2020/04/27

われわれにはできる、罰則なき自粛

2020.4.11【東京都】

 連休初日の25日(土)の人出の少なさに感動し、26日(日)東京の新規感染者数が100人を切り(ウソでもいいから成果が欲しい時期で、検査数が少ないとの議論は別の機会に)、われわれにはできる! と、勇気が湧いた方も多いのではないか?(全国ワーストの東京のピークを抑えることは重要なことです)

 右の総合レクリエーション公園(埋め立て前に海上を通された送電線の下)での、密を避けた運動(キャッチボール、サッカーのパス回し、フリスビー 等)の様子には工夫がうかがえます。
 隣接する野球場でも、チームではなく有志の集まりでフリーバッティングをしたり(人が少ないので球拾いは大変そう)、テニスの壁打ちに汗する人たちがいます(密の状態だとラケットで叩かれます)。
 “STAY HOME”とされてから、外出が問題視される傾向にありますが、目的意識を持つ人たちは注意点を認識しているので、スーパー等でフラフラする人やパチンコする連中より、格段に安全そうです。


 上は、環状七号線沿いにあるフラワーガーデンを彩る花たちで(環状七号線は、大田区平和島〜江戸川区の葛西臨海公園に至る都道)、洋風庭園で育てられるバラは連休明けには楽しめそうです。
 ですが佐倉ふるさと広場では、チューリップ見物に人が密集することを懸念し「咲かせておくのは危険」と、花を刈り取ったそう。子どものように3密を気にせずはしゃぐ人たちには、小学生向けの指導や対策が必要になってしまいます……


 普段の富士公園(上)では、斜面をダンボールで滑り降りる子どもたちが駆け回っていましたが……
 3密を避けることは最優先ですが、駆け回っていた子どもたちのエネルギーはどこで発散すればいいのか? と考えると、とても大きな問題に思えてきます。
 子供の成長とともに、親が遊びに付き合えなくなると、遊びのプロ?(プレーパークの指導者)のようなサポートが必要になるかもしれないと(平時を含めて)。

 右の、旧江戸川河川敷でトレーニングする様子にも、ソーシャルディスタンスが意識されているようです。


 上は、なぎさポニーランド(ポニーとふれあえる施設)の馬の運動場で、犬と同様に馬も毎日適度な運動が必要とされるため(人も同じだと思いますが…)、飼育員の方はいつもと変わらず馬場を整備しています。現状は馬との接触は問題なさそうですが、NGとなる可能性を考えておく必要があるかもしれません……

 今回もスマホで撮影しました。


追記──われわれの真価が問われる連休

 出だしは素晴らしかったが、それを連休中もずっと続ける必要があります。
 家族との再会を楽しみにするふるさとの家族にも、「お土産はいらない」との意識が浸透したのは、各都道府県の知事が危機感を共有し同時に呼びかけた成果と。
 まるで役に立たない国政の連中には、この継続により乗り越えられた際の、社会・経済活動意欲の受け皿となる施策を作っておいてもらいましょう(おだててでも仕事してもらわないと困る。政権叩きは平時に戻ってから……)。

 誰もが望む「大きな深呼吸」「大声で笑いあう」ことを、早期に実現するための正念場と考えるべき期間です!


追記──ザ・ローリング・ストーンズ『Living In A Ghost Town』(リンク先Youtube)

 「これがロック(魂)だ!」と、心揺さぶられました。
 このインパクトをどう生かすか、ボールはわれわれに投げられました……

2020/04/20

命を守るゴールデンウィークに

2020.4.11【東京都】

 予定や計画に加え、いまどきは「都市部から逃れたい!」と考えるゴールデンウィークかもしれませんが、ウイルスキャリアとなって地方に拡散させないことが第一です。


 緊急事態宣言が発令され、週末の外出自粛も3週目となり、西葛西周辺の人出も少なくなりました。子どものいる家庭では外出自粛が多いようで、子どもの姿が極端に少なくなり、大人の外出も天気に関係なく自粛傾向に見えます。
 その一方で町中の人出は普段と変わりなく、スーパー 等に家族で出かけることは、一家で「3密イベント」に参加するようなものですから、子供が外で遊ぶより危険に思えます。親の心理として、子どもを目の届く場所に置きたい気持ちは理解できますが、大げさではなく一家全滅の危険性もあります……(上は、江戸川区陸上競技場


 ここは新左近川親水公園で、旧江戸川(浦安との境)から東京湾に流れ込んだ左近川周辺を、埋め立て後に公園とした施設。
 近くに「白子のり」本社があるように、かつてはノリ養殖や漁業が盛んな地域で漁協もありましたが、現在は漁船の係留施設がわずかに残されるだけで、以前の新佐近川マリーナは廃止されました。


 現在、カヌー場(上)、デイキャンプ場(バーベキュー広場)等は休業中のため、散歩や釣りの人出だけとなりました。
 東京オリンピックのカヌー・スラローム競技会場の、カヌー・スラロームセンターが江戸川区にあることから(葛西臨海公園に隣接)、本公園にはカヌー関連の施設が整備され活気もありましたが、楽しみにしていた3月の「第1回江戸川区長杯カヌー・スラローム大会」も中止となりました。感染収束後のにぎわいを楽しみに!


