2014.5.10【東京都】──「隅田川を歩く_10」
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つくばエクスプレス(Map)
いい機会なので秋葉原から乗ってみましたが(南・北千住を通る)、第一印象は「シートが固い」です。
シルバーの面構えが「強そう!」と鉄人28号(グリコのタイトル動画リンク)を想起するも、どうも鉄人はシルバーではないらしい……
2005年に開業した第三セクター方式の鉄道で、巨額の投資を6両編成で回収可能? と思うも、資金はJR東日本に次ぐほど潤沢で、現在の秋葉原から東京駅まで延伸を目指すらしい。
営業成績も右肩上がりの「イケイケ!」で、沿線開発は盛んなようです。
素盞雄神社(すさのおじんじゃ)(Map)
地元では天王様と呼ばれるため、神社脇の交番は「天王前交番」とされます。
社も立派ですが、 南千住、三ノ輪、三河島、町屋など61町の総鎮守とされ、例祭「天王祭」の盛り上がりは迫力ありそうです(今年は6月3日)。
写真左はたたまれた野点傘(のだてがさ)。
母乳の出ないお母さんが、皮を煎じて飲んだとされる「子育てのイチョウ」には、現在も子育て祈願の絵馬が鈴なりにかけられます。
神話でスサノオはアマテラスの弟。
松尾芭蕉『奥の細道』の「矢立ての初め:旅日記の書きはじめ」に「千じゆ」の名が登場することから、旅立ちの地とされます。
江戸時代「大江戸八百八町」の外れとされ、奥州・日光・水戸道が分岐する最初の宿場「千住宿」で、江戸を離れる寂しさを感じたのでしょう。
そこに記された「前途三千里のおもひ胸にふさがりて…」の思いは、「母をたずねて…」など「果てしない旅」のルーツ? と調べると、中国の唐時代には「三千里流罪の刑」があったことから、「今生の別れ」との覚悟が込められていたようです。右は碑の前に飾られる笠。
東京スタジアム(東京球場)跡(Map)
ここは以前、東京スタジアム(毎日大映オリオンズ:後のロッテの本拠地。1962年〜72年)があった場所で、現在は上のグラウンドと背後にある荒川区スポーツセンターとされます。
球場オープニングゲーム「大毎オリオンズ 対 南海ホークス」で、第1号ホームランを打ったのは南海の野村克也氏とのこと。ホント、昔はヒーローだったんですから!(パ・リーグの……) ボヤキたくなるのも分かります……
この地(朝鮮半島出身者が多く暮らす)が本拠地ゆえに、球団譲渡先がロッテ(韓国系)の理由がよく分かった気がします。
球団オーナーの永田雅一(大映社長当時『羅生門:監督 黒澤明』がヴェネツィア国際映画祭グランプリ受賞)は、娯楽や芸術を生み出すことより「自分を売りたい」人物で、黒澤の賞を大映本社に飾り「黒澤明はグランプリ、永田雅一はシランプリ」(語呂の古くささに懐かしさを覚えます)の批判通りに会社をつぶします。
小塚原刑場跡(Map)
江戸玄関口付近の街道筋には、上京する者への犯罪防止の見せしめに、仕置場が設置されます(東海道:鈴ヶ森刑場、甲州街道:大和田刑場(八王子))。
奥州街道など北の玄関口に置かれた小塚原刑場では、吉田松陰など20万人以上が処刑されたとのこと。
回向院(両国)の住職が刑場隣接地に死者を弔う施設を設けたものが、その後の回向院(南千住)と刑場跡の延命寺(右写真)に至ります(現在その間を常磐線が分断)。
右は処刑場跡に祭られた首切り地蔵。斬首による処刑のむごさを伝えるためとはいえ、残酷なネーミングです。
東日本大震災で崩れ落ちるも、早々の再建を実現した寄付には、犯罪や死刑の無い世の中への祈りが込められていることでしょう。
上は付近の跨線橋からJR隅田川貨物駅を眺めたもので、次回お伝えします。
追記──5月末日にエアコンのスイッチを入れるなんて……
年々、暑さの到来が前倒しになり、今年は5月末にエアコンをつけました、と嘆くつもりが、以前には「5月26日前後に…」の記述があり、もう常態化しているのかと驚きです。
ささいなことですが、記録に残すことの大切さと「温暖化」を実感する次第です……
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