今回も出発は三ノ輪ですが、浅草中心地に通じる国際通り沿いを歩きます。かつての国際劇場(現 浅草ビューホテル)から呼ばれた通称ですが、現在も標識に名称が残されます。
三ノ輪の地名由来は、隅田川周辺の湿地に突き出た台地の先端「水の鼻」により、千住付近で隅田川が大きく湾曲します。
都電の終点で馴染みのある旧三ノ輪橋は、常磐線ガード下付近を流れた旧音無川(石神井川の支流で、付近から日本堤沿いの山谷掘と、泪橋の架かる思川に分流しますが、どれも埋め立てられました)に架かる日光街道の橋でした。
都電の終点で馴染みのある旧三ノ輪橋は、常磐線ガード下付近を流れた旧音無川(石神井川の支流で、付近から日本堤沿いの山谷掘と、泪橋の架かる思川に分流しますが、どれも埋め立てられました)に架かる日光街道の橋でした。
日光街道の千住大橋が、隅田川に初めて架けられた橋だったのは、まだ下流側は家もまばらな湿地帯のためかと(佐倉・奥州・水戸街道もここを通った)。
千住が街道沿いの最初の宿場とされたように、付近は江戸の外れと認識されていたようです。
上の一葉記念館(樋口一葉文学館)が、『たけくらべ』の舞台である竜泉(龍泉寺領だった)にあるのは、この地で雑貨・駄菓子店を営んだためらしいが、旧遊郭と現吉原を結びつけるためにも重要と感じます。物語や映画等で印象的に描かれる、水路(山谷堀等)や堀を埋め立て、記憶を断ち切ろうとした狙いは達成され、旧遊郭と現吉原を結びつける痕跡はわずかとなりました。
記念館前で遊ぶ子どもたちが、そんな境遇だったらと想像すると、たくましく育ったとしても胸が痛くなります……
右は近くの一葉煎餅で、他にも関連店舗が健在。
下は近所の、2軒並ぶ蔵への渡り廊下がある様子。
旅人を守る「空飛ぶお不動」、病魔や災難等を飛ばす「厄飛ばしのお不動」とされ、近頃は航空関係者等の飛行守りや、「落ちない」合格祈願、「よく飛ぶ」ゴルフ守りもあるそう。浅草が近いので「飛びます!」のコント55号 坂上二郎さん(リンク先Youtube)も参拝したかも……
今年はどうするのだろう? と心配な浅草 鷲(おおとり)神社「酉の市」は、
『11月2日(月)一の酉、11月14日(土)二の酉、 11月26日(木)三の酉
本年の鷲神社例大祭「酉の市」は感染対策を施し規模を縮小して斎行準備を進める事となりました』
とのことで、熊手を売る出店の準備が始まっています(左側の木組みは屋根部分)。
今年は掛け声なしの手締めになるのだろうか? 世間の暗さを払拭してもらいたいとの期待も大きいので、声の代わりに威勢よく盛り上げる作戦を考えて欲しい! と……
三社祭は10月18日に、本社神輿がトラックに乗せられ街中を走りました。
コロナ危機本番はこれから?
日本のこれまでの新型コロナウイルス死者数は1675人(10月18日現在)ですが、9月の自殺者数は全国で1828人(前年比9%増)だそうです(8月は1889人で15%増)。
コロナ禍での心の不安に加え、それまでもギリギリだった生活が、立ち行かなくなった人が顕在化したのかもしれません。感染予防は心がけにより可能ですが、影響の大きな業種でのボーナス減額等となると、厳しいだけでは済まない状況になりそうとも。
まずは健康第一でも、この先に個人ではあらがえない波が襲ってくるかもしれません……
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