2012/09/23

Port of TOKYO──豊洲、晴海

2012.9.15【東京都】──「ベイエリアウォーク ③」

 初めて歩く町なのでそれが特徴的に見えたらしい、といい訳しつつもセンスの悪さでしょう、この日は金属質の対象ばかり撮ってしまったと反省です……


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豊洲(Map)


 ここは関東大震災(1923年:大正12年)の瓦礫処理に埋め立て地とされた地域で、1937年に豊洲とされます。
 1943年隣接の佃(月島)で創業の石川島造船所(現IHI)が、この地に大規模な造船所を建設します。
 業務内容に軍艦等も含まれるため、隔離された埋め立て地は都合良かったのでしょう。
 2002年東京都の都市整備事業で前面の運河に橋が架けられることとなり、工場閉鎖に追い込まれます。

 都は「交通至便なベイエリアから大きな工場は出てってくれ、跡地は居住空間として町を再構築をしたい」と決断します。

 1枚目は現在「アーバンドック」とされる、旧造船用ドックを縮小利用し、水上バスの乗船場とされる様子。
 跳ね橋とクレーンは、ライトアップで雰囲気を出すための飾りです。
 以前クレーンを見かけた横浜は現役のため近寄れませんが、右は下から見上げた光景。

 2枚目は、日の出桟橋でも見かけたステンレス製カーゴが遊覧船のチケット売場とされる様子。
 塩害に強く目立つので、港付近で使いたい気持ちはよく分かります。

 これは江東区豊洲と中央区晴海を結んでいた、東京都港湾局専用線(晴海線:廃線)の晴海橋梁です。
 地図を見ると東側の塩浜地区に、当時接続されたであろう越中島貨物駅(JR貨物の定期貨物列車は1997年に廃止)がありました。
 現役当時の豊洲には石炭埠頭があり、物流の基幹を担っていたようです。

 廃線となった1989年以降も撤去されないのは、将来的に人道橋や公園として活用のためとされますが、計画は止まったまま老朽化だけが進んでいます。


晴海アイランドトリトンスクエア(Map)


 旧公団晴海団地(晴海高層アパート)地区の再開発で、オフィスビル+複合商業施設+住居が建設されました。
 以前『海のトリトン』というアニメがありましたが、トリトンとはギリシア神話の神で、海神ポセイドンの息子にあたり、上半身=人間、下半身=魚の尾という、人魚のような造形だそうです。

 上写真の青いタイルが敷きつめられた池(そこに架かる朱色の橋)や、右のリズムに合わせて水滴が吹き出す噴水などが、海をイメージさせる表現のようです(彼女は地面から飛び出た水滴をペットボトルでキャッチしている)。

 右の構造物は遠くからも気になり、「渡り廊下?」では地震で落ちそうな施設に見えます。
 これは連結制振ブリッジ(地震の揺れを低減する制振装置)で、昨年の大震災時の動画がありました。
 あの程度の設備でビルを支えられるのか疑問ですし、連結方向と90度の横方向にそれぞれ逆の動きをされたらちぎれそうに見えます。

 今だから言える、撮影者に「もっとちゃんと撮れよ!」ですが、ビルのきしみ音のすごさや、大きくゆったりとしたビル特有の揺れに冷静さを失うのは当然だろうなぁ……
 このような市民からの映像分析を、現状の課題克服〜改善につなげてほしい、と思ったりしました。


晴海客船ターミナル(Map)


 晴海客船ターミナルは1991年にオープンしますが、93年開通予定のレインボーブリッジによる高さ制限のため、クイーンエリザベスなど巨大客船が寄港できないことを念頭に建設された、お飾り的な客船ターミナルになります。
 売りも南極観測船「しらせ」の出・帰港程度しかなく、入港予定表を見ても9月は1隻だけの無駄な施設で、閑散とする中でおっさんが昼寝して涼んでいたりします。


 ですがメインラウンジからの「前面に東京港が広がり、その上にレインボーブリッジが架かる絵」には、こんな景色が見られる施設を作りたかった意図が明確に伝わり、施設の英語表記「Port of TOKYO」をスーッと納得させる光景として存在します。
 夜景はキレイだろうと調べれば、横浜に負けず「夜景に酔っちゃった…」という光景のようです……
 そう考えると、港湾地区内での施設建設のために、客船ターミナルを装った? と思ったりします(以前付近には「東京(晴海)国際見本市会場」があり、東京モーターショーなどでにぎわいました)。

 都心にはとても近いのですが、交通手段は車しか無い上、銀座周辺の渋滞を抜けねばなりません。


 ここは、映像メディアの撮影によく利用されるようで、東京都としても近ごろ地方で盛んな「地域フィルムコミッション:いいロケ場所紹介しまっせ!」の売りが欲しかったのかも知れませんが、確かにここは受けると思います。
 この周辺と、前回の葛西臨海公園を組み合わせれば(安いドラマなら)雰囲気できちゃいそうです……

 季節変わりの「大気の不安定な状態」にビビリながらも、おかげで背景に表情豊かな雲が写ってくれました。
 ウオーターフロント開発のトレンドの印象は、いくら高層マンションを建てても、海では泳げませんから「海の子」は無理ですが、海側の空の広さには開放感があるので、都心でも子どもたちを、少しはおおらかに育てられるような気がしました……


 お彼岸過ぎに月遅れの夏休みが取れたので、少しリフレッシュしてきます。
 次回のアップは週後半になるかと思います。


追記──妹の件

 検査の結果、今後長引くものではないとされ、ホッとしているところです。
 ご心配をお掛けしました……

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