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浅草花街(Map)
隅田川といえば浅草ですが、見聞があるのは浅草寺までで、「観音うら」とされる大人の世界に初めて足を踏み入れたものの、オヤジになっても昼間限定です……
「花街:かがい」とは、芸者(京都は芸妓:げいこ)を呼んで楽しめる、置屋(芸者の芸能事務所)、待合(食事なしの貸席:現在のラブホテル)、料亭の三業種の営業が認められた地域で、三業組合事務所が「見番:けんばん」とされ、浅草寺北側に浅草見番があります。
都合のいい表現と思うも、芸者遊びこそ歴史に磨かれてきた日本の「お・も・て・な・し」なんですって……
「花街:はなまち」の読みは歌の世界だけらしい。
引き戸上の欄間?(らんま)から敷地内の竹が見える、チラリズムの感性は京都の受け売りに思えるが、江戸っ子が受け入れたのかと驚いたりします。
もとより江戸は品性と無縁な土地柄で、「辰巳芸者:〝芸は売っても色は売らない〟と男羽織で客をもてなす」など、飾りのなさを好む気風がありました。
客側には甘えた感覚があるようで、「飲んだらさっさと帰っとくれ!」と、杉村春子さんのような威勢よさが評判になるなど、江戸の男たちはだらしなかったようにも……
上は同じ路地にあるも庶民的で気取らない店らしく、これを目にした江戸っ子は夕時「座布団暖めて待っててくれたの?」と言いたくて店に入ると、「もちろんよ、あれが昼間の看板だもの!」なんて、落語のようなストーリーが浮かんできます。
初めての地を、知ってたかのように感じるのはメディアの影響にしても、そんな情報が実際の見聞にはまる下町情緒の好感度はUPです!
近隣に「浅香光代事務所(元女剣劇役者:神田出身)」「アニマル浜口 トレーニングジム(島根県出身)」を見かけ、付近の「元気印 Welcom!」という地域性は、下町っ子の人なつっこい性格の表れではあるまいか?(口べたやさみしがりが多いのか?)とも。
上は「窓つぶしちゃった?」ような寿司屋の外装。入るには相当の覚悟が必要です。
「花やしき」周辺(Map)
上は浅草ビューホテル(下町っ子のステータス! 以前勤めた御徒町の会社でパーティーを開いた)に近い「助六の宿 貞千代」で、浅草に立地し外国人観光客受けを狙うコンセプトですから、かなり人気高そうです。
わたしが初訪問の外国人で、そこそこの料金であれば「浅草はここ!」と、ガイドブックにチェック入れそうです……
上は花やしき前にある食堂の見本ですが、子どもには「お子様らんち」の札の汚れより「新幹線古くな〜い?」とツッコまれそうです。
開業時は「緑」だった東北・上越新幹線のイメチェン同様車体を赤く塗って、「コマチ!」(浅草では通じて!)としても、「型が古〜い」とか言われそう……
ここ数回の散策で「男の業マップ──浅草編」なる、バカに単純な地獄絵図が浮かんできました。
演芸場や映画館に足を運んだ野郎が、気分が高まり立ち寄ったWINSでたまたまラッキーに遭遇すると、気が大きくなり普段立ち寄れない「観音うら」で、夢の芸者遊びを堪能し、有り金は「吉原」で! のつもりが勘定が足らず、身ぐるみはがれて「山谷」に投げられる……
なんて映画があったような?
金が無くなればポイと捨てられるのは当然だが、浅草が抱かせてくれるのは「あぶくのような夢」なのか……
浅草寺界隈(Map)
隅田川花火大会当日の浅草寺界隈では、満開の「浴衣の花」に夏を実感できます。
決して涼しくないオシャレ「浴衣の競演」あってこそ祭が盛り上がるってもんです!
とんでもなく混雑するのは、普段浅草では少数派の若者が花火に集まるためですが、若いころ浅草の花火に行った思い出は一生モノのですから(自分も含め)、着飾って繰り出す気持ちは理解できますし、機会があれば行くべきと思います。
わたしも含め外から(外国人など)の目には、当初は「あこがれ」である京都の亜流に見えても、身近に感じられるバイタリティー(おせっかい)という「江戸の楽しさ」が伝わってきますし、町の「芯」に暖かさのある町だからでしょう、どこを切り取っても絵になることに納得し、好きになるのだと思います。
やはり、東京で一番楽しい町は浅草ですよね!?
花火大会の交通整理で、雷門前にDJポリスが出動!
なるほど、耳に残るような言葉の選び方やゆったりとした語り口が心地よく、何気なく耳を傾けてしまい「るせーな!」ではなく、「はぁ〜い!」と納得させられます。
その場で、イライラ感が和んだのは自分だけではないだろう、と思わせる技に座布団をあげたい!
開始前に退散の際も大混雑でしたが、隅田川の花火は真下から見上げ、シャツに焦げ跡が残るような「熱いシャワー」の臨場感を味わってみるのも一興かと……
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