2020/12/28

密とは無縁な──荒川・中川背割堤

2020.12.13【東京都】

 密とは無縁な荒川・中川(放水路)間の背割堤(せわりてい)を歩きます。ここで江東花火大会が見学できたとしても、その日以外は閑散としています(釣り人、自転車乗り程度)。



 朝は絶好の日和でしたが、日本海側に大雪をもたらした寒気が太平洋側まで流れ込むため、空気の暖かい海上から雲が湧いてきました。北風が弱いためと思いますが、風の強い日に吹きさらしのこの場所は歩けません。
 上は、地下鉄東西線 荒川中川橋梁(手前:リンク先は、以前「仮面ライダー」の撮影が行われた様子)と清砂大橋(奥)。


 背割堤(左荒川、右中川)の上には首都高速中央環状線が通され、東西線鉄橋付近に清新町出入口(内陸側だけのハーフインターチェンジ)があります(上)。
 左右の出入路は、単線とはいえ橋脚の間が長く思え、頭上を大型トラックが走る際は、橋が落ちてこないか不安に感じたりします(ドライバーは信頼して走りますが)。
 下のように出入口と線路が近接し複数の接続道路があるため、見通しのきかない交差点付近には、分かりにくそうな案内板が並びます(背後にある一般道の清砂大橋も交差)。


 右は、東西線以南が埋め立てられる以前の、海上に建設された鉄塔(リンク先の手前の鉄塔:2代目だそう)。この江東線は、新京葉変電所(千葉県野田市)と江東変電所(江東区新砂:右奥の鉄塔付近)を結び、江東変電所からは地中線で新宿方面に向かうらしい。
 現在では、埋立地に立ち並んだ高層住宅の間を、高圧線側が避けているように見えます。

 下は背割堤の終点(案内板は背面)で、荒川の0km地点になりますが、法令上の河川区域は埋立地を含むため、ゲートブリッジ近くの海の中とされます。
 首都高速は、中川の合流地点から背割堤上を通され(かつしかハープ橋で渡る)、ここで江戸川区側に渡ります。
 頭上の首都高速からは、ひっきりなしに走行音が響いてきます。滞りなく物流が継続している様子は、前回の危機である東日本大震災当時に比べると、正常な社会活動に思えます。今回は全世界規模の問題なので、それだけで安堵するわけにはいきませんが、物資の流通は「国民生活を守るために欠かせない活動」に違いありません。


年明けに大きなピークがありそう

 12月に入って、やはり忘年会やっちゃったんでしょうね、クリスマス前から連日とんでもない感染者数が続きます。上級国民から平民まで(都市・地方関係なく)、労働には慰労が必要らしく、年末の行事をやらないと年を越せないようです。
 忘年会による感染拡大に加え、年末年始の行事がもたらす大きなピークがありそうですから、帰省や宴会を自粛する人たちには迷惑ですが(年末は実家に帰りません)、年明けはさらに用心する必要がありそうです。
 みなさまも、年末年始は静かに、1月中は用心して過ごされますよう……

2020/12/21

冬支度は春支度──東大島小松川公園

2020.11.28【東京都】

 公園は荒川の西側に位置し、旧中川をはさんで江東区(西側)と江戸川区(東側)にまたがります。歩ける距離ですが、荒川は風当たりが強いため電車(都営新宿線)で渡ります……



 紅葉する樹木でも、褐色になる「褐葉:かつよう」、黄色になる「黄葉:こうよう、おうよう」、赤色になる「紅葉:こうよう」の順で染まるように見えます(上は褐葉樹の名残?)。東京での印象かもしれませんが、タイミングの違いを理解していれば、多様な紅葉を楽しめそうです。


 上は、公園内に保存される旧小松川閘門(こうもん)(荒川・中川放水路と隅田川の水位を調整:昭和5年)の塔に茂るススキ。高台にある塔の上まで種子が飛んできたようで、右側にライバルが見えますが、ススキの生命力の方が強そうです。ここは雨水が排水されずに溜まるようで、湿地に似た環境かもしれません。


