2021/04/12

春なの〜に♪ ──大島小松川公園

2021.3.27【東京都】

 陽気がいい週末なので人出はありますが(花見シーズンにしては少なめ)、広い公園なので密集率はかなり低く見えます……



 荒川西側の土手沿いには、小松川千本桜とされる桜並木があり、同じ江戸川区の新川千本桜に比べ、圧倒的な迫力があります(密度が違う)。普段なら桜の下に無数の輪ができますが、バーベキュー場閉鎖+自粛のため、桜の方が寂しがっているようにも。千本桜は宴会場のような場所ですが、隣接する大島小松川公園は開放感があるため、格段に魅力的な桜が楽しめます。
 毎回触れますが、以前周辺は日本化学工業の六価クロム鉱滓の捨て場所で、その上に盛り土して公園が作られたため、クロムが染み出してくるとのこと。盛り土で猛毒は浄化されませんから、ごまかすために都立公園整備に力を入れるのではないかと、訪問の度に考えてしまいます。

 下側のネモフィラはまだ咲き始めで、物足りないと感じるのは(見頃は4〜5月で、名所とされる国営ひたち海浜公園の見頃はG.W.時分らしい)、桜が早すぎるせいかと。冬から干されているコキア(ホウキグサ)がまだあります。
 カメラの背後にある広大な自由の広場は(周回ランニングコースは800m)、開放感あるだだっ広い緑地なので、「思いっきり遊んでこい!」と子どもを放してやっても犬と一緒で、あまり離れた場所まで行けないのではないか?
 これだけ広いので「No 密」と思うも、人はどうしても周縁部の木陰に集まってしまいます。空間の広さや、人数も大きな要因ですが、人の習性が最大の問題であることがよくわかります。


 上は旧中川で、池のように流れのない水路(水門に守られる運河)は、ボートの練習コースに利用されており、水面から見上げる満開の桜は、オールを漕ぐ手に力を与えてくれそうです。ボートには水上で区別しやすい色を使用するようで、色ばえのいい絵になります。

 宴会自粛の桜の下で右の姿を見かけます。橋の上からなので不明ながらも、桜の枝に吊るしていたらレッドカードですが、いまどきは支柱で支えるハンモックもあります。こんな場所でゆらゆらできたら極楽気分でしょうし、そのまま永い眠りについたとしても、きっといい表情をしていそうと……

 右は、手前の女性たちと奥の男性が川辺の遊歩道で偶然出会い、女性が「○○くん…」と立ちすくむ姿? を狙いトリミングしたものです(見えません?)。高校卒業後の再会、春休みで地元に帰った大学生(今年はないか…)の再会、いずれにしても桜が満開の下で会えたら、特別な縁を感じてしまいそうです。
 桜の花に、門出や出会いのイメージを連想する季節感は、明治期以降の生活から根付いたようで、比較的新しい日本文化と言えそうです(江戸時代の年度区切りは暦と同じでした)。
 普段なら、この季節の日本人は浮き足立つものですが、ことしも浮かれることなく春なの〜に♪(リンク先Youtube)となりました。次の春こそ、酔っ払いたちの「乱舞」(死なない程度にね)を、呆れ顔で眺められることを……


想像した通り、では済まないかも……

 大阪・東京をはじめ、緊急事態宣言解除のタイミングは「早すぎる」と感じた人が多いにもかかわらず、さっさと解除することが好印象につながるとの考えらしいが、「またすぐ感染拡大しそう」と想像した通り、ひと月での制限再開でまた評判を落とすことと。
 まん防(まん延防止等重点措置)適用前日の日曜は好天だったこともあり、近所の自然動物園には行列ができるほどの人出がありました。繁華街の人出増を含め、駆け込みで出かける人たちは、「今日までは感染しない」と思い込んでいるのではないか?
 最大の敵とされる変異株については、情報・知識が限られるため、これまで以上に警戒する必要がありそうですが、ワクチンが行き渡るまでは、われわれに可能な対抗措置は、これまで通りの警戒を続けることしかありません……

