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トキワ荘モニュメント(Map)
前回薄暗い帰り道に見かけたので明るい時間に再訪すると、「あった!」と目指す人がいたりします。
トキワ荘は、かつて手塚治虫、藤子不二雄たち漫画家が暮らした伝説のアパートで、1982年に解体されました。
ガキ時分は「マンガ禁止」(テレビアニメは可)だったため、漫画家たちへの思い入れが形成されることはありませんでした。
でも関心はあるので、歯科等の待合室でむさぼるようにマンガを読んだ記憶があります。当時は予約制でなく果てしなく待たされても「マンガタイム」を楽しみました。
そんな連中が社会人になってはまるのか、職場で回し読みした記憶があります。
当時の住所表記は豊島区椎名町で、最寄り駅である西武池袋線椎名町駅の発車メロディには『怪物くん』(藤子不二雄Ⓐ作品)主題歌が流れます。
みずのとう──野方配水塔(Map)
モスクのようにも見えますが、この建造物も人々に「安心感」を与えてくれる施設です。
この塔は、関東大震災(1923年)後の東京市近郊の急激な都市化による水需要の要請から、世田谷区喜多見の砧(きぬた)浄水場から多摩川の水を引いた「荒玉水道」の配水塔で、現在は中野区の災害用給水槽として活用されます。
通った大学に近い京王線桜上水駅前の一直線に伸びる道は、導水管上に設置された荒玉水道道路で、真っすぐでも道幅が狭い上に電柱が邪魔で走りにくい道でした……
今回も妙正寺川沿いを歩こうと立ち寄った哲学堂公園は紅葉まっ盛り(下)。
京都「哲学の道」の紅葉を思い出します……
江古田公園(Map)
妙正寺川沿いのこの公園も、下流域と同じく地下に調整池が整備されます(洪水が繰り返された地域)。
この公園付近で支流の江古田川との合流し、下流域では氾濫危険度が高くなるため対策が進められますが、調べると2005年の集中豪雨では、これより上流の西武新宿線野方〜新井薬師前駅間で大きな被害を受けました。
その後の対策では、環状七号線の地下にも調整池を建設したそうで、知れば知るほど都市インフラの複雑な構造に驚かされます。江戸時代の上水道確保・洪水防止も大変な事業でしたが、制約の多い現代では何十倍も複雑でお金のかかる事業となっています。
江古田の森公園(Map)
2007年に開園した公園は、隣接する福祉保健施設「江古田の森:老人ホーム等」と共に、以前の国立療養所中野病院(主に結核患者の養生所)跡地が活用されます。
上写真は療養所時代から受け継がれる森で、立派な大木が残された遺産といえるような一画です。
一帯は、施設全体が防災施設としての活用を念頭に設計され、洪水時の調整池、耐震性貯水槽、防災用井戸などが設置されています。
右は、外国人お父さん×日本人お母さんの家族ではなく、奧のベンチを紹介したかったものです。
それは「かまどベンチ」とされ、座板を外すと災害時にかまどとして使用できるそうです。
この公園だけで、周辺住民全体の面倒は見られないにしても、防災意識の啓もうにはとても役立ちそうです。
公園を歩いて気になったのが「江古田」の読みです。
われわれ来訪者には、西武池袋線駅名の「えこだ」の印象が強いのですが、中野区の正式名称は「えごた」で公園名も同じ表記です(「えこだ」読みの引用元は不明らしい)。
都営大江戸線も「えごた」とくれば、あまのじゃくは西武鉄道。
昔は「他社線とは乗り入れしない」と突っぱねたと聞きますから、有楽町線・副都心線と乗り入れた現在では少しは柔軟になったのか……
追記──アイソン彗星消滅
100年に一度とされたアイソン彗星は消滅してしまったのか?
太陽と非常に接近する予測から明るく輝くほうき星を期待するも、直径4.8km(推測)の物体が煙のように散る様には、宇宙のダイナミックさを思い知らされます。
映画『スター・ウォーズ』(1978年)のデス・スター爆発ではなく、太陽に接近し過ぎて霧散してしまう「はかなさ」(鉄腕アトムのよう!:ロケットを抱え太陽に突入した)には、感情を投影できる気がします。
国際宇宙ステーションの若田光一さんが、超高感度4Kカメラで撮影する計画も霧散(?)の可能性が…… わたしも早起きして写真撮れるか? と妄想していました。
追記2──近ごろの中国の強硬姿勢は「北朝鮮と同じじゃん!」
反応はそれだけで十分という気がします……
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