2020/05/04

自由を取り戻すために

2020.4.19【東京都】

 われわれの取り組みが試されるゴールデンウィークに突入しました。各自治体は可能な限りの厳戒態勢(施設閉鎖 等)や呼びかけをしていますから、状況の推移は各個人の判断次第となりそうです……


 この日は中川・荒川の堤防を歩きましたが、「ここなら大丈夫!」と考える人が多く見られます。前日の土曜日が一日中雨だったこともあり、散歩したい条件が揃っていました。

 上写真の手前は旧葛西海岸堤防の遺構で、奥の地下鉄東西線の荒川中川橋梁は以前の海に通されたため、埋め立て後の陸の中まで続きます。軟弱地盤に建設するため、橋脚の基礎は地下72 mまで打ち込まれたそう。旧利根川が流れ込み、未固結の分厚い砂泥が堆積する場所なので、その深さで安定した地盤にたどり着けたのだろうか? とも……


 堤防の遊歩道に、散歩(ウォーキング)、ジョギング、サイクリングの密度が普段より高いのは、風通しのいい場所として思い浮かぶためかと(考えることは皆同じ)。そんな環境でも、群れようとする(密を作りたがる)人たちは、どこに行ってもリスクと密であることを理解すべきと。

 首都高速中央環状線は、かつしかハープ橋で荒川・中川を仕切る背割堤に渡りますが、堤の終点で江戸川区側に渡る場所(上)には、橋らしさも名称もありません。


 上は、荒川の最下流に架けられるJR京葉線の鉄橋。南側に広がる東京湾からの風対策に防風柵を設置したことで、強風による運転見合わせの頻度は少なくなりましたが、それでもよく耳にします(河口から2番目の鉄橋の東西線でも数年で何度か止まりました)。風当たりの強い場所ながらも、トンネルにできない理由があるようです。


 中は見えませんが、オリンピック競技施設として整備されたカヌー・スラロームセンター(リンク先Youtube)の外観です。
 リオ五輪メダリストの羽根田 卓也 選手が「こういう施設が欲しかった!」と絶賛した施設なので、コロナ収束後にはカヌーの聖地になって欲しいと……(観覧車は営業停止中)


 堤防の歩道は河口付近で葛西臨海公園に入ります(荒川の河口は若洲海浜公園近くの東京湾になるそう)。4月25日から駐車場が閉鎖され、5月2日に訪れた際には「いつもこれくらい空いていたら!」と思うほどの効果が出ていました(葛西海浜公園(人工干潟)は4月11日から閉鎖)。

 「運動」と「遊び」の線引きは難しいが、「ルール」を守れるかが分かれ目で、子どもや恋人がはしゃぐ姿を「大目に見る」行動を抑制する事は、妥当な判断かと。
 ですが、「浮かれ気分」が押さえつけられる状況は、「欲しがりません勝つまでは」のように背筋が寒くなりますから、自分たちの努力で一日も早く「自由を取り戻そう!」を合言葉にすべきと……


追記──緊急事態宣言 延長

 首相が「われわれが…」と切り出したのは、「自分たちは貢献している」意思表示のようですが、そこは「国民の皆さんの努力により…」とするべきではないかと……

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