2021/04/05

2度目の春

2021.3.27【東京都】

 街頭インタビューで「感染拡大は怖いですよね〜」と答える人と同様、「お前が密の元凶だろ!」と言われぬよう、密にならない場所で花見を……



 上は近所の行船公園(ぎょうせん)で、普段は子ども連れがシートを広げてにぎわう場所ですが、花見の季節には密集防止の看板が立ち監視員が配置される、江戸川区立公園の中でも警戒が強化される場所のようです。「感染拡大防止策って何かしてるの?」に対する答えは、こういう制限になりますから、気持ちよく花を観賞できるよう、各人が「自粛」の意味を考えるべきかと。母子から父に「お土産はいらないから!」と伝える狙いとしたらいい作戦かも。


 昼前後という時間帯のせいか、いつも水辺に群がるガキどもは少なく、しばらくぶりに開園した隣接の自然動物園も、人が少ない印象を受けます(再開を知らないだけ?)。ですが、ランチを手にする人は多いため、限られるベンチ周辺には人が密集してしまいます。「避けるべき」の意識は持っていながらも、「みんながやっているから大丈夫だろう」と群れるように見えます。それでも諸外国に比べて感染者が少ないのは、キスやハグ 等の習慣がない理由によるのか?


 咋春も紹介したしだれ桜の期待感から、「花咲かじいさんのお手並みは?」と楽しみにしていましたが、勢いが感じられないのは樹の年齢ではないかと。イメージする姿は、三春滝桜(推定樹齢は1000年以上:福島県)や、六義園(推定樹齢70年。今春は感染拡大予防のため臨時休園)ですから、期待しすぎかも(1989年開園でまだ若いせい?)。
 枝を支える柱(も細いよね)も美観の一部とされる姿に、日本人の美意識の柔軟性が感じられます。


 咋春と同様に新川西水門広場を歩きますが、陽気がよかったためか、昨年に比べるとそこそこ人出があり、明るい表情が見られることに、わずかながら希望を感じたりします。
 行動範囲が限られるコロナ世の花見も、2度目の春として記憶に刻まれますから、しっかりと体感しておくべきなのだろうと……


口うるさい飲み屋のおばちゃんの出番です!

 官庁連中の「悪い見本」(出世の芽を摘む罰則を策定しては?)から、だらしない飲んべえに対して叱責する存在の必要性を感じます。いまこそ、飲んべえ連中に敢然と立ちはだかって来た「飲み屋のおばちゃん」の出番です! 酔っ払いに「もうダメよ!」「早く帰りなさい!」と、キッパリ言って従わせる力を持つのは、おばちゃんしかいないのではないか。酔っ払いは勝手に愛情と受け止め、叱られるまで安心して飲むように、時短営業店への協力金一律支給という手抜きでなく、愛のムチ(?)を示せる店舗にこそ報奨金を出すべきとも。
 自治体には店を味方につける取り組みが必要ですし、被害者ぶる店側にも、協力姿勢を見せない店は切り捨てられるくらいの切迫感(脅し)も必要かと。コロナの影響を受けているのは飲食店業界だけではありません……


田中邦衛さん逝去

 田中邦衛さんが画面に登場すると、目はどうしたって彼の姿を追ってしまいます。個性、演技力や存在感に引きつけられるのだと思います。加山雄三さん(若大将)の活動再開を耳にし、ホッとしたばかりでした。「北の国から」は見ていませんでしたが、吉岡秀隆(純)、中嶋朋子(蛍)との3ショットこそ、彼らにふさわしいポートレートに感じます。
 日本人の持つ「心のあたたかさ」を、体現してくれた人だったと……
 ありがとうございました。


池江璃花子 選手が五輪代表に内定!

 2019年2月白血病と診断され10か月の入院、20年8月レース復帰、21年4月五輪代表を勝ち取るとは、素質はもちろん、目標に向かう並々ならぬ努力の成果という以外にありません。若者の罹患率が高いとされますが、若さゆえに克服できたとも。
 彼女にとっては、以前のレベルに到達できたことが大きな喜びであり、五輪で競うことが大きな目標なのでしょうが、もし東京五輪が中止となっても、腐ることなく次の目標に向かい、さらに大きくなるのではないか、と期待が膨らみます。
 病気と戦う人々に大きな希望と勇気を与えたことと……