2012/09/17

空がひろっ──葛西臨海公園

2012.9.8【東京都】──「ベイエリアウォーク ②」


より大きな地図で ベイエリアウォーク を表示


葛西臨海公園(Map)


 ここはJR線駅前広場にある噴水で、細かいミストが立ちこめる中にうごめく陰が見えます。中心部に座り込み、両手を頭上で組み瞑想か修行をしているように見え、「レインボーマン」でもいるのか? と目を凝らします。
 少年がひとりで遊んでいるのですが、はしゃぐような行動ではなく「儀式」でも行うようなゆったりとした動作で、ミストの中を動き回ります。
 思い起こせばガキ時分に、勝手な思い込みの結界を周囲に想定し、その内側(自分の領域)で何かやっていた記憶がよみがえります。
 あれが「自我の目覚め」だったのか? と、彼を見て思ったりします……

 これは東京都葛西臨海水族園のガラス張りのドーム天井です。天上まで空が見えますが、その分暑いのは当然です。

 近ごろのオフィスビルはガラス張りの建物がはやりで、売り文句は「ガラスの遮光・断熱効果を格段に高めたため、自然光を取り入れられる」でも、窓際は見た目の通り暑くなります。
 結局ブラインドを下げても内側なので、室内の断熱にはなりません。
 四季で日差しの高さが大きく変化するこの国に以前からあるビルには、必ずひさしがあり有効に機能していました。

 「エコ、エコ!」と騒ぐ割に「自然志向は高コスト」の認識があるのは、目標とのギャップが大きいわけで、まだまだ大きなビジネスチャンスがあることを意味します。
 「原子力発電所ゼロを目指す」方針に雇用を失うと反発する自治体は、早々に次世代エネルギー施設の雇用開発に目を向けねば、乗り遅れてしまいます。
 それは、市民が望んでいることです……


 今回も「泳ぐマグロ撮影」に挑みますが、暗さと動きの速さでNGでした。
 以前お伝えしたように、当初ここの売りだった「マグロの回遊水槽」は仕切られたままですが、群れの中にいる巨大マグロの姿に目が止まります。
 大きくなったマグロをここに入れても適応は難しそうなので、この環境で成長したと思われます。
 そのノウハウを、是非マグロ養殖の現場で生かして! と夢が広がります。
 ここのマグロはおいしそうに見えないので、味の追求という+αの研究も期待しています!

 上はジャイアントケルプ(コンブの森)で暮らすさかなたち。


 子どもたちはサメやエイに触れようと乗り出しています。
 小ぶりなので恐怖も感じないのでしょうが、「映画『ジョーズ』を見せたろか!?」などから、経験を重ねていくのでしょう。

 わたしは青春期までサメ肌とされるザラザラな肌で、仕方なくも多少のコンプレックスを覚えていました。
 初めてサメに触れたとき、あの硬い皮に例えるなんて「冗談だろ」と感じたものの、いま考えると「悪意」が込められた「いじめ」や「差別」を助長する表現にも思えます。
 いつのころからか、そんなことも忘れ(忙しくて気にしてられなかったのか)気付いてみれば、吉瀬美智子並みのスベスベ肌に!(自分ではうれしいもので、スミマセン……)


 海を隔て隣接するディズニーランドへの対抗なのか、ガラスドーム前のミストパフォーマンスですが、霧の後に誰も登場しないのは仕方ありません……

 近ごろ「ミストで涼しさを」のサービスを目にしますが、台所の水あか対策を考えると管理が大変そうに思うのですが、何か特別な技とかあるのだろうか? ちょっと、調べてみたくなりました……


 毎年のことで分かっているはずなのに、毎年必ず初見時に声を上げてしまう「うわぁ〜、もうコスモスの季節!?」の驚きの声を上げた絵です。
 季節は着実に移りかわっていますから、暑さにうんざりしているのは人間だけかも知れません。でも、もうひと息です……