 上のボリューム感のある牡丹桜(菊桜?)は八重桜の同種とされます。5枚の花びらをつけるソメイヨシノ 等を一重咲き、それ以上の花びらをつけるものは八重咲きと分類されます。華やかさはあっても重量感があるので、散り方もボテッと房ごと落ちるため風情はなさそうです。ソメイヨシノのハラハラ舞う散り際の姿が、日本人に愛されることはよく理解できます……


 上は、定期的に水が流される水路の流出口付近で、日当たりの良い場所では藻の緑が鮮やかです(循環式と思われる施設なので栄養が豊富なように)。
 付近の水路では毎年カモが子育てをするので、連休明けを楽しみに。

 東京都内では1日の感染者数が200人を超えました(100人にショックを受けたばかりです…)。
 ゴールデンウィークに実家へ帰ることもはばかられ(ウイルスキャリアとなる恐れがある)、緊張する日々が続くので近所の広い場所でゆっくりしたい、そんな気持ちで連休を心待ちにするなんて初めてかもしれないと……


追記──緊急事態宣言 全国に発令

 都市部の感染を抑える必要と、地方に拡散することを防ぐためには、人の移動を制限する必要があります。
 政府は、感染の報告を受けてからの対処でも「遅くない」とするように、「捨て駒」とされる感染者(犠牲者)をやむを得ないとする考えですが、受け入れるわけにはいかないわれわれは、自分の意思で自身や家族を守る行動をとる必要があります。
 石垣島で感染者が確認されましたが、島内に対応可能な医療施設がない状況を考えれば、地方にも逃げ場のないことがわかるはずと……

2020/04/13

「8割おじさん」の提言を目指したい!

2020.4.4【東京都】

 8割おじさんとは、「人との接触を8割減らすことが流行を収めるために必要」とのシミュレーション結果を示した北海道大学教授 西浦 博 先生。
 映画ではテッパンの、困難な問題に直面した際に、専門家の提言に対して「そんなの夢物語」「無理!」と聞く耳を持たなかった仲間たちが、ひとり、またひとりと協力し、全員が力を合わせて難局を克服するような、ストーリーを目指せないだろうか?(理想を共有しなければ道は開けません)
 政府の、ハードルを下げて(7割)協力を求める姿勢は、敗者の選択(収束の先延ばし)で、高い目標でも納得できれば、困難な中でも人々の知恵が生かされるはずです(通勤電車も空いてきました)。
 密を避けた協力で乗り越え、みんなでハイタッチするための知恵を絞れないかと……


 モタモタするため緊急さが伝わらない緊急事態宣言は、「そんなもの出されたら困る」という自民党後援者(献金提供者)への忖度に思えてなりません……

 状況は刻々と変化しており、一週間で世間の不安感は急激に高まったようで、陽気のいい土曜日でも、前週より一段と人出が少なくなったと感じます。
 鬱々とした日々はしばらく続きそうですが、陽気のいい日には近所を歩けばストレス解消になりますし、一瞬でも明るい気持ちになれます。
 「子供が外で遊べる場所がわからない」とする親が多いことから、「丁寧な説明」(一度も聞いたことがない)ができてない状況がわかります。基本的に外は安全でも、子供は遊び始めると密集・密接しますから、それを避ける工夫が必要になります(日傘を差していれば距離が保てる、というような知恵)。


 上は遊歩道の花壇で、普段からキレイと感じていましたが、こういう時にはその明るさが和みを与えてくれます。
 花の季節には、シートを広げてピクニック気分で食事をしたくなりますが、そうなるとアルコール類が欲しくなり、酔いがまわると「ウイルス? だいじょうぶだぁ〜」となってしまいます。わたしも腰を据えると動けなくなるので、歩きながら大きな深呼吸を!


