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江戸東京博物館(Map)
地下鉄大江戸線両国駅は、JR駅と江戸東京博物館(右)をはさんだ反対側に位置し、付近には以前暮らしたとされる葛飾北斎の浮世絵を飾る「北斎通り」が整備されます。
その通りは、本所南割下水(わりげすい:道の中央に通した下水路)を暗きょ化した道路で「南割下水通り」とされますが、響きがよくないため江戸東京博物館の建設に伴う整備で名が改められます(以前の名をよく付けたと思います)。
ですが、北斎に関する正確な記録は残らないため、根拠は心細そうです。
江戸東京博物館の巨大な傘の下(江戸東京ひろば)で、江戸芸かっぽれ(大阪住吉大社の住吉踊りに由来する)家元の、櫻川ぴん助社中の大道芸に遭遇します。
自己紹介では「東京都知事石原慎太郎に認定された」と、同級生のような口ぶりです。
年配の踊り手たちが体を張り「ご祝儀を!」とアピールするも、客層が違いすぎて苦戦の様子(右下に認定証を掲示した投げ銭受けのトランクがある)。
東京都慰霊堂(Map)
関東大震災での身元不明者の遺骨を納める震災記念堂として建てられ、現在も都知事出席で慰霊祭が行われます。
当時付近には陸軍の施設があり、被服廠跡(縫製工場)の名が通る地です。
コンクリート製で存在感ある三重の塔(地震・火災に揺るがぬ建物を目指したのでしょう)ですが、内部の質素な様子から教会を想起するのは、祈りの場という性格によるのでしょう。
「駒形どぜう」(Map)
店内からナオト・インティライミのような姿が出てきます。
1801年創業当時の駒形は浅草寺参りのメインストリートで、かなり繁盛したようです。
道路は真っすぐ伸びるも、いまどき門前は「仲見世通り」までの認識でしょうか。
「どじょう」は当時「どぢやう」or「どじやう」と表記され、それを嫌った店主が看板を「どぜう」としますが、現代でも通じますから英断と言えそうです。
以前、利根川付近で食べたものはおいしかった記憶があります(ここは未経験)。
バンダイ本社(Map)
どぜう屋の路地向かいに、ドラえもんやウルトラマンが立ち並びます。著作権使用料だけでも、人気者を並べるにはお金がかかりそうです(奧には仮面ライダーも)。
ここは玩具メーカー「バンダイ」本社で、お金は払っても「やれるのはウチくらい?」が自負のようです……
この家族には勢いがあり、他人のカメラを気にすることもなくはしゃいでいたので、撮っちゃいました。
野球盤ゲームの「エポック社」も近く関連会社と思うも、「ガシャポン:ガチャポンと思ってた」で特許権を争う間柄と。共に玩具問屋が多い地に立地したようです。
この地に勤めたらアフター5が楽しそうだなぁ〜。
厩橋(うまやばし)周辺(Map)
右は厩橋のたもとにあり、一見「ピカソ?」の印象もすぐにピンとくる、これぞアートのあるべき姿という公衆トイレです。
付近には歴史や意匠(の表現が似合う)に関心引かれる建造物が多く、四つ角で見回すと「アレは?」と気になる建物がひとつふたつ目に入るため、横道にそれるばかりでなかなか前に進めません。
2時間程度の行程を3時間半くらい楽しめました。
それを「粋を競う町」とするならば、素晴らしい伝統が継承されていると言えそうです。
付近では倉庫を改装した店舗(Cafe、レストラン、バー)がはやっていて、どこもイイ感じの印象です。
近ごろの「バイク:自転車」にはスタンドがついてないので、サドルを引っかけて駐輪するようです(右)。
これって西部劇映画で目にした、店の軒先にある馬をつなぐ柵のようで、カッコ良く見えたりします。
手前のスタンド付き(左下)は、仲間はずれです……
今どきの結婚披露パーティは目新しい場所を選ぶらしく、付近でもそんな集団を見かけますし、ウエディングドレス姿の女性が町中を走る姿を見かけました(映画『卒業』のキャサリン・ロスのようでカッコイイ)。
地方出身の方は地元と生活の場で開くらしく、東京のパーティではじけたくなるのかも知れません。
以前は「どぶ川」呼ばわりされた川が、「リバーサイド」として持てはやされるのですから、「環境資源は再生可能」をキーワードにできれば、さまざまな場所でもっとビジョンが広がるという気がします……(右写真奧の窓は隅田川に面する)
追記──富士山が世界文化遺産に登録されました。
近ごろは登山者が増え過ぎ、環境保全のために入山料を徴収するらしいが(1,000円程度なら皆よろこんで払いそう)、これ以上登山者が増えても困るような気もします。
でも周辺地域への観光ツアー誘致には、絶好の起爆剤になりそうです。
海外からの観光客にも「spiritual」とシンボリックに映るようなので、地元の方々と気持ち同じく、多くの人に「fujiyama」を見てもらいたいと全面的に応援します!
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