2019/05/06

「10連休」は最強の呪文──葛西臨海公園

2019.4.28【東京都】

 日本全体がこれほど浮かれた気分になるのは初めての経験という気がします。おそらくTOKYO 2020でもここまでの高揚感は生まれないだろうと。


 「10連休」の言葉には「言った者勝ち」的な力があり、「もちろん休みます!」「国民の権利ですよね!」など、日の丸を後ろ盾とした(?)強気な主張のため受ける側は窮してしまい、その言葉が発せられる前に釘を刺さねばと腐心された方も多いのでは?
 休むためなら前倒しの仕事がきつくても我慢できますが、休日だから働く人(繁忙期)、休めない人、休みたくない人もいますから、今回のような祝祭であっても分散して休めるような受け皿を用意すべきではないか(混雑を避けられれば遠出も選択肢になる)。
 とはいえ、機を逃すと休めないのも確かで、「10連休」という呪文に乗っかった方も多いのではないか……

 葛西臨海公園の海辺には、渚橋(右奥が橋の支柱)を渡った沖に葛西海浜公園の人工干潟があります。荒川と旧江戸川の河口に広がる三枚洲とされる干潟を整備し、「西なぎさ」は出入り自由ですが、陸地とつながらない「東なぎさ」は立入禁止の自然環境保全エリアで、2018年ラムサール条約湿地に登録されました。

 手前のテントはバーベキュー場の炊事場で、これからの季節はにぎわいそうですが、駐車場からは丘を越える必要があり、ちょっと遠いかも。
 ランドマークの観覧車(日本で2番目の大きさ)が、砂浜を転がってきそうなところが臨海公園らしさと。


 中学・高校生時分に10連休があったら何をやってただろうか? ずっと遊べるほど小遣いはないので、仲間と海辺へ繰り出してはしゃぐのは現実的な選択とも。
 先生たちも、明確な目標を持つ部活の顧問以外は休ませてあげたいと思うも、家で残務作業をしているかも……
 この浜辺で潮干狩りは可能ですが(無料)、自然のままで貝をまいてないためほとんど採れないらしい(「アサリはほとんどいません」by 東京都公園協会)。

 下は、ビーチ・フラッグスのような遊びをする様子で、われわれの時代にそんな遊び方はなかったが、男はどうして砂浜を走りたくなるのだろうか……


 隣接地にTOKYO 2020で使用されるカヌー・スラロームセンターが整備中で、注水が始まってもまだコンクリートがむき出しらしく、試運転というところか。
 競技内容は知らないが混雑しても歩いて行けるので、ここで五輪競技を観戦しようと考えています。せっかくなので近々始まる予約受付から参加したいと。

 右は外国人の集団がパラシュートのような大きな布で遊ぶ様子で、収納場所を考えてしまう日本人には発想できない遊びのように。
 下の荒川最下流に架かる荒川河口橋は、海風をまともに受けるのでJR京葉線がよく止まるのも仕方なさそう。


 平成生まれのファミリーが、令和天皇の即位を祝う一般参賀に「子供たちの時代の幕開けを見せにきた」と、新しい時代への期待を語っていました。評価は別にしても、負のイメージを持たない平成世代は素直に希望を抱くことができるようです。
 われわれが引きずってきた昭和の陰は過去のものとし、新しい時代を迎えることが「いい時代の積み重ね方」となり、未来への希望につながることを理解できた気がします……

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