2011.5.7
政府が静岡県浜岡原発の運転停止を要請したことは、震災後の対応で初めて先手を打ったとされるかも知れません。
「超法規的判断」との批判もありますが、現在の国民には「そんなこと当たり前」の空気があり、他の原発でも福島同様の事態が起こりうるわけですから、「危険なモノは排除しろ」という一種パニック的な動揺が広がりつつあります。
その判断を英断ととらえる向きもありますが、それは大きな間違いで、国民は福島原発の事故以来「原発の無い電力事情の覚悟」ができているのに(高コストでも安全が第一ですよね?)、仲のよさそうな電力事業者と官庁・政治家の関係者をなだめる時間が必要だった、と思われても仕方ありません。
その言い訳に利用したであろう「緊急事態」の言葉も、ズルズル先延ばしとなっては主語が「国民」から「政府」や「企業」へと変質してしまいそうで信用なりません。
現政権はいずれ見限られるにしても、政治の空白は避けたい時期なので(それは政党ではなく国民が判断するもの)「やってもらいたいことはやらせよう」という、国民側の意志が彼らを動かしていると感じる面があります。
国難に際し国民が「みんなでがんばろう!」の意志を持つことに、主権在民(企業ではない)の言葉を思い出しますが、その国民の強い意志にこの国を変える可能性が感じられる気がします。
GWのボランティア熱のような一過性で終わらないことは、正念場とされる夏の電力不足が関東・中部圏の社会活動を直撃し、その対応に人々の知恵や工夫を求められ続ける点が、これまでの状況とは異なることによります。
2011.4.28
【東京都】
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多摩センター
多摩センター駅周辺の都市計画で、メインストリートとされるパルテノン大通りの突き当たりには「パルテノン多摩」が構えています。
1987年(昭和62年)にオープンした多目的ホールで、多摩ニュータウンの文化の殿堂を目指し、丘の上にあることからギリシャの「パルテノン神殿」にちなみます。
その中央階段の上に「きらめきの池」広場があり、上写真は大通りの延長線上に位置する池の奧にあたります。
要するにこの町のシンボルであり、町づくりが目指す志や心の支えとされる存在が示される場所には、鳥居をイメージしたと思われる「赤い門」が連なり、その奧には木々が生い茂っています。
おそらく「森への感謝」を表現したいのでしょうが、「古神道(こしんとう:自然崇拝的な性格を持つ)」のような自然への畏怖(いふ)を表すにしても、ガラガラと山を削って開発された地域が抱く「思想」にふさわしいとは思えません(この木々の裏の谷間には住宅街が広がります)。
これまでも大型宅地開発の失敗例として目の敵のように扱ってきましたが、自分の目で検証するために歩こうと思った矢先の出会いです。
まず上写真下側の斜面を下る通路について。
この下には丘陵地を削り込んだ道路が通っていて、降り口をバリアフリー(自転車用)にしたスロープの様子です。
丘陵地の宅地開発では、どうしてもこのような高低差のひずみが出てしまいますが、自治体は結局町づくり整備に「駅周辺の商業施設誘致」「公共施設・公園・文化施設整備」「道路整備」しかやってくれないことをこの地域は示しています。
それは、車利用を前提にした町づくりともいえます。
車を利用すれば便利な町かも知れませんが、そうでない人には極めて不便な町と思えるのは、商業地域は駅周辺に一極集中していて、住宅街には商店やコンビニが無いことにも感じられます。
個人商店の採算性が無理なら、大資本でも店舗整理されてしまいます。
これでは郊外の町ではなく別荘地的な町という印象ですから、一人暮らしのお年寄りが買い物に行けない状況も当然と思われます。
上写真上側の桜並木とその間に設けられた幅30m程度の芝生地帯は、おそらく1kmほど伸びていて、花の季節にはとてもにぎわう場所になりそうです。
グリーンベルトの必要性は理解できますが、道路が横切ることをアピールしてしまうので、その開放感は分断されたモノになってしまいます(カメラ側には、グリーンベルトの連続性を邪魔する構造物があります)。
造成当時の造園・建築家はモノを作りたがる時代だったようですが、足し算で飾るだけでなく「引き算の勇気」を鎌倉(禅思想が広まった)時代から日本人は持っていたはずなのに、と思ってしまいます……
グリーンベルトから続く遊歩道には、遊具広場や、ツツジ山など、手を替え品を替えの景観が続きますが万策尽きたかのように、以前紹介した川和富士のような山が出現します。
丘陵地なので高低差が20m程度あれば見晴らしもいいですし、芝生に覆われた斜面ではお弁当を広げて、子どもたちが走り回るのでしょう(横になってゴロゴロと転げ下りて服を草だらけにしそうです)。
