2014.7.13【東京都】──「隅田川を歩く_18」
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カネボウ公園(カネボウ本社跡)(Map)
鐘ヶ淵(かねがふち:鐘が沈む伝説による)の地名から鐘淵紡績→カネボウが思い浮かびますが、粉飾決算問題で倒産後の旧本社跡地には、化粧品事業を引き継いだ花王の倉庫も建てられ、隣接の敷地は公営グラウンドとされています。
門などの看板は外されるも地元の要請か、上だけは新しい看板がかけられますが、白斑被害を引き起こす事態には、関係者も落胆されたでしょう……
都営白鬚東アパート(Map)
ネットの世界で耳にするのは「ファイヤーウォール:ウイルス等の防御設備」ですが、ここには文字通り「防火壁」の役目を持つ高層住宅があります。
防災団地とされる都営白鬚東アパート(右・下)は、戦災を免れた木造住宅の大規模火災に備える防火壁の役割を担い設計されました(1982年入居開始)。
敵ではなく火を防ぐために(火も敵だが)、ここまで大きな門が必要かと驚きます。
火災時は上の鐘淵門を初め各門で緑の鋼鉄扉を閉じ、想定8万人収容可能な下の緑地帯で避難者を守る設計です。
緑地側に数十m間隔で設置された右の放水銃と、非常用の池で、体に着いた火の粉を払います。
電車からも気になった屋上のオレンジ色の巨大タンクは、火が迫る側の防火シャッターに水を流すための貯水槽と知り、想定可能な準備は万端という印象です。
わたしでも付近には、「震災・戦災の火から逃れようと隅田川に飛び込んだ」話を想起しますから、地元の方々は二度と繰り返したくない教訓とされているようです。
上は避難場所とされる隅田川沿いの緑地帯。
奥の高い建物は、南千住の再開発地域(貨物専用の隅田川駅周辺)。
訪問後も南千住の遠景が何度も登場しますが、付近で隅田川が南千住を中心に大きく蛇行しており、そのまわりを歩く様子が伝わるかと……
先ほど見下ろした野球場で「ガキでもいい球投げるなぁ」の印象に、何とか食らいついて打ったヒットを、上級生にほめられるのがうれしかったことを思い出します。
この試合は都の大会らしく(審判もちゃんとついている)「調布・町田が強そう」の話しを耳にするも「まずはここで勝ち上がれ!」です。
上はもっとも盛り上がる場面ですが、もっとも残念な結果(三振)に……
下は隅田川神社で、以前はここが入江(海)の始まりとされ水神だったそう。
白鬚(しらひげ)橋(Map)
名の由来は向島側にある白鬚神社にちなみ、そのルーツは、琵琶湖に鳥居が建つ白鬚神社とのこと。
現在、隅田川七福神の「寿老神(寿老人)」とされますが、単なる語呂合わせでしょう。
この橋は、1914年(大正3年)付近の人々がお金を出し合い「白鬚橋株式会社」を設立し、木造橋を建設して通行料を徴収したことに始まります。
渡し船だけでは足りない(物輸需要が高まる)時代の幕開けだったかも知れません。
ここもジョーが走った場所か?(ガスタンクに近い)
向島百花園(Map)
梅雨末期の「急な天候変化」のため、暗い写真となりましたが雨は避けられました。
江戸時代の骨董商が作った庭園で、こぢんまりとしていますが手をかけているおかげで、散策の道すがら里山の花を目にしたような「ほっこり」感が味わえます。
花ではなく地味な写真を選びましたが、奥には御成座敷(以前投扇興を目にした)があります。
追記──「ヘルパンギーナ」って何?
6~8月に流行する「夏かぜ」の代表的な疾患って、ご存知でした?(首都圏では警戒基準を超え急増中らしい)
ウイルス性の疾患で(38度以上の発熱と、口腔内に水疱ができる)、予防策は一般的なウイルス性疾患と同様、手洗い等の消毒が有効らしい。
これまで夏かぜは、熱帯夜でお腹を出して寝たせいと思ってましたがウイルス性と知ると、食物の鮮度劣化がはやい季節柄、O157と共に気をつけないといけません……
追記──隅田川花火大会の浅草(7月26日)
百万人近い見物客が訪れるイベントですから、一週間前から「場所取り禁止」のバリケードが並びますし、当日の見物人と警備側との攻防はすごいことになっています。
上は桜橋(当日午後は通行止め)付近の第一会場近くの歩道で、4時間以上前から日陰に陣取る様子。
花火は見ませんでしたが、そんな雰囲気は次回に……
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