2017/05/22

空港を支える広い空──森ヶ崎

2017.5.4【東京都】──「呑川(のみかわ)を歩く_11」

 新しい京急蒲田駅構内を見学したく、京浜急行で向かいます。
 高さ(三層構造)、長さ(18両分の長さ)は拡張できても、幅を広げられなかったのが痛い。不可能だったとはいえ、直列に並ぶ待避(通過待ち)ホームは遠過ぎです……




 以前、当駅で分岐する空港線は単線ながら、川崎方面からの直通列車が梅屋敷駅側の線路上でスイッチバックし羽田空港へ向かうなど、無理矢理な運行がされていました。
 新駅では上り線が2階、下り線が3階に整理されるも、それぞれから羽田空港行きが出るため、当駅の乗り換えでは「次の電車は何階?」と、上の案内を探す必要があります。
 駅を建て替え、線路を敷き直しても、利便性向上は夢半ばという現状ながら、「前よりずいぶんマシになった」と感謝されるあたりが京急らしさとも。

 京急線高架化による踏切撤去で大きな恩恵を受けたのが、第一京浜(箱根駅伝の踏切通過が解消)と環状8号線で、同時期に進められた交差点立体化のおかげで、付近の道路がスッキリしたように見えます(土曜日だからか?)。




 コスプレ的な連中が群がる同人誌即売会(コミケ:コミックマーケット)を目にし、大田区の施設なので無料で入れそうとのぞいてみました。
 自分の作品を販売するフリーマーケットらしく(上はフィギュアを販売)、テレビで目にするように若者がはじけていますが、クリエーターが集まる場なので「写真OKです!」以外の場所で写真を撮ると面倒な事になりそう……
 接点は何もないことを確認できた、というところか。




 梅屋敷駅の由来となった梅園は、江戸時代の薬屋が梅を育てる農家から実のならなくなった老木を集めたもので、東海道沿いに設けた茶屋から評判が広まったようです。
 聖跡とされるのは明治天皇が9度も訪れたことにより、その回数の多さは、京都を知る天皇の京都御所等の記憶と重なったためか。

 旧梅屋敷駅のホームは短く、隣接する踏切にはみ出して停車する様子を『タモリ倶楽部』で目にし是非と思っていたが、間に合いませんでした……




 4000人収容のメインアリーナがあり、格闘技系やバスケットボールの試合レポートを、スポーツニュース等で目にした記憶があります。
 総合体育館には、利用者以外は立ち寄らないイメージがありますが、隣接する公園や、開放された屋上に響く子どもたちの歓声から、身近な施設との親近感を抱いてくれそうです。

 これまで「呑川:のみがわ」と表記しましたが、蒲田付近で「呑川:のみかわ」の表記を目にし調べると、濁らない方が主流らしい。




 首都高速 羽田線の巨大な旋回橋方式可動橋は、地図にも記されます。1994年首都高 湾岸線(空港中央〜大黒JCT)開通までは、横浜・羽田空港・都心を結ぶメインルートのため、1990年旧空港入口(上り線)から入る車の、羽田トンネル(渋滞や事故が多い)迂回路として架けられます(湾岸線開通による交通量の減少から1998年使用停止)。
 本来は、大型船が通行するため高い橋が必要でしたが、空港隣接地による高さ制限から可動橋とされました。
 そんな制限のおかげで、周辺には開放感のある空が広がりますが、騒音を妨げるものがないため、エンジン音も開放的に響き渡ります。




 海を挟み2箇所に分かれた下水処理施設で、ここよりも大きな施設が昭和島にあります。処理水の放流口は目につきにくい(?)島の沖側にある
 陸側施設の上部は森ヶ崎公園(公園やグラウンド)とされますが、子どもたちの利用が多く子供用グラウンドなのか?

 付近で「遺体保管所建設反対!」の旗を目にします(以前反対運動があった)。
 斎場混雑時の一時保管等に利用される施設で、引き取り手不在、タワーマンションは遺体帰宅不可(って本当?)等の需要増から、住宅隣接地での開業が増えているらしい。
 倉庫業に属すため認可が必要でも、立地制限がないことは問題で、意識せずに利用した方もいると思うので、必要なものとして対応すべきではないか。


旧呑川河口付近


 以前の呑川は昭和島方面に流れましたが、洪水防止のため直線化され、現在の羽田方面への流れに付け替えられました。旧呑川は埋め立てられ、緑道が整備されグリーンベルトとなりますが、何だか歩きにくい(設計が古い?)印象を受けます。
 上は河口近くの「満開の家」。こんな姿を目にすると世話の苦労も忘れ、「また来年も」とやる気になれそうです。




 昭和島は工場の島で、東京モノレール 昭和島駅前に並ぶ自転車は、工場出勤時に利用するもので週末は置きっぱなしらしい(文句を言う人はいません)。
 工場とは関係なさそうな夫婦が駅から出てきます。キャリーバッグのガラガラ音が陸に渡る橋へと向かうので、旧呑川河口周辺に暮らす方のようです(徒歩10分弱)。
 旧河口付近からバス停まで徒歩10分、バスで蒲田・平和島駅まで15分程度かかるため、最寄り駅として利用するようです。


追記──「海の王子」が皇族を「忖度:そんたく」しても、流行語は明るい方がいい

 一般的な日本人は、皇族と対面した際にはとまどいそうですが、外国人に囲まれた環境で育った王子は、敬意を払いつつもフランクに接することができたのではないか。
 眞子さんが選んだ相手ということで好意的に見るにしても、多くの人が好印象を持ったようです。
 今後も明るい話題で世間を和ませてください。

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