 上・右・下の葛西臨海公園では施設が休業中(葛西臨海水族園、ダイヤと花の大観覧車、バーベキュー広場 等々)のため、原っぱの人出も数えるほどですが、テントを張る連中もいます(こんな場所で密を作らなくても)。
 下のバードサンクチュアリから想起した、鳥インフルエンザや、例年のインフルエンザが重ならずよかったと思うも、それらの流行は意図的に生じさせているのでは? と勘ぐりたくなります。
 この程度の人出なら3密にならないと思うも、子供の遊びや、酒の勢いで、調子に乗った際の注意力欠如を防がねばなりません。


 「人命より経済優先」と受け止められる政府の姿勢は、国民が疲弊してもムチ打って働かせようとする奴隷の元締めのようで、命が軽視された戦時中に似ているとも。
 有事にWHO、国連、日本政府の「金こそすべて」の体質が浮き彫りになりますが(国際機関は出資の返礼時に笑顔を見せるだけ)、日本政府は、国内に目を向けるべき時でも海外の顔色をうかがうように見えます(国民の代表と言えるのか?)。
 そのように自信を持てない国のために国際機関があるとすれば、先進国との自負も見直す必要がありそうです……

 今回もスマホ写真ですが、天気がよければ結構キレイに撮れます。


追悼──大林宣彦 監督

 作品から多くの感銘を受けましたが、余命宣告を受けてから「花筐/HANAGATAMI」や、遺作「海辺の映画館-キネマの玉手箱-」を撮りあげた執念は、愛する映画に命を捧げたように……
 「a movie:私映画」とする作品には、エゴのような信念が込められたものも多かったが、オブラートに包む腐心も感じられるため、多くの支持を得たのではないか。
 「海辺の映画館-キネマの玉手箱-」の公開(延期中)を、楽しみに待ちます。
 ありがとうございました!

2020/04/06

3密回避では楽しめない花見

2020.3.28【東京都】

 不要不急の外出自粛が呼びかけられた週末(3月最終週)は、桜の満開が期待できるタイミングでしたが、あいにくの空模様となりました(翌日の日曜は雪)。

 3密(密閉空間、密集場所、密接場面)を避けるため、 徒歩移動、開けた水辺、店舗等のない近所を歩きましたが、日差しがないためパッとしません。
 今年の開花は早かったが、開花後の気候が安定しなかったせいか(毎年同じと思うが)、満開と思える状況ながらも「手のひらを太陽に!」のような、力強い生命感が感じられません(都心とは違いもう少し先かも)。

 右は少し前に撮ったしだれ桜(満開までもう少し)。
 ※今回の写真はスマホで撮影しました。

 右の新川は、家康が千葉県 行徳の塩田に通じる、塩の運搬船路として計画されたもので、道三堀小名木川と同時に開削されます(天正18年:1590年)。「塩の道」とされた水路沿いには店舗が立ち並び、賑わった当時の面影が行徳付近で感じられます。
 桜の季節には、お花見和船が運行される新川千本桜まつりが開催されますが、今年は中止のため、人通りは普段(花のない季節)と変わらないように。例年なら満開直前の暖かい日なので、空模様に関わらず和やかな空気に包まれるのですが……


 この週末も外出自粛要請により、繁華街の人出が減り成果は見られましたが、週明けも感染者は増え続けます。3密の巣窟「夜の濃厚接触」への自粛要請も、報告を受けてからの対応なので、これまで同様に後手となりました。
 4月3日に、人と人との接触を8割削減した場合は感染が収束に向かうとするシミュレーションの結果を知りました(残念ながらリンク先にそのグラフは不掲載)。そのような「感染者抑制モデル」を知りたかったし、実現に向けた対策を講じる必要があると。もちろん検証は必要ですが、諸外国の状況と同様に時間はありません……


 例年「花見は人見」と感じるように、花見客の和やかさも花見を盛り上げてくれますが、客が不在では花も「咲かせる甲斐がない(?)」と寂しそうに見えます。
 花がいくらキレイでも、それを愛でる人が不在では「花見」になりませんし、東日本大震災の年と同様に、楽しめない年であることは確かです……


追記──志村ショックのインパクトの大きさ

 一報のショックも大きかったが、人気著名人ゆえ周辺の様々な情報が流され、急速に悪化し10日程度で死に至った経過から、軽症者が多いとする認識が覆り、恐怖感が広まりました。
 近頃は通勤電車の混雑度も減少してきましたが、感染判明者100人越えが続く東京で働らく人々がビビるのは当然で、かなりストレスを感じる人が多いのではないかと(労働のモチベーションを保てる状況ではない)。
 「命を守るために」平日こそ外出を自粛(通勤電車の3密回避)すべきと……