2019/03/04

背筋が少し伸びるころ──木場公園

2019.2.17【東京都】──地下鉄 東西線を歩く_15

 まだ冬物は手放せませんが、日差しのもとでジワッと汗ばむ陽気にこわばった体もほぐれ、背筋が少し伸びてきたと感じるように……



 木場公園といえば木場の角乗(水に浮かぶ角材上での妙技披露は10月の区民祭り)で、リンク先のように人出は凄そうですが、近くなったので一度は見なければと。
 「火事と喧嘩は江戸の華」の火災では、材木商の木材が延焼の原因とされ、日本橋界隈から転々とし木場深川町に落ち着きましたが、1969年貯木場が新木場に移転し跡地に公園が整備されました。
 近頃木材を運ぶトラックを目にしないように、流通形式が変わったため、現在新木場の貯木場は使用されないようですが、木材加工工場等は現在もあるため漂う木の香りから、環境省のかおり風景100選に選ばれたそう。


 公園内の都市緑化植物園は、自分たちで手入れ可能な植物・庭の見本が並ぶようなガーデンで、手入れする方々も自分の庭のように愛着を持っているように見えます。庭を持てない人が草木を育てられる施設としたらマニアは集まるとしても、収拾がつかなくなりそうです。
 また、様々な犬&飼い主でにぎわうドッグランで大型犬が走り回る姿を見られないことも、飼育スペースや、庭を持てないためらしいが、この公園のサポートは庶民生活に多少のゆとりを与えてくれるのではないかと。

 今年の梅が遅いように感じたのは気候のせい?(千葉県の気候に近い西葛西は遅いのか)世田谷の羽根木公園は2月の終わりが見ごろだったようです。


 久しぶりに隣接の東京都現代美術館を見学しようと意気込んでいたが、改修工事中のためフェンスで囲われています。これまでは感じなかったが、目の前まで行って休館とされると、途端に「不便な立地」「雨の日には来ない」などと、ネガティブなことを考え始めてしまいます(美術館の建物はトラス橋をイメージしたものかと)。

 付近の水路に多くみられるトラス橋は、関東大震災の復興橋として架けられ頑強さが売りでしたが、周辺が地盤沈下したため橋と数mの高度差が生じます(橋や堤防等の構造物は地下に杭を打つため沈みにくい)。
 右の亀久橋のように、前面にある下町らしい小粋な飾りを見かけると、全部回ってトラス橋カタログを作ったら楽しそうと。

 江戸幕府は、一帯に広がる湿地に水路を通して水運に活用し、周辺住民は水路の土手を足がかりとして周辺を開拓したそうです(たくましき庶民!)。
 旧水路を整備した木場親水公園(右)の水辺が水路の底に作られているのは、地下に下水路を通して周辺の雨水を集めて排水するためではないか。そんな施設のおかげで、排水路を心配せず下写真のように水路が遊歩道より高い場所(肩の高さ)を通せるように。
 湿地だった江戸時代の再現にこだわる姿勢から、水彩都市を自称する江東区の意気込みを理解できましたが、水から町を守れない災害が頻発しているので、余裕を持った対策が必要ではないかと……



追記──米朝首脳のベトナム観光

 うまくいくとは思っていなかったが、あれが彼らの本気だったんだよね? 「予定通り」「収穫があった」としたらもう少しマシなコメントが出ていたはずと。成果への貢献をアピールすべく動き回った、日・韓・中・ロの取り巻きもシラケてしまいます。
 自国第一主義を掲げる国の代表は「外交シロウト」で当然とされたのでは、世界はどうなるのかと(国内体制の粛清では世界は変わらない)。双方とも外部の見解に耳を傾けないのだから何を言っても仕方ないが、ベトナム観光に付き合わされたマスコミ等の膨大な経費が、無駄遣いとならぬよう願いたいと……

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