2016/10/24

五輪の準備が始まる──馬事公苑

2016.9.10【東京都】──「目黒川を歩く_13」 蛇崩川_1

 今回から目黒川の支流で、馬事公苑付近を水源とし、東横線・地下鉄日比谷線 中目黒駅付近で合流する、蛇崩川(じゃくずれがわ)を歩きます(ほぼ暗きょとされた)。



東京農業大学(Topページは、看板の大根娘?)

 農大と言えば大根踊りで、以前、小田急線 経堂駅前で目にしたが、リンク先YouTube動画のチアリーダーたちの踊りには、「日本はまだ大丈夫」と励まされます。
 農場が無ければ普通のキャンパス(農場は厚木キャンパスにある)ですが、網走のオホーツクキャンパス(名称が見事!)には、生みの親 榎本武揚(幕府海軍指揮官〜箱館戦争敗北〜北海道開拓使)の精神が感じられます。

 最近、馬術部OBの方の紹介で女子部員に出演してもらい、「樫木宏之の乗馬のためのエクササイズ」という動画を編集しました。
 右は、大学らしさを感じる受付背面のオブジェ。




 東京五輪の経費削減に動く小池知事を応援していますが、もう準備が始まる時期であることも確かです(ギリギリで逆転打は出るか?)。
 馬事公苑は、1940年東京五輪(戦争のため中止)に向け開設された施設で、1964年東京五輪の馬術競技会場とされた施設も老朽化が目立つため、来年から2020年五輪に向けた改修工事が始まります。
 JRAの施設なので競技用設備は◎ですが、古いままのトイレは×。リニューアル後の姿を楽しみに(農大の馬術部はここを練習場としており、工事期間中はどうするのか?)。
 入道雲の写真は9月中旬のもので、遠出をはさみ季節外れとなりました。


 上の標高図に示されるように付近は高台なので、周辺には水源がありそうです。
 上の人工っぽい池は、西側の呑川(のみがわ)水系に属すようで、馬事公苑東側の通りが蛇崩川・呑川分水嶺のようです(品川用水の水路だったそう)。

 大正期に一帯の耕地整理が行われ、事業費捻出のため帝国競馬協会(1921年:大正10年発足)に売却された地が現在の馬事公苑。また、陸軍衛生材料廠の移転(現在の陸上自衛隊 用賀駐屯地上用賀基地:海上自衛隊東京音楽隊が使用)で、軍人、軍属、研究員等が急増したことより、玉電折り返し所設置など付近のインフラが整備されたそう。




 上は、世田谷区立教育センタープラネタリウム
 プラネタリウムの外観には、金属製のシルバーのイメージがありますが、アースカラーで個性をアピールします。世田谷区に多い古墳を模した(?)なら、「古代の星をめぐる」等のプログラムが用意されているかも?
 以前、地球の自転軸は変化するので、太古の星空は現在とは違っていた、とのプログラムを観た覚えがある。

 理由は不明ですが、付近の緑道には水道管のオブジェ(右)が並びます。おもしろいと撮ったものの、人の顔を想起した途端だらしない印象に……




 上は駒沢給水塔(左側にもう1棟ある)で、付近では双子の給水塔として親しまれる世田谷区地域風景遺産。
 1923年(大正12年)竣工といえば関東大震災の年ですが、建設中でも地震にはびくともしなかったそう。
 1999年給水機能を停止し、震災時に飲料水を供給する応急施設とされます。

 右は、三軒茶屋(奥キャロットタワー)へ伸びる水道道路で、反対側に砧下(きぬたしも)浄水所(多摩川の伏流水(地下水)を採水〜濾過)からの水道道路があります。
 以前は渋谷方面に自然流下で配水したとされるが、目黒川の谷をどう越えたのだろう?


追記──鳥取の地震は「未確認の活断層」の活動とされるが……

 前回の信州で見た中央構造線は、巨大ながらも古い時代の断層のため、各所で新しい活断層によって分断されています。
 日本列島を生み出した力は、現在も継続的に働いていますから、新しい活断層が生まれても不思議ではありません(付近を調査してなかった可能性の方が高そうですが)。
 ということは、公表される活断層マップに示されない場所でも大きな地震が起きる恐れがあるわけで、この国に暮らす者は皆、覚悟を持って備えねばならないことに……

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