2019/06/10

日本の中心にて──東京駅

2019.5.25【東京都】──地下鉄 東西線を歩く_27

 東京駅丸の内駅舎周辺の整備が終わり人の流れも新しくなり、人々の動き回る様子が見渡せるようになったことで、改めて日本の中心であることを確認できた気がします。


 下はJPタワー(KITTE:2013年 旧東京中央郵便局舎の一部を保存・再生した商業施設)に復元された旧郵便局長室で、東京駅を背負うロケーションに威厳を感じるように現場の最高職とされる立場で、JRで例えると東京駅長に相当したそうです。


 2007年郵政民営化時分に始まった建て替え工事は、文化財として残すべきと国から待ったがかかり計画は変更されますが、結局残された部分だけでは文化財に指定されませんでした。
 取り壊し〜全面建て替えの計画は、文化財として保存を求められた三菱一号館美術館を取り壊した三菱地所による画策とのこと。


 上のKITTE内部は、柱や床で仕切られた店舗をのぞく光景が切手シートのようで、元郵便局らしい気取らない雰囲気があります。暑い日でもカフェに誘うばかりでなく飲料水を販売するコンビニがあり、子供連れを多く見かけるように、周囲の商業施設とは客層の違いが見て取れます。
 ビル裏側のオープンな場にある長椅子には人がビッシリ並び、舞台のように少し高い場所で子供達がはしゃぐように、東京駅前のオープンな場が好評らしい。
 景色や建物に気を取られたせいか、帰ってから「郵便局はどこにあった?」と、当の郵便局見学を忘れていたことに気づきました。まだ営業中と思うのに大変失礼……


 はとバスのコース設定は以前から奇抜だったようで(1948年 新日本観光として設立)、50年代から「外人コース」「陸海空立体コース」等が設定され、完成した東京タワー(58年)を組み込みんだコースが評判となり、利用者・知名度とも格段に伸びたそう。
 よく見かける2階建てオープンバス オー・ソラ・ミオ(’O Sola mio)は、良くも悪くも東京を肌で感じられそうなので一度はと思っていますが、その際はこの乗り場からと。


 KITTE 6階テラスから眺める駅前広場(2017年リニューアル)はヨーロッパの街のようで、ミニチュアのような人影が思い思いに動き回る姿は見ていて飽きないし、修学旅行生の列ができても広さにゆとりがある様子に、これって重要! と感じたりします。
 以前の映画で目にした、車から降りてすぐ駅に駆け込めるような車の利便性優先(車と鉄道が連携し高度成長を目指す方針)から、人の往来を尊重する構造とされた姿に、これまで国が推進してきたことは、国民に便利そうと感じさせ企業の成長を後押しするもので、生活しやすさの向上ではなかったように思えてきます。


 背景を狙って駅前広場の真ん中で結婚式の前撮りをしています(こんな時のカメラマンはポーズをいくつも要求するのでこちらも撮りやすい)。大勢が見る中で緊張しながらも、祝福の声をかけられ乗ってきた様子の新婦さん(素敵です!)を掲載しちゃいましたが、嬉しい表情なので大丈夫ですよね? Good Luck !

 右は旧国鉄〜JR東日本本社ビル等を再開発した丸の内オアゾ(2004年)。駅舎の両脇で国の発展を支えてきた鉄道と郵便の国営組織が共に民営化され、国の負担は軽くなったにもかかわらずその後も国の借金は増大したように、消費税増収分も食いつくされてしまうのだろうか……


追記──「ここにいてはダメです」江戸川区 水害ハザードマップ

 これまでも自分なりにシミュレーションしてきたので、先日配布された冊子内容は自治体として正しい姿勢(資産価値下落、住民減少、税収減でも人命優先)と感じたし、メディアで取り上げられ多くの人の考えるきっかけになったことは大きな成果と。
 ですが現実的な想定をしてみると、避難警報が前日に出ればさっさと避難しますが、豪雨のピーク時に区内全域に警報が出されても、いっときに大勢がゾロゾロ移動できませんし、電車が止まり、荒川・江戸川の増水で橋が通行止になれば逃げ場はありませんから、あきらめて部屋に籠城し救助を待つことになりそうと……

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