2013/09/16

摩天楼で抱いた夢──新宿西口〜都庁前

2013.9.7【東京都】──大江戸線を歩く_17

 この夏は毎日どこかの「豪雨」「竜巻」被害を目にしており、この日も急に黒い雲が迫り「あきらめ?」の覚悟がよぎりました(何とかセーフ)。
 温暖化の影響で「年々暑くなる」と実感する20代前半の青年に尋ねられ、「ガキの時分は〜」と話す立場となりました。
 気象庁の「この夏は異常気象」の発表に接して、将来は「正常だった夏を知る生存の方も現在は少なく」となるのか? とも……


より大きな地図で 大江戸線を歩く を表示

新宿西口周辺(Map)


 上は新宿大ガード西交差点で、渡る際は歩きにくいが、その混雑感を撮ると結構スカスカだったりします。
 各人の歩くペースと、態度にイラッとくるわけで、下を向いて歩く姿は迷惑ですが、自分も急ぐ際は「間に合う?」と時刻表ページを見ながら歩いてしまいます……

 付近で無視できないのが「思い出横丁:父親世代はしょんべん横丁と呼んだ」の装飾(?)です。
 ガラクタを並べたとしか思えない狭い路地に反応してしまうのは、三つ子の魂オヤジも忘れずで、年齢に関係なく自分の秘密基地(居場所)を求める気持ちとすれば、理解できる気がします……(夕方から満席の店が結構ある)


 十二社(じゅうにそう)熊野神社例大祭(9月21~22日)の提灯が、新宿駅前に飾られます。今年は三年に一度の宮神輿渡御(みやみこしとぎょ)で、西口駅前を神輿がねり歩きます(麻布十番稲荷神社の宮神輿渡御も3年ぶりなので、意味のある年らしい)。
 提灯にユニクロの名があるのは、祭り主催者側による「周辺全店舗への寄付依頼」の成果と思われ、店舗側の「断れない心理」につけ込む、ヤクザの興行師的なやり口はここから派生したのでしょう。


 上は伝わるか、新宿西口バスターミナルに突き出た、竹を斜めに切ったような換気口が植物に覆われた姿。
 緑化の成果よりも、映画『天空の城 ラピュタ』での廃虚都市のイメージが強いのは、受け手側の問題か?
 どうせなら、バスターミナルの屋根も全部緑で覆ってしまえば、初めての人は仰天しそうと思ったりします。
 
 高層ビル街創生期にエレガントな個性を放った右の新宿野村ビルですが、都庁やモード学園コクーンタワーの出現で存在感が薄れた印象も。
 ですが近ごろ高層ビルで注目されるのはデザインよりも耐震性とすれば、新宿では下の新宿住友(三角)ビルに次ぐ安定感が見て取れます。

 学生時代にはまだ数少なかった高層ビル群ですが、「未来の象徴」への関心から高層階の大衆パブ的な店によく足を運びました。
 町を見渡し「青き夢」を抱いた場所は、何ひとつ成せなかったと素直になれる場所となりました。
 建設当時は三角の形状で注目されるも、今どきは「地震に強そう」と見る目は変わりました。
 東日本大震災では被害の報告があったらしく、三角の構造は強そうでも、高層ビルでは上・下部での揺れの差が影響するようです(右は内側の吹き抜け)。
 次の手には、ペンタゴンの「五角形」が強そうに思えますが……

 窓からの景色は大きく変化していますが、以前慣れ親しんだ安心感のせいか、近ごろ弱くなった高所でも怖さがありません。
 そこまでを含めて学生時代の感覚を取り戻せたとしたら、ちょっと驚きです……


追記──祝 イプシロン打ち上げ成功!

 夏休みの絵日記の最後を飾るはずだったイプシロン打ち上げは、「バンザーイなしよ」の延期とされました。
 成功に歓喜する子どもたちの姿に、「アポロ11号月面着陸」をかぶりついて見ていた自分が重なります。
 海外の出来事が、毛利さん以降はとても身近に感じられるようになり、「はやぶさ」ブームから国産ロケットに関心が向けられるようになりました。
 この日、発射のカウントダウンをした子どもたちから、宇宙に関心を向ける人格がひとりでも多く育つことを!

0 件のコメント: