2013/03/25

Holo Holo お花見──徳川家ゆかりの地

2013.3.20【東京都】

 出勤予定だった春分の日が休みとなったので、咲き始めの桜を求め近場を歩きます。
 タイトルのHolo Holoは、ハワイの言葉で「散歩」と知り使いたくなりました。
 響きからホロホロチョウを想起し「散歩する鳥=飛べない鳥」と勝手に想像するも、全然違いました。
 アフリカに生息し「ホロ、ホロ」という鳴き声が和名由来とのこと。


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増上寺(Map)


彼岸の中日、境内にできた人だかりは「反省ザル一門」アポロくんのショー見物でした(上はガッツポーズ)。
 そこで感じたのは「猿を生かすも殺すも口上次第」ということで、猿回しのくどいおしゃべりに飽きてしまい、最後まで見ていられませんでした。

 お彼岸には徳川将軍家霊廟の特別拝観があり、初めて御霊屋(おたまや)に足を踏み入れました。
 二代将軍秀忠の霊廟は空襲で焼かれ、正室の江(ごう)と共に眠る墓や、十四代将軍家茂(いえもち)に嫁いだ皇女和宮の墓(右写真)が並びます。
 和宮は武家の徳川家に嫁ぎますが、没後は天皇の娘として京都に埋葬のお達しがあります。しかし、和宮の「家茂と共に」の遺言から、この地に眠ることとなります。
 霊廟は以前、現プリンスホテルの敷地にありましたが、空襲で焼かれ現在の地に再建されます。


東京タワー(Map)


 話題の鮮度は落ちますが、2012年7月に先端のアンテナ支柱から発見された、謎の軟式野球ボールを見てきました。
 さまざまな憶測があるも、建設工事でリベット接合の際、振動や熱を遮断するため軟式野球ボール使用したとの説が有力なようです。
 当時の子どもには宝物のようなボールですが、最先端の工事現場ではとても便利な「工具」だったのかも知れません(工事現場付近でよくボールが無くなったとも…)。

 右は、タワー足元にある料理店。海外からの観光客目当てのディスプレイでしょうが絵になりますから、もっと「京都のまね」をしていいと思います。


2013.3.23【東京都】

皇居東御苑(Map)


 これが「お花見」というものですよね。
 最初はデモンストレーションと思うも、携帯用ポットでお湯持参の様子から、愛好家の「花見茶会」のようです。
 カッコイイと思うも決してまねができない、それを「粋」と言うんでしょうね。
 右女性のように背筋の伸びた姿勢は、柔道(近ごろ揺らいでますが)・剣道のように、茶道の「道」が感じられるようで、見る者にも心地よさを与えてくれます……


千鳥ヶ淵(Map)


 バスガイドさんに「右手をご覧下さい。花の合間に見えるのが、桜の満開の下に集う日本の庶民でございます」と紹介されそうな様子です。
 感情表現が下手とされる日本人ですが、この季節到来には条件反射のように「よろこび」を隠せなくなります。
 戦後全国に植樹されたソメイヨシノが一斉に花開く様をめでる姿は、宗教行事のようですが、春の季節感として全国に定着したことは、よろこんでいいのではないだろうか。


 晩のニュースで付近の桜は200本台と耳にし「そんなもん?」と驚きました。
 お堀に向かって下がる枝が、効果的な演出をしているようです。
 大きな河川の土手に植えられた桜並木も立派ですが、川幅の狭い目黒川などでも、水辺に枝が伸びる性質のおかげで名所となったりします。


 上写真の光はよくないのですが、以前こんな浮世絵の構図を見た気がします。
 大震災・空襲の被害やその後の整備により、当時の風景は残って無いはずも、自然が当時を再現している場所は(似ているだけの錯覚を含め)結構ありそうな気がします……



追悼──登川誠仁(のぼりかわ せいじん)さん

 「三線の早弾き名手」では収まりきれないバイタリティあふれるおじいでした(若い時分は米軍をだまして生活費を手にした、などと本で読みました)。
 沖縄民謡をワールドミュージックとして認知させたのが、故 嘉手苅林昌(かでかるりんしょう)さんとすれば、そこに現代風の厚みを加え、後継に道を開いたのが「誠小(セイグヮー:背の低い人の愛称)」と言えるのでしょう。
 知られるところの、映画『ナビィの恋:1999年 中江裕司監督』(ナビィ:平良とみさんの旦那役)には、嘉手苅さん(遺作)が出演していることからも、当時感じた「奇跡的な映画」として今後も語られるのでしょう(DVDで再見しましたが、セイグヮーの人の良さがにじみ出ています)。

 平良とみさんの「沖縄(うちなー)の女は強い(しぶとい)から、生き残ってしまうんだね」の声が聞こえるような気がしますが、そんなこと言わずおばあもお元気で!

 ありがとうございました。

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