 枯れ色に染まる中に、緑の葉が元気そうな木があります。初冬の冷たい風や、短い日照でもはつらつとした鮮やかさに、生命力が感じられます。
 調べても不明なので、ご存知の方がいたら教えてください。


 上は、紅葉が終わったコキア(ほうき草)と思われ、くさぼうきにするため干されるようです。実は食用のとんぶり(秋田県)、茎はほうきに利用されるように、古くから栽培されてきました。
 同じ一年草のネモフィラと交互に植えられるようで、すでに春に向けてネモフィラが植えられています(国営ひたち海浜公園でも、コキアとネモフィラを植え替えるそう)。付近では菜の花が芽吹いており、本格的な冬を前に「春待ち気分」の準備は着々と進んでいます。
 冬支度と並行して春支度をする季節感を持っていれば、次の季節に思いを馳せることで、厳しい季節を乗り切れるのではないかと……


マスコミに求めること

 現在の世間に漂う緩んだ空気は、言動不一致の政府に起因することは理解していますし、そのしわ寄せにより、医療提供体制が逼迫している様子も伝わっています。自分の身を守るために「これ以上なにができるの?」という方が多い一方、そんなニュース等に関心を示さない人々も確実にいます。それを自主管理せよの態度に、責任放棄と感じる人は多いことと。
 リーダー不在の現状には、草の根から生まれるムーブメントが重要と思われ、医療の知識を持たない人でも貢献が可能な「医療体制の手助け」への、種まき役をマスコミにしてもらいたいと願うところです(軸が必要なのでSNSでは難しそうと)。
 具体的な提案は持っていませんが、「これならできそう」というポジティブな行動で示すことができれば、クールなムーブメントとして、無関心層にも響くのではないか?
 まずは感染しないこと、そして医療従事者に協力することは、無政府状態の現在でも可能ではないかと……

2020/12/14

身近な季節感──行船公園

2020.11.28【東京都】

 近所の行船(ぎょうせん)公園では、これまでタイミングが合わず見頃の紅葉を見たのは初めてで、見事な様子に「十分楽しめる!」と、認識を新たにしました……



 平成庭園の紅葉で有名なようで、天気に恵まれたこの日は、結婚式の前撮りで何組も訪れるように、プロのカメラマンが選んだ日和ですから、バッチリのタイミングと言えそうです。ですが条件が良くても、当人たちの予定や、着付けなどの段取りを合わせるのは大変そうと。

 下は、池の中に段差があり、その堰の上を掃除している様子。普段からそんな場所も掃除するようです。
 ちょうど作業中の雪吊りは、鑑賞用の「化粧雪吊り」とのこと。雪が少ない地域でも、この姿には冬らしさを感じますし、たまに大雪があったりしますから、お願いしておきたいと。


 上は、公共施設(和室・ホール・テラス:月見台)の源心庵で、玄関前には右の枯山水が整備されます(盛砂を作るように気合が入っています)。
 以前ガキがその中を、つま先立ちで駆ける姿を見かけたことがあります。べた足でなかったのは、見えないながらも「水」の気配を感じたとすれば、直感的に伝わるのかもしれないと(単なる罪悪感だけかも)。われわれもそんなことを散々やったんでしょうね。
 心を和ませてくれる白砂ですが、東京で見られる場所が少ないのは仕方ないか……


 上は見事なロケーションですが、ここは庭園外の歩道からの眺めになります。この光景で誘って、庭園に足を運んでもらおうとする狙いは、はまっているようです。
 この奥にあるしだれ桜は、この春には咲きそろわない印象がありましたが、紅葉は十二分に堪能させてもらいました。


