2014/04/07

旬に敏感な国民性──荒川線沿線

2014.3.29【東京都】──「隅田川を歩く_3」


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飛鳥山公園(Map)

 花もほころぶ陽気に誘われ、もぞもぞと表に出てくる虫のようだと実感する「春」の到来です!
 農耕民族の遺伝子に組み込まれたような「花見」の季節感は、自然に従い歩む民族の証ですから、一体感を楽しむべきなのでしょう。
 短い「旬」を敏感にとらえる感度は素晴らしいのですが、「身をゆだねてしまう」スキだらけの姿は、四季の暮らしの中で最も無防備に映る瞬間ではあるまいか?(それでいいんです!)
 親たちの高揚感を察知する子供たちは、はしゃぎ、ねだりますが、「モノ」ではないことに気付いて初めて、この「春の儀式」の意味を理解していくのでしょう……

 ここは8代将軍 徳川吉宗が桜の名所として整備した公園で、当初から下の創作エイサーなど芸能活動の場となることも願っていたのではあるまいか。



都電荒川車庫(Map)

 荒川線沿線を歩いていると、今さらながら運転手は「魅力的な仕事」と再確認できます。
 ルーツは三つ子の魂でしょうが、現在では運転手の役割よりも、沿線住民の足である公共交通を安全に提供する姿に頼もしさを覚えます。
 車庫に隣接する都電おもいで広場(右)の様子には、初めは運転席への関心でも、次第に地域や地元意識の高まりが期待できる、とても大切な施設に見えてきます。

 下は車庫へ入庫時に一般道を横断する車両で、遮断機や標識もない道路を当たり前のように渡る際は、歩行者や車に警笛でアピールします。
 運転手がアイコンタクトで通行を止め安全を確認する身近さこそ、交通安全意識を高める絶好の教材です。

 それにしても「この車体は荒川線ぢゃない!」と、主張したくなります……



あらかわ遊園周辺(Map)

 右は「こどもの家─もんじゃ焼き・お菓子 きくや」。店内では子供たちと、ビールを飲みながらもんじゃを焼く若者グループが背中合わせで、これぞ「下町的な社会教育現場」という光景です。 
 ここは下町少年たちの「社会の窓:世界をのぞく場」で、ガキにとっては魅惑的な社交場と思われます。
 わたしもワクワクしながら足を運んだでしょうし、そんなガキの目には、お姉さんが近くで食べているだけでうれしくなったりするんだよね……
 気温が20度を越えたこの日、われわれは袖をまくりますが、子供たちは誘われるまま水場へ飛び込みます。
 自分のガキ時分は整備された施設ではなく自然の川などで遊ぶため、裸足になれず靴のまま入ったので、水びたしのズックを「グジュグジュ」させて帰ったものでした。
 楽しい反面、後ろめたさも感じる(段々気持ち悪くなる)ことから、「快楽」と「後悔」を学びました。
 でも、裸足で遊び足を拭いて乾いた靴で帰るガキどもは「快楽」だけですから、「後悔」をどこで学ぶのだろうか……
 ここはこどもの遊園地じゃなかった? と思うも「楽しんだ者勝ち!」が伝わってくる絵です。
 なんだか昭和期の演出過剰な「としまえん」の広告のような笑みは、見る側も明るくさせてくれます。

 あらかわ遊園は煉瓦工場跡地に作られますが、その際に築かれた煉瓦塀は現在も周辺住宅の塀として利用されます(下)。
 1922年(大正11年)開園当初は、大浴場、演芸場、料亭などのあるヘルスセンター的施設。戦時中に砲台が設置されますが、1950年から荒川区立遊園地となります。

 明治期の工場立地には物資輸送用の水路確保が重要でしたが、現在は観光水上バスの発着場が設置されます。



追記──+3%では済まない価格改定

 今回の消費税増税は、企業に絶好の価格改定機会を与えることになりました。
 デフレで苦しんできたウミを、ここで出してしまいたいとの考えは、歓迎できないが理解できる面もあります(高額商品は覚悟できるも、ランチは無しでしょ!)。
 それは企業の勝手な「自己都合」ですから、景気回復を実感できな消費者からNOの判断が下され、見込み以上の落ち込みに対して再度の改定を迫られるのではないか?
 増税前から円安による物価上昇を実感する者は、すでに低価格品へのシフトを模索し始めますから、経済格差二極化の「底辺」いじめというのが、8%一週目の印象です。


追記──またGoogleから離れる心

 近頃Blogにアップした写真が汚いので試行錯誤しながら調べてみると、picasaという画像データベースにアップする際、勝手に「画像修正」されていることを知ります(今回も運転席の子供の写真で、下の子供の頭が確認できません)。
 確かに「うまく撮れなかったけど、これなら見れるね」というユーザが圧倒的に多い事は理解できるし、利用規程が変更されても読まないのも悪いが、写真を勝手に修正するのは許せません!
 多数派サービスを全体に押しつけるのは、大企業的で勝手が過ぎます……


追記──マー君、初登板初勝利!

 これで日米通算100勝って早くない?(8年目、25歳)
 でも、昨年は24勝もしたんだから当然か……(振り返っても信じられない)
 新天地での活躍を期待して、応援しましょう!

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