写真のお年寄りが山頂に腰掛け周囲を眺める姿を、背景に広がるマンション群をバックに撮ったものの、イメージした「ため息交じり」ではなく「気持ちいい散歩」という、コントラストのない絵になってしまい取り下げました。
気分が晴れる場所であることに違いありませんから、邪魔しないうちに退散です。
パルテノン大通りと交差する繁華街に、ディズニーランド(以下TDL)のトゥーンタウンのようなパステル調に彩られた一画があり、その道は「サンリオピューロランド」へと続きます。
宝塚もそうですが、大きなサーカステントが張られてある、という感じでしょうか。
ジェットコースター等のあるTDLはまだ分かるが、ここも宝塚同様「太陽の下では魔法が解けてしまう夢の世界」(それを「全天候型屋内テーマパーク」と言います)という印象を受けるのですが、この辺で控えておきます。
テーマは「幸せとは愛することを知ること」だそうで、それは何となく理解できる気がします。
で、何できたのかといえば、電車から見えるこの尖塔がどうなっているのか見たかっただけです。シンデレラ城の尖塔とどう違うのかしら?(休園日で助かりました)。
多摩モノレール(右写真)は、東京都・西武鉄道・京王電鉄・小田急電鉄等の出資による第三セクター鉄道会社で(西武も入っていたのね)、上北台〜多摩センター間を運行しています。
周辺にいくつも大学があり利用者も多く見えますし、利用者収入は右肩上がりで伸びているようですが、建設費用がべらぼうにかかったため、都の追加出資や債務の株式化による借金棒引き等、湯水のようにジャブジャブとお金をつぎ込んでいるようです(これを知りたいわけではなかったのですが「ヘェ〜」と思ったので参考までに)。
多摩ニュータウンというのは、それだけ東京都の活性化に期待されてきたようですが、その成果は?
都の見解ではなく、住民の満足度について聞いてみたい気がします。
本題としたかったのはそんな重い話しではなく、町がある程度できたころに設置された路線なので、主要駅(多摩センター、立川等)周辺では、既存の構造物を避けるために高層化が求められるので、とても高い場所を走る路線であることを伝えたかっただけです。
この路線は、都市部だけでなく起伏の激しい丘陵地を上り下りする際にも、ジェットコースターのような迫力が楽しめるので、是非、先頭の席で楽しんでみてください(立川駅周辺だったか、数えたら7階ほどの高さでした)。
同じように丘陵地をかなりの速度で走る懸垂式(けんすいしき)の湘南モノレールも、跨座式(こざしき)の多摩モノレールもゴムタイヤを使うので、車輪とレールに金属を使う鉄道よりも勾配に強いことは納得できるところです。
急勾配をグイグイ登る登坂力の違いは、動力にあるのかと思っていたら、とても分かりやすい理由でした。
号外!──国仲涼子ちゃんと遭遇@用賀(5月6日)
以前紹介した、用賀プロムナード「いらかみち」を歩いていると、脇道にロケバスが止まっていたりスタッフらしき群れがあったので、何かの撮影をしている様子がうかがえました。
ちょうどシーンを撮り終えたようで、スタッフも散り始めたころです。
何を撮っているのだろうと用賀駅方面に向かっていると、前から女性3人が歩いてきます。中央の女性がビシッと決めたスーツ姿なので取材陣かと思い「レポーターじゃ分からないなぁ」と思いながら、至近距離に入って目を向けてみると国仲涼子ちゃんでした。
目が合った瞬間、目がハート型になっていたか、表情が硬直していたかは分かりませんが、声にならずも口が勝手に「涼子だ」と動いていたような記憶はあります。
その瞬間彼女は「あっいけない、目が合っちゃった」との照れ隠しのようなしぐさが、まさに彼女のイメージ通りであることに「まちがいない!」と……(フジ系列ドラマ「幸せになろうよ」か?)
撮影終了直後ですから、バッチリ決まった姿を目にできたわけで、そりゃ「完璧な姿です」。
『ちゅらさん』ファンですが(お母さん役のスーちゃんの告別式ではボロボロでしたが元気そうでした)、あれから11年経っても一向に上手にならないと、応援の力も弱くなってきました。リラックスできる役柄では、ナチュラルで素敵な姿が見られるのに……
突然の出来事なので、舞い上がっていたのでしょうが、振り返ることもできなかったのは、自分でも驚きました。
撮影場所からロケバスまでの100m程度の間で、すれ違うには1分でも前後したらあり得ないわけですから(そこですれ違っていた人はわたし以外に2人程度)、若い娘なら「運命感じちゃう〜」となるのでしょうが、その点オヤジは「いい年して、ときめいちゃった」となります。
意味もなく歩き回っているとお思いでしょうが、たまにはいいこともあるのです……
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