春にスタートした隅田川散策を終え、今回から支流の石神井川を歩きます。
あまり「隅田川水系」と耳にしませんが、支流である石神井川・神田川・日本橋川付近を歩けば、23区の北・東部(荒川までの間は終了)を網羅できる? という企画です。
都市部の河川に見所は少なさそうでも、「水の道」を切り口として川沿い周辺を歩こうと考えています(新河岸川も支流とされるが、ほとんど埼玉県なので外します)。
都立小金井公園
石神井川は小平市の小金井カントリー倶楽部を源流とする河川で、市街地をぬうようにして北区王子駅の先で隅田川に合流します。
ゴルフ場には入れないので、隣接する小金井公園からのスタートです。
前回は花見の「ひょっとこ踊り」と遭遇しましたが、今回は「小金井なかよし市民まつり」の開催日。
はっぴ姿を目にすると「イベント感」が高まりますし、オヤジたちは和太鼓演奏でいい表情をしています。
とても広い公園ですが、国営昭和記念公園はここの倍の広さらしい…… 1954年(昭和29年)開園。
公園内には、両国の江戸東京博物館分館「江戸東京たてもの園」(江戸・東京の歴史的な建造物を移築保存・展示する野外博物館)があります。
かなり力が入っており、寄せ集めでもしっかり手入れされているので楽しめる施設です。
日本家屋では地味な絵(上の庭と右部屋の灯りが好き!)ばかりなので、押さえで撮った右写真を……
以前信濃町にあったドイツ人建築家のデ・ラランデ邸は、この地で茶房に利用されています。
気安そうな「のれん越し」からは、「やけに冷えてきたなぁ〜」と聞こえそうですし、のれんをくぐる女性の仕草には時代を超えた可愛らしさを感じます。
右は赤坂から移築した高橋是清(これきよ)邸の庭園。
赤坂邸宅跡の公園にある水辺を思い起こすと、この絵と重なり合う印象があります(こちらの方が数段上)。
2.26事件で凶弾に倒れた建物と共に、元首相もここでゆるりとしているのか……
周囲から「ドングリがいっぱい!」の声が聞こえるように、この季節はポトポト落ちてくる実に直撃されたら「ラッキー!」とよろこぶのが正しい歩き方のようです。
開発地とは区分された公園ですが、武蔵野を体感できる森や緑が身近にあることの大切を実感できます。
ガキ時分の相模原では、昆虫採集や秘密の場所だった林が次々開発され、「木々は伐採されるもの」と擦り込まれた記憶が残ります。
ガキ時分のわたしがこの森を目にした際の「こんな森にカブトはいねえ。もっと探検するような森じゃないとカブトは見つからない!」との声が聞こえた気がします……
右写真の右奥にある池でカワセミを見かけます(毎度「ココ→」的な小さな姿なので掲載せず)。
隣接地に確保される、普段立ち入れないバードサンクチュアリなどの取り組みの成果のようです。
判読不明ですが、ここが本シリーズのスタートとなる石神井川「上流端:左看板」の地。
塀で囲まれた源流地「小金井カントリー倶楽部」の外で初めて目にできる場所ですが、ほとんど流れはなく源流のイメージにはほど遠い姿です。
このようなチョロチョロの流れが集まり川の流れになる様子を、見て歩ければと思います。
追記──現在携わる雑誌が休刊を発表しました。
5月に結末は見えていながらも、7月にハッタリを発表し、9月には最後まであがく姿を示しますが、ズルズル先に延ばしてもダメと11月にようやくあきらめたようです。
既に大義を失い、職探しを始めていますが、この歳では厳しいものがあります。
まだ首を切られずにいるので、その間に何とかしなくては……(ここまで書いた手前、雑誌名を書けなくなりました)
わたしに出来そうなことがあったら、お声掛け願います!
追記──国民が思っていても言えなかったこと……
放射性廃棄物の最終処分場は「福島第一原発周辺以外に適地はありません」と、栃木県の指定廃棄物最終処分場候補地とされた塩谷町町長が提言を発しました。
福島の被災地域の苦労で、分散できるものは少しでも手助けをしたい気持ちは、他の地域に暮らす人々はみな思うところです。
ですが、このままでは押しつけられてしまうと追い詰められた地域住民が、「放射性廃棄物をばらまくのはおかしい」という正論を、国民が思っていても言えなかったことを言わされる格好となりました。
圧力や感情に流されず正論を訴える勇気は、人として正しい行動と思えます。
福島への配慮は大切だが、「負の遺産である放射性廃棄物を分かち合う」としてばらまけば、汚染不安地域を拡大させてしまうことを踏まえた議論がなされるべきです。
放射性廃棄物の最終処分場は「福島第一原発周辺以外に適地はありません」と、栃木県の指定廃棄物最終処分場候補地とされた塩谷町町長が提言を発しました。
福島の被災地域の苦労で、分散できるものは少しでも手助けをしたい気持ちは、他の地域に暮らす人々はみな思うところです。
ですが、このままでは押しつけられてしまうと追い詰められた地域住民が、「放射性廃棄物をばらまくのはおかしい」という正論を、国民が思っていても言えなかったことを言わされる格好となりました。
圧力や感情に流されず正論を訴える勇気は、人として正しい行動と思えます。
福島への配慮は大切だが、「負の遺産である放射性廃棄物を分かち合う」としてばらまけば、汚染不安地域を拡大させてしまうことを踏まえた議論がなされるべきです。
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