2010.8.21
【東京都】
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よみうりランド(Map)
先日の旧向ヶ丘遊園とは近接していましたが、当時のすみ分けとして、庶民のガキが行く向ヶ丘と、少しませたガキが行くよみうりランドという印象がありました。
そんな戦略が功を奏し、よみうりが生き残ったと思っていましたが……
よみうりランドが、遊園地・ゴルフ場・読売ジャイアンツ球場・ヴェルディグラウンド等を運営していることは知ってましたが、競馬場(川崎・船橋)やオートレース場(船橋)等の運営会社(旧川崎競馬倶楽部)が母体だったとは驚きました(公営化されても施設運営を行っているそう)。
新聞社がギャンブル関連会社に出資することは、渡辺恒夫(ナベツネ:政財界に太いパイプを持ち暗躍したとされる)がトップにいても問題視されないことと、同じくらいうさんくさく感じられます。
よみうりが取り組んできたスポーツ振興事業(若年層の育成等)とは、社会貢献という皮をかぶった、笹川良一の船舶振興会ばりのカモフラージュのように思えてきます。
そこで思い出したのが、むかし子どもの好きなモノとして「巨人・大鵬・卵焼き」と言われたことを、大鵬関は「お金を使って強くなったチームと一緒にしないで欲しい」と憤慨していたインタビューです。
努力一筋に歩んできた人だけに、巨人の背景に見え隠れするうさんくささとは、一線を画したいと考えたのかも知れません。
それにしても、日本人が精神的に弱くなりつつあることを、近ごろの相撲界は見事に暴露し、日本人力士が横綱になれない訳を、受け手側が想像しながら理解できるよう、言葉少なに説明してくれます……
隣接するジャイアンツ球場では、イースタンリーグの巨人vs楽天戦が行われています。京王よみうりランド駅からは、283段ある「巨人への道」なる階段を登るそうです。
以前、同駅からのアクセスには、長〜いエスカレーター(スカイロード)がありましたが、現在はスカイシャトル(ロープウェイ)が運行しており(共に有料)、この写真はそのゴンドラから撮ったものです(夏のゴンドラ内はご想像の通りサウナ状態です)。
ガキの時分は小田急沿線に住んでいたので(小田急線読売ランド前駅からバス)、その長〜いエスカレーターに乗る機会が無く、あこがれていたことを思い出します。
庶民的な向ヶ丘遊園派のため、多く来た印象はないのですが、地形の起伏も含めて、敷地はこんなに狭かったかと驚きました。
現在ではそれを逆手に取り、スカイシャトル等の高さを利用した立体感の演出により、起伏のある立地が生かされてると感心しました。
写真右の、最も大きなコースター「バンデット」と、下写真の木造コースの「ホワイトキャニオン」は共に、整備のため休業中でした。
夏休み期間中の土曜日に、目玉と思われる2大コースターがそろって休業とは、乗るつもりはなくてもちょっと驚きです。
無理して事故を起こすよりも、万全な状態で営業してもらうことが一番です。
夏は遊園地よりプールのかき入れ時ですから、人員をプールに回しているのかも知れません。
プール施設は、外部からシャットアウトされていて、のぞくこともできませんが、かなりの人出があるようです。
ここのプールは「流れるプール」のはしりだったこともあり、当初は「向ヶ丘遊園のプールは流れない」と文句を言ってたような気がします。
半分逆光だと水アメ細工のようにも見えますが、もう少し建築物としての美しさがあるかと思ったものの(わたしの観察力が足りないのか?)、事故は起こせない使命感から「ガッチリ建てましょう」と、強度が必要な個所に様々な筋交いが入れられているようです。
施設全般のイメージが以前とは違いすぎるので調べてみると、飽きられないようにリニューアルを繰り返したようで、営業終了した施設の中にむかしの印象を見つけました。
・水中バレエ劇場
水槽の中で人魚か竜宮城かという舞いを、見てみたいと焦がれていました。
・モノレール
園内を周回する施設のイメージは、いまの東京ディズニーランドか?
・アイススケート場
へたっぴでは(入れなかった気もする)滑るのも気後れしそうな、高速スケーターがとばす400mトラックリンクがありました(小学生時代の大会で優秀な成績を残した友人はそこで練習したそうです)。
変化し続ける施設が目指すものは、来場した「その日」を印象に残すことなのでしょう。でも今回の場合は、関心あっての訪問でも思い出までは作れなかったので、記憶に生き続けるのはガキのころの印象になるのだと思います……
今どきの乗り物って、逆さの状態で静止するんですね。
それって恐怖感とかじゃなくて、人をいたぶるような「非日常体験施設」との印象があり、「いいセンスとは思えない」と書きたくて撮りました。
上写真を撮ろうと運転開始をベンチで待っていると、ニコニコ笑顔の可愛らしい30歳前後と思われる女性2人組が、周囲には目もくれない様子で歩いていく姿を目にしました。
しばらく時間は空いたのですが、次のアトラクション(?)で彼女たちと再会します。
女性もバンジージャンプで飛び降りるんだ、と思っていたら、先ほどの「ニコニコ笑顔」の彼女でした。
飛び降りて、ベルトを外してもらった途端、興奮して手が付けられない子どものように、ケラケラ笑い転げてしまい、周囲が引いてしまうような状態でした。きっと普段は分泌されない、物質が出ちゃったんでしょうね。
その姿を目にして、彼女は発散するためにここを目指していたんだと、先ほどの期待に満ちた表情を理解できた気がしました。
わたしはNGですが(年と共に高所が苦手になりました)、男が飛ぶ時って、見栄や勢いという気がしますが、女性にはそんな「ストレート」な飛び方があるのかと、ちょっと怖く感じます。
彼女の相棒はそれほどストレスがないのか、カメラを構えた手がしびれるくらい台の上でためらっていました。
それでも落下後は、爽快そうな表情で立ち去っていきましたから、クセになるのかも知れません。
上の写真は、その後に飛んだお母さんですが、何のためらいもなく飛んでいました(下から見上げる子守のお父さんの方がビビッてるようでした)。
わたしが見ている間に飛んだのは女性ばかり(4人)ですから、ストレス発散の荒技として紹介すれば、もっと流行るのかも知れません。
でも、彼女や奥さんに「これからちょっと飛んでくるわ」とか言われると、そんなにたまってるのかと、ビビッてしまいそうです……
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