2012.11.10【東京都】──「ベイエリアウォーク⑨」
《ゆりかもめを歩く⑤ 船の科学館〜台場》
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埋立地でひとり勝ち的なにぎわいの台場地区(13号埋立地)は、夢の島、有明(14号地)の埋め立てと同期で、ともに1961年の計画により始動します。
工事完了後も、埋め立て最前線の奥地であるこの地は交通の不便さから、ススキが生えるような荒れ地のまま放置され、そのスキに悪党たちのアジトにされてしいます!
仮面ライダーなどの撮影では、悪の巣窟という設定とされました。
当時は「火薬使いたい放題?」(制限はあるにせよ)のようで、西部警察もやって来たらしく、荒れ地のころからエンターテインメント指向だったようです。
下のススキは整備され植えられたものです。
船の科学館(Map)
右は悪者の基地で作られた砲弾ではなく、2011年展示終了の青函連絡船『羊蹄丸:ようていまる 1965〜1988年まで就航』のスクリューです(現在の名残はこれだけ)。
羊蹄丸は「船の科学館」本館施設老朽化に伴う展示休止により、「えひめ東予シップリサイクル研究会」に無償譲渡され、解体リサイクルされます(解体に先立つ、各種部品のオークションは好評だったようです)。
以前休日の羊蹄丸前は、イベント広場のようなにぎわいでしたが、現在では幻だったかのような静けさです……現在では、海運・造船業の低迷やボートレースの収入減少などから、かつての勢いを失いつつあるようで、再建計画は未定とのこと(ドンの威光は消えました)。
ですが現在も自宅近く(田町)に、母を背負う銅像を飾るビルは健在です……
羊蹄丸用の桟橋は残るも現在の展示は、右の南極観測船「宗谷」だけとなります(人影もまばら)。
この日レインボーブリッジから、晴海ふ頭に接岸する南極観測船「しらせ」を見かけ、翌日(11月11日)南極に向け出航したとのニュース映像目にします。
そこで感じたのは、大型客船入港などイベントの少ない晴海ふ頭の「華のなさ」です。
横浜の大桟橋には多くの客船が寄港するので、たびたび「デッカイのが来てるなぁ!」と目にするだけで、こころ躍らされる経験が何度もありました。
横浜ベイブリッジ:橋げた高55m、レインボーブリッジ:橋げた高52m、その3m差で大型客船の誘致をあきらめるには、さまざまな理由があるのでしょうが、その華やかさには天と地ほどの違いがある、と思えてなりません……
潮風公園(Map)
船の科学館から海沿いに台場まで続く潮風公園は、品川区がお台場に名を刻む飛び地となります。
上は、公園内のメインルートである潮風橋(首都高速を渡る歩道)が工事中のため、その回り道で初対面した噴水。
台場地区では高層の建造物があっても空き地があるので、少し離れれば「空の広さ」を取り戻せます。
しかし、いくら「ゆとり」を宣伝しても、都市計画にそんなゆるさを盛り込むことはできません。
計画が未達成で、土地利用が「スカスカ」であることを実感するのは、本土側の山並みのような高層ビル群を目にし、現実に引き戻される瞬間です。
右の「太陽の広場」は、対岸の品川ふ頭(背後は品川高層ビル群)に面しており、山のように巨大な壁が次々と建てられる様子に、この地の将来を重ねることでしょう。本土側に暮らすわれわれには、巨大な防風林(堤防?)に囲まれ見晴らし、風通しが悪くなる印象がありますが、出島側に暮らす人々には、本土側の門が閉ざされる印象を受けるのではあるまいか?
また、ビル群が巨大堤防として機能し波を押し返したら、ここだけ大津波にさらわれそうにも思えます。
東京湾を襲う最大級津波のシュミレーションについて知りたいところです……
上は公園のオブジェで遊ぶ子どもたちです。
わたしがガキ時分の男どもには自己顕示欲からか、ボスザル争いのように「高い場所」を目指す習性があり、彼らの年ごろであればきっと高い方に座っていたと思います。
いまどきの男どもは、女の子が「そっちがいい!」と言う前に、のぼる手助けをしそうに見えてしまいます。
しっかりしろよ男子! と思うも、雰囲気として「お願いします!」の告白タイムにも見えるので、ガキのころから大変だなぁ〜とも(それは時代を超えたテーマです)……
これって、母親の教育と、父親のアドバイスのように思えますが、きっと彼らが目にしている家庭での「現実の姿」なんでしょうね……(これじゃ、ろくな男にならない!)
追記──TV『タモリ俱楽部』「三浦半島断層群を行く!!」
12月1日放映の「三浦半島断層群を行く!!(前編)」は、内容も含めシラ〜ッとした空気でしたが、次週の後編では城ヶ島を取り上げるようなので、充実したものになると期待しています。
感心の無い方にも理解できる解説があると思うので、「そうなっているのかぁ〜!?」と、楽しめるものと思います。
12月8日(土)0:20〜 を、ごらんになってはいかがでしょうか?
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