
 右は出番を待つ大道芸人。


西新井大師(總持寺)(Map)

 東京の西側(神奈川県)で育った者が西新井大師と耳にすると、モヤモヤッと「東京の東側(反対側)の外れ」的イメージを抱きますが、初めて歩いてみれば「Not Badじゃん」の印象。
 こちらで育った人が、多摩川まで来る機会が少ないことと同じなのでしょう。

 弘法大師(空海)を祭る関東厄除け三大師(川崎大師、観福寺大師堂)とされ、お祓いを受ける自動車が本堂前に並ぶ光景から、リアガラスに貼られた西新井大師交通安全ステッカーが思い浮かびました。

 寺社の参道にあるせんべい屋では、商品ケースが古く個性的なものほど「味がしみてそう」と感じたりします。
 上得意である年配者の、考えなしに「せんべいで十分」と手みやげにする習慣は、「またせんべいをもらった」と自分に返ってくる繰り返しを生むようです(好きならいいが)。
 また「せんべいぐらい持って行こう」と、手みやげの代名詞に使う人も多いようで、「みやげ」の表現ではかしこまってしまうも、「せんべい」は気取らない心付けの表現とするところに、江戸期の感覚が息づく様を感じます……


 追記──この春、楽しみな女優

 どちらもNHKの、連続テレビ小説「花子とアン」吉高由里子、ドラマ10「サイレント・プア」深田恭子に注目しています。
 現在「最も性格が悪そうな女優=吉高由里子」が、けなげで上品に振る舞おうとする主人公を「演じる姿」を、これぞ「少女漫画的な虚構」と楽しんでいます。
 ミスマッチから吉高本人の「可愛さ」をあぶり出そうとする演出のようで、今後が面白くなりそうです(結構本気で頑張っている様子。「てっ!=じぇ!」の意らしい)。
 一方、整った容姿でも「人形」のようにしか見えなかった深田恭子には、「人形に魂が入った」ようで目を見張ります。
 演技の上達と言うより、気持ちを伝えられる存在(役者)となった印象を受けます。
 そんな目で彼女を見直す現在「なんて可愛い!」と、惚れ惚れ応援しています。
 そして、言わずもがなの「軍師 官兵衛」中谷美紀ちゃんには、気持ちを委ねています……


 追記──ポール・マッカートニーの再来日コンサートチケットをゲット!

 前回外れた人を優遇してくれたのか(ダフ屋が力を入れなかったのか)、今回はすんなり取れました(というか、売れ残っている様子)。
 屋外(国立競技場)なので、雨が降らないことを祈って……

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