2015/05/25

水場は暮らしの中心──新井薬師

2015.5.10【東京都】──「神田川を歩く_19」



野方付近

 野方で思い浮かぶのは「野方ホープ軒:環七沿いのラーメン屋」だけなので、この機会にと足を運びます。
 麺の湯切りに全員で「よいしょ!」のかけ声や応対も好印象で、抵抗無く食べられましたが、そんなに背脂チャッチャしなくていいですよ、そこはよけますから……

 右は付近の変電施設で、送電線が一旦地中に消え、変圧後に別の鉄塔から送電線が伸びていきます。
 「西武沼袋線」とされる分岐線は、線路上に設置された高い鉄塔を利用するもの(京王線でも目にする)。
 電気・鉄道間の協力によるコストダウンは内々だけで、庶民までは回ってこないようです。


平和の森公園(中野区)


 ここは、以前の中野刑務所(旧豊多摩刑務所:1910〜83年)跡地に、地下の下水処理場とセットで整備された防災公園(現在の豊玉の名称の方が古いらしい)。
 刑務所には、大杉栄(思想家)、小林多喜二(『蟹工船』)、三木清(『人生論ノート』)、中野重治(小説家)、埴谷雄高(『死霊』) 等の、社会主義支持の大御所が収監されました。
 高校時代、三木清『人生論ノート』(初めての哲学的な書として印象に残る)の感想文を書かせた共産党かぶれ精神は現在も健在らしいが、生徒は「別に〜」と受け流します。
 思想を広めるため教職員を取り込むとは、まさに革命を目指した恐ろしいたくらみですが、信仰や思想に無頓着な島国民族には響かないようです……


 上の中野区少年野球大会閉会式は、待てどもなかなか始まりません。
 野球大会の閉会式は甲子園のように、決勝戦出場チームだけでは? と思ったが、閉会式の参加人数が少ないと注意を受けたチームがあったとの記憶も……
 ダラダラした運営にしびれを切らし、ガキどもの姿勢が整ったところで撤収。
 あれじゃ、子どもたちが参加したがらないのも当然です!


新井薬師 梅照院

 西武新宿線駅名にある新井薬師の正式名は梅照院
 新井の名は、新たに掘られた井戸の意で、足立区西新井大師も同じ由来とされます(同じ真言宗)。
 その井戸は健在で、行列こそないがひっきりなしに水を汲む人が訪れます(下)。
 ヤンキー系の若い兄ちゃんが水を持ち帰る姿に、「中野のおいしい水」には反抗できないのか、とも。
 下のおばちゃんは、ペットボトル5・6本を持ち帰るのが日課のようで、家の台所のように手慣れた所作です。
 水場を囲む人々の暮らしは時代を問わないと思うが、時代と共にありがたみの意味は変わりますから、水道代節約のためだったらどうしましょう……





百観音明治寺

 明治天皇を追悼する観音霊場設置の呼びかけから、1916年(大正5年)に百観音が整い、震災・戦災を経て現在180体の観音像が並びます。

 下は敷地内の滑り台(階段側)ですが、以前は鐘楼等の台座だったのではないか?
 震災は耐えるも戦時中に鐘を供出し戦火で上屋を焼かれ、戦後は子供たちのためにとの姿に見えました。
 後で調べたらピンポン!(ありがちなストーリー)でしたが、そんな印象に引かれて撮ったんだと思います。



江古田川(えごたがわ)との合流地点


 上は、支流の江古田川(右側)との合流地点。
 左の妙正寺川は、周囲の流れ(処理後の下水?)を集め川らしく見えますが、川というより豪雨時に下水道から溢れた水の「排水路」的役割のように見えます。
 すぐ下流にある調整池については、また後日。

 次回は、江古田川(右側)の源流付近を歩きます(『世界の車窓から』風に…)。


追記──スポーツに関する雑感

 プロ野球の、横浜DeNAベイスターズを観る側としては、感情の隠す術を知らない中畑監督が調子に乗る様は、エンターテイナーのようで痛快な印象を受けます。
 投手力ではなく、打ってひっくり返すところが「中畑 お祭り野球」の魅力でしょう。
 ようやく目覚めたキャプテン筒香は、巨人・N.Y.ヤンキース松井のような「ボールをしばく:ボールが痛そうの意」スイングに迫力を感じます。
 毎年流れを左右する交流戦が始まりますが、はて、終了後の中畑監督はどんな顔をしているだろうか? エンターテイナーなら楽しませてくれるはず!

 東京六大学野球で「東大が連敗を94で止めた!」がニュースとされ注目するも、無理して続ける必要があるのか? のレベルに見えました……

 他方、大相撲では、大鵬の記録を更新した白鵬が燃え尽きたと同時に、照ノ富士の台頭(貫禄すら感じる)による世代交代の分かりやすさには、裏を勘ぐってしまうも、新時代到来への期待が高まります。

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