2021.3.27【東京都】
陽気がいい週末なので人出はありますが(花見シーズンにしては少なめ)、広い公園なので密集率はかなり低く見えます……
荒川西側の土手沿いには、小松川千本桜とされる桜並木があり、同じ江戸川区の新川千本桜に比べ、圧倒的な迫力があります(密度が違う)。普段なら桜の下に無数の輪ができますが、バーベキュー場閉鎖+自粛のため、桜の方が寂しがっているようにも。千本桜は宴会場のような場所ですが、隣接する大島小松川公園は開放感があるため、格段に魅力的な桜が楽しめます。
毎回触れますが、以前周辺は日本化学工業の六価クロム鉱滓の捨て場所で、その上に盛り土して公園が作られたため、クロムが染み出してくるとのこと。盛り土で猛毒は浄化されませんから、ごまかすために都立公園整備に力を入れるのではないかと、訪問の度に考えてしまいます。
下側のネモフィラはまだ咲き始めで、物足りないと感じるのは(見頃は4〜5月で、名所とされる国営ひたち海浜公園の見頃はG.W.時分らしい)、桜が早すぎるせいかと。冬から干されているコキア(ホウキグサ)がまだあります。
カメラの背後にある広大な自由の広場は(周回ランニングコースは800m)、開放感あるだだっ広い緑地なので、「思いっきり遊んでこい!」と子どもを放してやっても犬と一緒で、あまり離れた場所まで行けないのではないか?
これだけ広いので「No 密」と思うも、人はどうしても周縁部の木陰に集まってしまいます。空間の広さや、人数も大きな要因ですが、人の習性が最大の問題であることがよくわかります。
上は旧中川で、池のように流れのない水路(水門に守られる運河)は、ボートの練習コースに利用されており、水面から見上げる満開の桜は、オールを漕ぐ手に力を与えてくれそうです。ボートには水上で区別しやすい色を使用するようで、色ばえのいい絵になります。
宴会自粛の桜の下で右の姿を見かけます。橋の上からなので不明ながらも、桜の枝に吊るしていたらレッドカードですが、いまどきは支柱で支えるハンモックもあります。こんな場所でゆらゆらできたら極楽気分でしょうし、そのまま永い眠りについたとしても、きっといい表情をしていそうと……
右は、手前の女性たちと奥の男性が川辺の遊歩道で偶然出会い、女性が「○○くん…」と立ちすくむ姿? を狙いトリミングしたものです(見えません?)。高校卒業後の再会、春休みで地元に帰った大学生(今年はないか…)の再会、いずれにしても桜が満開の下で会えたら、特別な縁を感じてしまいそうです。
桜の花に、門出や出会いのイメージを連想する季節感は、明治期以降の生活から根付いたようで、比較的新しい日本文化と言えそうです(江戸時代の年度区切りは暦と同じでした)。
普段なら、この季節の日本人は浮き足立つものですが、ことしも浮かれることなく春なの〜に♪(リンク先Youtube)となりました。次の春こそ、酔っ払いたちの「乱舞」(死なない程度にね)を、呆れ顔で眺められることを……
想像した通り、では済まないかも……
大阪・東京をはじめ、緊急事態宣言解除のタイミングは「早すぎる」と感じた人が多いにもかかわらず、さっさと解除することが好印象につながるとの考えらしいが、「またすぐ感染拡大しそう」と想像した通り、ひと月での制限再開でまた評判を落とすことと。
まん防(まん延防止等重点措置)適用前日の日曜は好天だったこともあり、近所の自然動物園には行列ができるほどの人出がありました。繁華街の人出増を含め、駆け込みで出かける人たちは、「今日までは感染しない」と思い込んでいるのではないか?
最大の敵とされる変異株については、情報・知識が限られるため、これまで以上に警戒する必要がありそうですが、ワクチンが行き渡るまでは、われわれに可能な対抗措置は、これまで通りの警戒を続けることしかありません……