2015/05/04

じっとしてられない季節!──妙正寺池

2015.4.18【東京都】──「神田川を歩く_17」

 今回から、高田馬場付近で神田川に合流する支流の「妙正寺川」に沿って歩きます。
 妙正寺池は気になっていても駅から離れているため、これまで訪問の機会がありませんでした。



井草森公園


 春の嵐に続き「夏日」の到来に、心身ともに戸惑う大人と違い、陽気を誘いとして受け止め本能に従う子供たちは、「思わず飛び出してきた」という表現がピッタリです。
 そんな本能とは、季節がわりを全身に感じさせ、体内時計の季節感を進めるための「生命の知恵」とも言えそうですから、「電車内が暑い」「エアコン入れろよ!」の場ではなく、太陽の下で感じたいと思ったりします。


井荻踏切跡(環状八号線 vs 西武新宿線)


 上は以前の悪名高き「井荻踏切」の現在の姿。
 環状八号線 vs 西武新宿線が平面交差する渋滞の常習地で、抜け道を研究した友人の「こんな道を通るのか?」も、ストレス発散法と感じるようなイライラの元凶でした(当時この先にも西武池袋線踏切があり、西武のダブルトラップが立ちはだかっていました)。
 ですが、トンネルになったのになぜ高架橋が?
 環八の「井荻トンネル:1997年」は、南から早稲田通り、西武新宿線、新青梅街道、千川通り、旧早稲田街道の地下を通り1,263mの長さがあるため、側道的な高架橋が建設されます。排気ガス対策の要望への回答(集めて処理する)がこの選択だったようです。
 変わったであろう沿道風景の中を、一度あっけなく通り抜けてみたいものです。


杉並区立科学館

 2002年宇宙ニュートリノ検出の研究で、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊先生の自宅が近いらしく(杉並区名誉区民)、「杉並区立科学館:下」付近の水路跡に整備された「科学と自然の散歩みち:右」には、先生の手形とメッセージが刻まれる「夢の卵」モニュメントが立ちます。
 「夢の卵」とは、著書『心に夢のタマゴを持とう』に記された先生のテーマのようです。
 脇に並ぶ見慣れない岩は、スーパーカミオカンデ(現在はハイパーらしい)がある神岡鉱山の片麻岩等らしく、詳しくは分からないも、岩に気付き目が止まったことにホッとしました……
 スーパーカミオカンデで使用される下の光電管を展示する科学館が、2016年閉館予定とは寂しい限りです。



妙正寺池

 妙正寺川の水源とされる池ですが、湧水が枯れてからは地下水を汲み上げるため、川の始まりは申しわけ程度のチョロチョロしかありません。

 付近の分かりやすい案内板に刺激を受け、国土地理院 1:25,000デジタル標高地形図「東京都区部(サンプル)」に、かつての湧水池をプロットしてみました(下)。
  武蔵野台地周縁部の、似た条件と思える場所柄に並ぶ湧水池ですが、現役は善福寺池だけとなりました。
 石神井川の文字下に伸びる二つの旧川筋と思われる低地が目に留まったので、付近を歩く際に支流扱いで歩きたいと思っています(地図って楽しい!)。




妙正寺

 妙正寺池の畔に建立された法華経の寺院(現在日蓮宗)で、池や川に名が残されたのは、徳川将軍から朱印地とされたためらしい。
 右の垣根は、端正な角刈りです。
 宗派を問わず説教には、「円満に」等「丸」を説く印象がありますが、「四角四面」の堅苦しさではなく、まじめさや真摯な姿勢の必要性を説くものか?




杉並区立桃井第五小学校

 芝生に覆われた校庭は気持ち良さそうですが、これだけキレイだと遊び方に制限があるのでは? と感じるのは当然で、様々な見解があるようです。
 近頃更新されてませんが「桃五小おやじの会」が、芝生の手入れを手伝っていたようです。
 小柴昌俊先生が「名誉校長」なだけに、おやじたちの「夢の卵」だったのかも知れませんし、自分も「芝の校庭」を夢見た記憶を思い出したりします……

 ちょっと脱線しますが、みなさんは自動車の「杉並ナンバー」をご存知か? 知らないわたしは、最初目にした際はイタズラか? とすら……
 2014年11月に、ご当地ナンバー制度で「練馬」から分割され、同時期に世田谷ナンバーが「品川」から分割されました。
 納得できておかしいのが、人気の高い品川(セレブ)から分割された世田谷(田舎)には反対意見が根強い(実際ダサッ! 等)が、練馬から分割された杉並の反応は、おわかりのように「反論なし」。その件に関して、練馬側は無関心とのこと……

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