2017/09/11

庶民が集まる新しい町──西葛西

2017.9.2【東京都】──西葛西周辺

 耐震強度不足で建物が取り壊しとなるため、8月末に田町→西葛西に転居しました。
 神奈川育ちのため転居先選定では、大森、蒲田、千歳烏山、東武練馬 等、都心の西側をを見て回るも、交通の便(東西線の混雑を覚悟)と生活の便利さを優先しました。
 東京メトロで都心に入れるので、交通費は安く済みそうと。



 「ファミリー向けの住宅地」の印象は、以前知り合いが3家族暮らす時分に足を運んだ記憶と変わらず、現在も子どもが多く活気ある町に見えます。
 その一方、居住棟は全世帯1DKなので、老人ホームのような構成(田町同様お年寄り+外国人)ではないかと。

 右は、玄関前から見えるスカイツリーで、集合住宅の間から見えるあたりが西葛西らしいとも。
 ルックスも存在感も、東京タワーの方が格段にまぶしく見えるのは、育った時代のせいかも知れません……


 大型スーパー、家電量販店、ファミリーレストラン 等々、生活必需施設の各店舗が競争意識を持つことは歓迎ですが、週末のまとめ買いによるレジの大混雑は避けられないようです(ダイエー撤退のせい?)。
 人口密度は江戸川区内第二位ながらも、公共サービスは不足気味で(区役所の出張所は隣駅、駅前郵便局も大混雑と)不便な面も。

 上はイオン(旧ジャスコ:年配者はまだジャスコと呼ぶ)最上階の倉庫のような高い天井。
 右の、高架線路下の商店街も活気がある西葛西駅開設は1979年なので、新しい町になります。


 周辺住民の多くが生活者+通勤労働者のため、重なる動線では流れに従う必要があり、慣れるのはすぐとしても、その時点でうんざりしそうです。
 2016年度全国鉄道混雑率第1位 東京メトロ東西線 木場→門前仲町間(199%)の混雑は覚悟していましたが、10時出社なのでラッシュの印象はありません。
 ですが帰宅時になると、快速の停まらない南砂町、西葛西、葛西駅の利用者は、快速をスルーして各停を利用するため、快速後の各停が混雑します。
 上左側の、押し屋+人間ホームドア(両腕を開いて電車を送り出す)人員が各駅に配置される様子から、ピーク時の大混雑が想像されます。この路線でホームドアを設置したら、いつまでたっても発車できなさそうです。


 神谷町駅に向かうため茅場町で日比谷線に乗り換えると、乗降が頻繁なため混雑は気になりませんし、変わらぬ「冷房強め」のおかげでひと息つけます。
 6年ぶりにPASMOで通勤定期を購入しましたが、ブランクに関係なく年齢が加算されるのは便利な反面、心情的には「余計なお世話」と感じたりします。

 一般に江東デルタ地帯と耳にしますが、荒川を隔て隣接する江戸川区が大丈夫なわけもなく、上の看板のように駅周辺はゼロメートル地帯のようです。
 部屋は14階建ての11階なので、直接の被害は無くても身動きが取れなくなりそうです。

 東京湾の脇に面した田町と、湾内を流れる潮風の本流が通り抜ける湾奥では、風の肌触りが違います。
 田町は運河に近いも高い構造物で遮られるためか、海風は涼やかで心地よかったが、付近の風は塩分を多く含むようで、船の甲板のようなさびを所々で見かけます。
 休日の海辺なら気にならないも、通勤時にベタっとすると気が重くなります。

 右は、奥の荒川と手前の中川放水路を仕切る堤防が終わる中川河口付近で、堤防上を首都高速中央環状線が通ります。

 下見の際、インド系住民の多さに驚き「リトルインド:在日インド人の1割(2000人)程度が暮らす」の表現に共感しましたが、数では中国系がもっとも多いそう。
 外見の特徴からインド系住民が多いと感じるも、確かに中国語の会話をよく耳にします。
 インド料理店や食材店は点在するもインド人街がないのは、IT関連会社の転勤族が多く、任期後は帰国するためらしい(右の店名は、印度+STREET+EATでしょう)。
 物価が安く、新しい町の寛容さ、インド出身者が尽力したインターナショナルスクールの設立(英語教育)が、教育熱心なインド人を引きつけたとされます。

 右は、周辺の鎮守とされる西葛西八幡神社。
 東西線の鉄橋付近が以前の海岸線だったようで、高潮・洪水から農地を守るために海を向いて鎮座しています。
 アパート付近は以前「小島町」とされる浅瀬の島だったようで、現在も区画がデタラメで歩きづらいのは、以前の地形に沿った道筋が残るためか。

 都心東側に暮らすのは初めてで、足立ナンバーの車に囲まれる地域には、アウエー感があります……


追記──桐生祥秀 9秒98!

 高校3年で10秒01を記録して以来、日本で初めて10秒の壁を破るか? と期待を背負い続けてきたが、近ごろはライバルに遅れを取る印象がありました。
 ライバルの存在が彼を奮い立たせたとしても、これからは 9秒98がライバルたちの目標になりますから、これまで以上に好記録への期待が高まります。
 スイッチを入れたのは、リオ五輪4×100mリレーの銀メダルではなく、大学最後となる大会のためらしい……

0 件のコメント: