2016/08/15

幼きころの記憶──羽根木

2016.7.23【東京都】──「目黒川を歩く_6」 北沢川_3

 今回は井の頭線沿い(明大前〜東松原駅間)を流れ、小田急線 梅ヶ丘駅付近で北沢川に合流する羽根木支流を歩きます。明大前からの流れは玉川上水の分流らしいが、羽根木の流れは湧水(湿地?)に始まったように見えました。




東松原

 近くのアパートに暮らした大学同級生の顔が浮かびます(豪徳寺モスバーガーでバイトの彼:スキューバーで潜った沖縄ケラマの話をよく聞いた)。横須賀からの通学が大変でアパートを借りたいと話すうちに、一緒に住む? と盛り上がるも、結局別の男と暮らすことに。
 一度アパートに行ったが、印象に残るのは掃除機だけというありさまで、彼を選ばなくてよかったと(卒業時にその掃除機をもらった記憶があります)。
 右は、木が倒れ道をふさぐ事態に対処する方々。交通規制が必要なため警察が出動しています。


羽根木


 付近に父の実家があるので積極的に地名は使わないも、上・右の「羽根木の森」とされる一画は地域で胸を張れそうな一画です(わたしには関係ないが)。
 1997年にスタートした農地再開発プロジェクトで、記憶に残る大木を1本も切らず、住宅・オフィス・店舗を配置した、理想的な再開発に見えます。
 通りの印象は変わらないが、何かありそうな雰囲気に誘われ、「中はどうなっているの?」と、ガキ時分からの興味を押さえられず勝手に入っちゃいました。
 そこに広がる「思った通りの光景!」は、軽井沢を想起させる避暑地のようなたたずまいで、夏でも虫除け対策をすれば心地よく過ごせそうです。

 羽根木の流れは、井の頭線(最後の踏切写真)付近の谷は深くなるが、谷頭(こくとう:谷の最上部)周辺はなだらかな地形なので、水源地は池というよりも湿地だったのではないか? いずれにしても水が豊かな地域だったおかげで、広い農地を維持できたように思えます。
 右付近の苔の様子が、しばらく洪水は起きてないように見えたのは、旧農地をはじめ、低層住宅が多いため住宅の庭などの地面に雨水がしみ込むおかげではないか? と。
 そんな半分田舎ともいえる環境が、世田谷区のエコな住みやすさをもたらしている、と再確認できた気がします。




 日本で初めて常設された羽根木公園プレーパークは、開設40年とのこと。
 子どもの遊びは季節に関係なく「火遊び(?)」や「水遊び」が混在するため、たき火の横に簡易プールが並んでいたりします(防火用水のため?)。またプールから排水されたわずかな流れも遊び場と化すので、想像通りみんなドロドロです。
 面倒を見るリーダーのオヤジたちも、ガキ大将というか「エヘヘ、どうだ〜!」と、子ども以上に遊びたい連中が集まるため、どんどんエスカレートするようにも(木製のすべり台を大人が修復中)。遊び方まで指導する必要があるのかと思うが、そこから子どもたちは新しい遊びのヒントを見つけるようです。


羽根木公園周辺の思い出


 ガキの時分、父は世田谷区軟式野球連盟の審判をしており、連れられて区内の球場(砧公園など)に行った覚えがあります。羽根木公園が印象に残るのは、父の実家で祖母・伯母が作る審判団の昼食のおにぎりを運ぶ、伯父の自転車に乗せてもらい球場に向かった思い出によります。
 子どもの目に父の審判姿はカッコ良く見えましたが、活躍する役回りではないし、試合中の選手からアイスをもらい「審判を買収するのか?」とヤジられたことも。
 上は現在の様子で、自分も草野球をしていた時分は審判に敬意を払いましたが(暑い中、ありがとうございます!)、いま思えば小遣い稼ぎだったのだろうと……


 伯父の自転車に乗る際は、荷台におにぎりのトレイを積むため、映画『ニューシネマパラダイス』のようにフレームに乗せられたが、映画同様の至福感を覚えています。
 上の跨線橋と右の踏切は200m程度で、どちらを通っても遠回りにはならないので、「今日はどっちから行く?」と問われ、「踏切!」とせがんだ記憶が残ります。
 いま思えば、ガキを乗せて坂を上るのは大変と反省するも、「そうか」と坂を下り上ってくれた伯父の表情が思い出されます……
 上・右の大木は「羽根木の森」地主の敷地にあり、以前のまま残されることに、感謝したくなります。


追記──目標を見据えた日本選手団が躍動するリオ五輪!

 オリンピックでの日本選手の活躍は往々にして散発的なため、応援する気持ちはあっても「やっぱりダメかぁ〜」と、いつの間にかフェードアウトしてしまうが、リオ五輪前半は成績だけでなく選手たちの懸命さが伝わってくるので、ついつい見てしまう方も多いのではないか?
 次の東京大会をターゲットとしたロードマップを描く若い選手たちが、リオ大会を「世界にチャレンジする最初のステップ」とし、失敗をおそれず挑んだことが好成績につながったのでしょうし、きっと本番の糧になるはずです。
 後半の躍動からも東京大会に思いを馳せたいと、ついつい見てしまいそうです……

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