 これは日本一の高さを誇る「ダイヤと花の大観覧車:命名はネオンが表現する形」の乗降場所近くからの絵ですが、何だか「イセエビ」か「サンダーバード4号」のように見えます。

 水族園はにぎわっていましたが、こちらは人もまばらです。
 日差しの強い季節のゴンドラは「天空の温室」でしょうから、汗を流すにはいいかもしれません。
 でもそれは昭和世代の発想で、今どきはエアコン完備だったりして? 乗ったことありませんが、だったらいいかも……

 恐竜に例えられるゲートブリッジですが、遠くからは「リボン」のようで可愛らしくも。

 先日人口減少試算を目にし、人が減ればゴミも減り、ゴミ処分場拡張のペースも右肩下がりになるのかと考えました。
 現在の認識では「ゴミが減る=良いこと」で、今後は「人口が減る=ゴミが減る」が加算され、減量分が評価されます。
 ゴミ埋め立て地『夢の島』のネーミングを現状の認識をひっくり返して考えると、ゴミの増加=人口の増加+生活が豊かになった→「夢のような社会」からの命名とも受け取れます。
 当時の「夢」は単純明快で「社会の歯車を回すこと」が求められましたが、現代では回っている歯車からのシフトチェンジを支障なく行えるかなど、以前とは比較にならないほどハードルが上がりました。
 団塊の世代は「けん引してきた」つもりでも、「次世代へのツケの先送り」とも受け止められ、社会活動での責任の取り方の難しさを感じたりします。

 公園の沖合いはヨット訓練水域とされることもあり、展望が開ける光景に驚きます(「海ほたる」の先まで見通せる)。
 海に面しているので陸地側の建物が気にならないことからも、都内でも「空がひろっ!」と感じられる開放感が魅力の公園です。


 公園の3分の1程度は鳥類園ゾーンとされ、野鳥観察ができる広いスペースがあります(上は観察用の窓)。
 今どきは、コンパクトなデジカメに望遠鏡を付ければ野鳥を撮れるようで、三脚にそんな機材を据えて野鳥を狙う様子に驚きました。
 あれなら荷物も軽そうです。

 わたしのカメラも6年ですからボチボチ考え時ですが、軽さが欲しいのでミラーレス(ファインダー無し)になりそうですが、太陽光が強い場所で液晶画面が見えない場合はどうするのか? の不安はあります。


 日が短くなったと思えば、もう秋の彼岸です(写真は5時半頃)。
 暑さももう終わりなので、遊び足りない人が夏をあきらめられず裸になっていたのかも知れません……


追記──原子力発電所ゼロを目指す方針

 原子力発電所「稼働ゼロ」の夏を、全国の人々の節電により危機を乗り越えた日本人には、「オレたちにはできる!」のポテンシャルがあると感じます。
 昨年の東北・関東限定でなく、全国に及んだ節電の意識は「生活は変えられる!」実感を植え付けた事でしょう(わたしも電気代が安くなり大喜び)。

 そんな国民意識の圧力が「原発ゼロを目指す」を引き出したのでしょう。
 これは大変重要な事で、これはきっと「現代のエネルギー革命」の開幕になりますし、その原動力となったのはこの時代に生きる日本人である、と胸を張れる時が遠からず訪れる!
 と、大きな希望を抱いています。


追記への追記──9月19日

 2030年代に原発稼働ゼロを目指すとした「革新的エネルギー・環境戦略」の閣議決定が見送られ、「バンザ〜イ! 無しよ」に……
 何やってるんだろうと思いますが、自民党がダメで、民主党もダメな理由は、政党・官庁と産業界の癒着を断ち切れないところにありそうです。
 該当企業の従業員とすれば生活がかかるので理解できるとしても、自分たちの生活のために国民の声を切り捨てさせる権利はあるのだろうか?
 これには「裏があります」の証明ですから、出番ではない場面で登場せざるをえなかったフィクサー(黒幕)の嘲笑を、国民の力で沈黙させてやりましょう!

0 件のコメント: