2020/02/17

災害リスクへの関心──赤羽

2020.1.11【東京都】

 「ここにいてはダメです」と警告する江戸川区水害ハザードマップ(2019年5月発行)を目にしていたので、昨秋の台風の際には籠城を覚悟し風呂に水を溜めていました……



 前回はフォルクローレ奏者、今回は噴水の上に陣取る少年に目が止まるように、主張や個性を表現したがる町の印象を受けましたが、別の時間に少女がここに登る姿を目にし、一番目立つ待ち合わせ場所として認識されているのかもしれないとも。
 地元の情報では水の出ない噴水らしく、「水が出なければ、ただの噴だ!」とか……


 一番街シルクロード(リンク先Youtube)はネーミング通り遺産のような外観ですが、昼から行列のできる立ち飲みおでん屋はにぎわっています。
 バラックから始まったような飲食店街がいく筋も交差する地区は、小学校に隣接する環境にありますが、しぶとく(の表現がふさわしい)生き残っているように感じます。駅近接地のため飲食店の排除は難しいかと。
 上は同アーケードで店を物色する姿。

 鎌倉時代には鎌倉街道中道(なかつみち)が通され、荒川には川口の渡し(岩淵〜川口)があり、江戸時代には日光御成道(おなりみち)とされました。一般的に渡し付近の寺院は、旅人等の無縁仏を供養するため、と目にしたことがあります(岩淵町には寺院が多い:右)。
 岩淵宿の鎮守とされる八雲神社周辺に、キュウリを食べない慣習があるのは、本社の京都八坂神社の神紋がキュウリの切り口に似ているため、祇園祭の間はキュウリを食べない、流れによるとも。
 荒川の流れは付近でも蛇行したため、川口とされる飛び地があったそう(都・県境も東京側に入り込む)。
 下は神社近くの蔵。


 戸田公園を含めこの地域に足を運ぼうと考えたのは、昨秋の台風による爪痕を確認するためで、隅田川への流れを制御する岩淵水門周辺の状況(リンク先は流域の地点ごとの様子がわかる)が気になっていました。
 荒川の土手には、かなりの高さまで水位が上がった痕跡(草や枝 等)が残り、水辺の遊歩道テラスはガタガタで通行止ですが、それだけで済んでよかったとも。
 荒川の氾濫危険水位は7.7mで今回は7.17mに及び(1947年カスリーン台風8.6m、58年狩野川台風7.48mに次ぐ高さ)、隅田川の堤防は6.9mですから、水門を閉じなければ氾濫する状況でした。
 右の奥は川口市のマンション。
 下の旧岩淵水門(赤水門)の開閉部分はほぼ水没した。


 これまでの生活では、水害への関心は皆無でしたが、現居住地の立地から関心を持たざるを得ない状況となりました。ですが、以前暮らした武蔵小杉でも被害が出たように(リンク先Youtube)、それぞれの地域が抱えるリスクについて平時のうちに理解し、対応策を準備しておく必要があります……

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