2017/03/20

おしゃれな町は気取らない──自由が丘

2017.3.4【東京都】──「呑川(のみがわ)を歩く_6」 九品仏川(くほんぶつ)_2

 以前、武蔵小杉(現在はショッピングモールが開業)や新丸子に暮らした時分は、もっとも近い繁華街でよく足を運んだことから、似合わないにしても勝手に親しみを感じています。



自由が丘


 久しぶりの散策を楽しみましたが、生活圏の変化や年齢を重ねたためか、町の見え方や受け止め方が変わったように。
 以前は、駅から女性が多い町に踏み出す際、先の読めない動きをどう避けるか身構えましたが、生活圏から離れ急ぐ必要がなくなったせいか、ブラブラしながら急に踵を返す女性の脇をすり抜けられたりします。
 「何か楽しいモノない?」の散策と、「おもしろい絵はない?」とカメラを下げて歩く気分が似てると感じるのは、関心のない存在をスルーする判断が速いためか……

 東急東横線×大井町線 自由が丘駅周辺は名称とは異なり、九品仏川が流れる谷地に広がった衾沼(ふすまぬま)を、埋め立て造成された地域になります。
 1927年(昭和2年)東横線開通の際は九品仏前駅とされますが、29年大井町線の現 九品仏駅開業に伴い、付近に開校した自由ヶ丘学園の名称から「自由ヶ丘駅」に改称されます(当初は学校名の「ヶ」)。
 当時の東横線は、碑文谷駅→学芸大学駅、柿の木坂駅→都立大学駅のように、学校名に駅のビジョンを託すしかないローカル線だったようです。

 「自由が丘でどう?」の誘いに足を運んだためか、道すがら記憶がよみがえる場所もありますが、個人経営の店は後継者難のためか、多くが閉店した様子。
 閉店した喫茶店で「よくコーヒーを飲んだ」の記憶から、買い物+ひと息がセットの散策って、女性の行動と変わらないのかと……(ケーキは食べません!)
 気持ちがなじんだらしく、よく足を運んだ無印良品で枕カバーを買う(前もここで買った)自然な流れから、記憶が「つながっている」ことを再認識したりします。
 オヤジでも右のように、関心を持てる場を見つけられれば町になじめることと。

 往年の映画情報誌『ぴあ』で、「武蔵野推理劇場→自由ヶ丘武蔵野館」の魅惑的な上映作品をチェックした、こづかいの少ない映画ファンは多かったのではないか?
 若い時分は時間を持て余すくせに有効活用せず、ギリギリで行動していたため、乗り換え時間が読めない当劇場には足を運べなかった記憶があります。
 年齢と共に時間の短さを実感するため「ねじ込みたい!」と思うものの、失敗によるロスの大きさを痛いほど学んできたため、「時間の余裕は大切」と肝に銘じているようです(右は旧映画館前の熊野神社)。

 上の女性のスカートが揺れる姿(もっと膨らむ瞬間があった)や、右の娘たちがはしゃぐ騒がしさ(ラ・ヴィータ)に目が留ったのは、待ち望む季節への期待感によりそうです。

 モンブラン(モンブラン発祥の洋菓子店:1945年現在地に移転)がトレンドとされ町も注目を集めましたが、近ごろは「おしゃれでも気取らない町」を落としどころとするらしく、そんな姿勢が好感度維持につながっているようにも感じます(物価は高いが……)。
 下の九品仏川緑道沿いにあるフラワーショップのディスプレイは見事で、歩きながらも目が止まってしまう。



追記──選抜高校野球の練習に参加する女子マネージャーの自然な姿

 大会前の甲子園グラウンド練習への女子マネージャーの参加が認められました。これが普段の練習風景ですし、野郎どもも張り切っているように……
 スポーツには危険が潜んでいますから、安全なプレーには準備と心構えが必要であることを体現し、甲子園大会への参加を楽しんでください。
 そんな流れから女子高校野球への気運の高まりが楽しみ、と思ったりします。


追記──WBC日本代表、決勝ラウンド進出

 この先は運も絡む一発勝負なので祈るばかりです(昼間の中継では応援できない)。
 深夜まで声援を送った観客の「応援?」「終電?」の決断は、投手交代のような難題なので(あの場面では帰れないよね)、「終電ダッシュ」回避のためにも、次回の試合開始は早めるべきと……

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