2015/05/18

白鷺の町──鷺ノ宮

2015.4.25【東京都】──「神田川を歩く_18」



鷺ノ宮

 西武新宿線鷺ノ宮駅にほど近い、鎌倉に源氏の礎を築いた源頼義(頼朝のひいひいじいさん)が建立した鷺宮八幡神社(1064年)の境内では鷺が多く見られ、「鷺宮大明神」と呼ばれたのが地名由来とされます。
 白鷺が多かったようで、神社周辺には響きのいい「白鷺」という地名が残ります。
 西永福の大宮八幡宮と同様、流れの畔に建てられたのは、水を尊び恵みを願う思いによるのでしょう。


 上の一見オシャレな店舗はアパートを改装したもので、右の2階部分を見れば普通のアパートと分かります。
 グッドアイディアと思う反面、わたしたちは「イメージ」に騙されることに気付きます。
 オヤジたちの店選びは、中身に納得できれば「外見は関係ない」が、おばちゃんたちは「中身も外見も」と自分にないモノをどん欲に求めたりします(失礼!)。
 外見がキレイな「安アパート」と知っても、小ぎれいであれば「やっぱり安アパートは落ち着く」という人は、結構多いかも知れません……


福蔵院


 本堂の屋根で太陽光発電とは、一休さんのような方がいるのか?
 草の根から自然エネルギー活用の気運が高まり、「近い将来自分たちにできるかも」と思うさなか、不安定な供給電源からの買い取りを制限しようとする動きは、可能性を探求しない「狭量な技術者」の保身としか思えません。
 社会の要求に背を向ける技術に未来は無い!
 自然エネルギー活用に伴う料金上乗せには納得しても、原発の処理費用負担に納得する者はいません。
 二酸化炭素を排出しない「夢のエネルギー」が破綻したので尻拭いお願いしますと、無責任な政治家や役人が頭を下げるが、当事者たちは年金暮らしの左うちわです……


屋敷の森:Maple Town

 この大地主屋敷は「屋敷の森」とされ、裏側のアパートには「Maple Town」の表札があります(八神純子『パープルタウン:1980年(YouTube)』を口ずさみながら…)。
 妙正寺川に近い丘に立地するので、遠くからも「地域の主」と見て取れたことでしょう。
 大地主屋敷は大木で囲むのが流儀とはいえ、庶民はひがみから「日当り悪くない?」「ジメジメしてそう」と思ってしまいます……


蓮華寺、馬橋公園


 上は蓮華寺庭木の新芽。鮮やかな新緑のグリーンってうまく撮れないのですが、新旧のコントラストがあると鮮やかさがよく分かります。

 右は馬橋公園の池に入り込んだガキで、波紋が2つ広がるのは、右の台上で休息中の亀が水中に飛び込んだもの。
 すぐ逃げやしないとなめていたら亀の逃げ足は速く、事後の写真に……

 以前この地には気象庁気象研究所があり、気象衛星、台風、地震・火山の研究が行なわれていました(1980年筑波研究学園都市に移転後、杉並区の公園とされた)。


 付近の比較的新しい家には、写真のような三角屋根を多く見かけます。
 流行? 建ぺい率対策? なら納得できるが、その多さには、売り手側都合(設計〜資材調達の節約)の押し売り的な印象も。
 周囲と同じ安心感(?)って、理解できません……(イヤじゃない?)


神田川環状七号線地下調節池(神田川・善福寺川と共用) 妙正寺川取水口


 ここは妙正寺川の氾濫に備える、神田川環状七号線地下調節池の取水口。
 普段の流れはチョロチョロですし、神田川との流量比較では間口の割合は合ってそうでも、これで洪水防止は無理そうに見えるので、下流域調整池の補助的性格ではないか?
 2005年の集中豪雨では下流域で大きな浸水被害が発生しますが、その周辺だけでは対応しきれないため、上流域での対策が必要とされたは当然です。
 利用可能な土地が限られる条件は同じことから、神田川・善福寺川から離れたこの川までを、神田川流域事業として包括的に取り組んだ姿勢は、評価すべきと感じました。


追記──戦争法案「粛々と」閣議決定

 中国の軍備増強・海洋進出、北朝鮮のお相手 等には、アメリカから「当事国なんだから先鋒に立て」の圧力が高まる状況下、逃げられないことは当然と受け止めます。
 しかし、武器を持つ自衛隊が海外で「戦わない軍隊」と認知されるとは思えません。
 アベちゃん(by kyon2)が五輪誘致時のスピーチで、福島第一原子力発電所汚染水の「状況はコントロールされている」の嘘に対する反論は控えようと思ったが、今回の「米国の戦争に巻き込まれることは絶対にない」発言は「サルにも分かる嘘」です。
 当人はやりたいにしても、世論アンケートの「よく分からない」が半数以上を占める中での暴走は、政治判断の意味をはき違えたもので、バカにされたサル達の歯止めに向けた行動が起こることでしょう。
 自己反省+アメリカの指導により「不戦を誓った国」が、アメリカの圧力「金+血を流せ」を受け入れるようでは、属国意識によりアイデンティティばかりか「戦わない大和魂」も失われてしまいます……

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