2017/01/11

人も物も集まる運河──天王洲

2016.12.24【東京都】──「目黒川を歩く_23」

 江戸時代に目黒川の流れを湾曲させた砂州は、埋め立て後に倉庫街や工場とされましたが、再開発が進んでも居座るのは、港の近くにこれ以上の立地は無いためでしょう。


天王洲


 運河に浮かぶパーティー会場(上)はあるも、クリスマスイブの雰囲気はなく、週末のオフィス街のような閑散とした空気感(繁華街ではないとの主張)から、こちらの勘違いに気付かされます(にぎわうのは夜?)。
 でも、1992年東京モノレール天王洲アイル駅開業なのにもう飽きられたとしたら、ちょっと大変そう。
 上はT.Y.HARBORの施設? 右はスローハウス

 天王洲に限らず、モノレール駅周辺=不便な場所のイメージがありましたが、品川駅まで15分程度を歩いたことで、つながる印象を持てました。

 幕末期、2度目のベリー黒船来航に備え、天王洲にも台場建設が計画されるも資金不足で未完成だったそう。埋め立て後に立ち並んだ工場・倉庫は、現在も再開発隣接地に鎮座します(下はセメント工場)。
 都心では、港に近く工場・倉庫に適した立地も、広い土地確保を目論む自治体には魅力的と映るらしいが、オフィスビルや高層マンションを建設するだけでは、「土地の価値」や「いいね!」は高められません。
 保育施設など行政サービスを整えることで、その場所での新たな雇用や地域の輪を目指すとしても、こぼれた受け皿をフォローできない体制が行政問題の常とも……




 大学との相性が悪かったようで、これまで2回試験日(大学入試、センター試験)に重なり門前払いされました。
 ようやく潜入するも、右(雲鷹丸:うんようまる 捕鯨実習、蟹工船の先駆け)、下(練習船)、マリンサイエンスミュージアム以外は普通のキャンパス。
 名称に馴染みがないのは、東京商船大学と東京水産大学が2003年に統合されたため。
 わたしの認識、商船大学=エリート、水産大学=一攫千金は、いまや「まぼろし〜」とされる古き良き時代のもので、束にならないと太刀打ちできない時代となるも、海の男のロマンは変わらないことでしょう!

 でも「昔はよかった」の回顧は間違いで、「穫った者勝ち」という近年の中国密漁船団同様、国内でもやりたい放題を制御できなかったため、資源枯渇を招きました。
 海運は業界動向に、漁業は気候等に左右されるものですが、魚の養殖技術には、資源保全や、安定供給の未来を開く可能性がある、と期待しています。
 希望としては、ウナギを優先してもらい、以前のように当たり前に食べられるようにしてもらいたい!
 「うなぎが食べたかった…」の遺言を映画で観た気がします……


ワールドシティタワーズ

 最寄りはモノレール「天王洲アイル駅」という、運河沿いのマンション群で6,000もの人が生活できるのは、品川駅への専用シャトルバスのおかげとしても、ベイエリアでは足が心配になります。
 マンション脇にひっそりたたずむ報知新聞社屋を目にし、近ごろはオヤジもスマホをのぞくため、通勤電車でスポーツ新聞を広げる人が減ったのでは?(バス通勤なので分からない)とも。
 新聞の折り畳み技ができない人でも、手のひらで読めるようになりましたが、メガネを外さないと手元が見えないため面倒と感じるのは、オヤジ化に対する抵抗力も低下してきたか……


 以上で目黒川は終了になります。
 名称の響きからは、池尻大橋以南の桜並木が思い浮かびますが、烏山川・北沢川沿いなど、思い入れのある地を訪れることができ、散策を楽しめる流域でした。


2017年1月9日──成人式

 今年の港区成人式は、いつもの東京プリンスホテル(芝公園)が改修工事のため、ザ・プリンス パークタワー東京で行なわれました(ホテル側のいいなりじゃん)。
 ホテル裏手に東京タワーを望める庭があるので、記念撮影には絶好の場所と思うも、庭に出てくる連中はパラパラ程度。2005年旧芝ゴルフ場(練習場)跡に建設された比較的新しい施設なので、庭の認知度は低いのか?
 右程度しか撮れず(彼女には申し訳ない!)、目論みが外れた成人式でした……

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