他人事との認識が蔓延しているように…

 掛け声だけで「勝負にならなかった3週間」に、「感染者の急増は怖いですね」と、繁華街でインタビューに答える方を責められない気がします。人づてに「〇〇会社でも…」の噂は広まっても、身近に感染者のいない人の方が多いことと。
 そこに、首相答弁から感じる「自分は悪くない」(前任者時分から党幹部の圧力を受けていた)の顔色に加え、専門家の提言を受け入れようとしない態度が、「医者(専門家)の言うことは大げさだから」と受け止められたとしたら、取り返しのつかない間違いを生むのではないかと……

2020/12/07

近所散歩再び──葛西臨海公園

2020.11.21【東京都】

 感染者急増の状況から、11月の3連休は都心に足を運ぶ気になれないため近所を歩きます。花の季節のように、紅葉の季節も近場を再認識しろということらしい……



 紅葉を求めて、バードサンクチュアリとされる鳥類園方面を歩きますが、落葉樹はNG(隠れ場所やエサがなくなる?)なのか、常緑樹が多く植えられるようです。それでも人は少ないのでのんびり散策できます。
 野鳥の姿をほとんど見かけないのは時間帯が悪いようで、観察者もほとんどいません。初老の外国人夫婦ウォッチャーから、ため息が聞こえてきました。

 下のテントはバーベキュー施設で、人が集まるのはアウトドアがベターとはいえ、屋外ヒーターがあっても寒い季節に無理してやらなくても、という気がします(クリスマスも営業するらしい)。


 ここは都立公園ですから、観覧車の感染対策もきちんとしていて、換気・消毒のため定期的に無人でゴンドラを回すそうです。人が乗車時も換気のために窓が開いてそうですから、冬の空中散歩は、日差しのある昼間に限られそうです。
 この冬は、寒さ対策を万全にして外出する必要があると理解していますが、飲み屋ならば「飲んで暖まろう」でいいが、換気バッチリの飲食店で食事をしていると、味わうどころか心まで寒くなるようにも。
 ですが、北海道の感染拡大が換気の問題とすれば、そこから学んだことは生かすべきと……

 レクリエーション施設が整備される公園の中心部には、紅葉する木がポチポチ見られますが、東京湾の奥とはいえ臨海公園なので、海からの風や潮に強く、その影響を防いでくれる、松や常緑樹が多く植えられます。この環境において紅葉する樹木は、装飾用として植えられる様子が見て取れます。

 子供たちは吊橋の揺れを楽しみながら駆け抜けますが(右)、ここを自転車で通る人がいます。歩行では左右に重心が移動しますが、自転車の車輪は前後なので、横揺れは気にならないのかもしれません。ママチャリのお母さんは平然と走り抜けて行きました……



 夜中に中継された映像に向かって拍手しました!
 初代のトラブルを克服し、「100点満点で1万点」「完全にコントロールされた形で計画が完遂された」と振り返る宇宙航空研究開発機構(JAXA)の仕事は、お見事でした! 全面協力してくれたオーストラリアにも感謝を! どんな発見があるのか今後が楽しみです。
 まだ燃料が半分残っている「はやぶさ2」は、すでに次のミッション(11年後に到着予定の小惑星)に向けて旅立ったそう(はやぶさ2からの撮影写真『行ってきます』)。
 あの光の筋を目にした瞬間の感激から、子供たちが新しい夢を生み出してくれることを!


朝が怖い……

 先週水曜日の朝、目覚めた瞬間「熱っぽい?」の感覚にビビるも、体温は37°程度なので気を取り直しますが、翌朝の37.3°を見て一瞬のうちに様々な考えが頭をよぎりました。
 症状もなく、お茶を飲んでも「味覚は大丈夫」ながらも、他人からそんな話を聞いたら「来なくていいよ」と言うだろうと、出勤を自粛しました。普段ならこの程度で会社は休まないと思うも、自信を持てない状況下です。
 翌朝の36.5°を見てホッと胸をなでおろし、こんな状況は早く収まって欲しいと思う反面、そんな感覚を失った人が多いため、毎年インフルエンザが流行するのかもしれないとも。
 11月の3連休でさらに感染者が増えた様子が、見え始めてきました……