2012/12/12

現代人が求める暮らし──台場〜お台場海浜公園

2012.11.17【東京都】──「ベイエリアウォーク⑩」
《ゆりかもめを歩く⑥ 台場〜お台場海浜公園》


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フジテレビ周辺(Map)

 右の像ではアジアからの観光団体が盛んに記念写真を撮っています。
 付近からの絵には、レインボーブリッジの奧に東京タワーは入るのですが、両側の橋脚を入れようとすると、まん中の部分が空いてしまいます。そのセンターにこの像を入れ込むと、バッチリの構図となります。
 それにしても、何でお台場に「自由の女神」なの?

 有名なニューヨークの像は、アメリカの独立100周年にフランス人の募金により贈られます。
 その返礼としてパリに住むアメリカ人たちが、フランス革命100周年に贈った像がセーヌ川沿いにあります。
 そのパリの像が、日本の「フランス年事業」のために貸し出され、1998年〜1999年お台場の地に立ちました。
 フランス年好評への返礼か、フランス政府公認のレプリカ(フランス製)が作られ、2000年に設置されます。
 像が「友好の象徴」と知らず「おフランス製なの?」の認識でも、友好の一助となっているようです……

 像は「台場の女神」とも呼ばれるらしいが、イメージが変わりそうなので、日本人はそう呼ばないでしょうね。

 右の球体展望台は「はちたま」と呼ばれるそうです。
 500円払い初めてのぼりましたが、ベストポジションと思えるレインボーブリッジを眺めはさすがです(下)。
 フジテレビの連中は、この光景を眺めてリフレッシュしているのかぁ〜。

 番組展示コーナーでは、近ごろの知らない番組が並ぶ中で「サザエさんも8チャンだ!」に、ようやく接点を見いだします。
 現在でも子供たちに人気があるらしく、日曜夕刻の家族団らんの時刻に放映され、親と子の世代を結ぶ接点となるポジションから、自分のガキ時代と変わらない家庭の様子が思い浮かびます……


 お台場という地域には、いつも「イベント感」が漂っていますが、やはりそれはフジテレビの仕掛けなのでしょう。
 毎日繰り返される「ここお台場では!」の連呼には絶大な集客力があるので、地元施設・店舗から広告料を徴収できそうですし、副業を部門化できそうにも思えます。
 実際、オートバイのハーレーの催しや、よさこい踊りの大会などが毎週開催されます。

 付近では、自主企画イベントの姿も見かけます(右)。
 はじめはカエルと思うも、子供のシッポは元気なので、トカゲ? いや、恐竜のようです。
 父:オレンジ、母:赤、子:青という靴のコーディネートからも、子供をダシにした親の願望が感じられます。
 青海(あおみ)付近に群れるアニメキャラコスプレ連中のように、お台場というイベント舞台の「キャラクター:の表現が近い気がする」気分なのかも知れません。
 以前この夫婦は、コスプレとかやっていたりして……

 フジテレビの移転に伴い、お台場の認知度アップの使命を背負った『踊る大捜査線』がお役ご免となったのは、「事件(イベント)はお台場で起きている!」が定着し、任務完了ということなのかも知れません。



お台場海浜公園(Map)

 おだいばビーチはペットと走れますし、シャワー施設があるので冬でもウインドサーフィンが可能な砂浜です。
 お台場海浜公園付近には「シーリアお台場」という公共住宅(UR賃貸、都営住宅)が立ち並ぶ一画があります。
 いまどきの新しい町はどこも同じ様に、高層住宅のサイズに合わせたスーパー、コンビニ、コーヒーチェーン店、ドラッグストア、広く見せようと広場を大きくとった公園、などがセットであります。

 「それだけじゃ困る!」の文句はあっても、とりあえず必要なサービスはあるので、生活できちゃったりします。
 現代人が求める暮らしって、そんなもんなのかも知れません。
 きっと住人は「それは我慢できる」とした上で、ここでしか手に入らない充実感を堪能しているのでしょう。
 付近の物件はどこも新築になるため、公共住宅の中では便利度は低め、家賃は高めの印象です。


ダイバーシティ東京(Map)

 フジテレビと首都高速をはさんだ隣接地に、複合商業施設+オフィスビルの「ダイバーシティ東京」が2012年オープンしました。
 最初の印象には、この施設はフジテレビとゆりかもめをはさんだ隣接地にある、「アクアシティお台場」と共存できるのか? の疑問がありました。
 歩いてみると、若者&アベック向け「アクア〜」と、ヤング・ファミリー向け「ダイバー〜」では、ターゲットの違いが明確に見えます。

 そこにガンダムを持ってきたのは、現在ファミリー層となったガンダム世代への「子どもと一緒にガンダムの聖地へ!」とのアピールかも知れません。
 まるで関心がないので「たそがれるガンダム」で十分なのですが、精巧な作りなので、動き出したら迫力ありそうです。

 現在盛んに研究されるロボットのサイズに比べ、格段に大きなサイズ(高さ18mの実物大)になりますが、ひとつの目標にしてもらおうと、大きなビルの前に設置して身近さをアピールしているのか? と思ったりします。
 ウルトラマン(40m)やゴジラ(50mでデビューも、建物の高層化により80m〜100mに成長)の実物大を目にしても、足元のカラーリングやウロコ? しか目に入りません。
 ヒーローは大きければいいわけではないようです……

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