2020/05/11

アフターコロナを思い描いて

2020.4.25【東京都】

 帰省しなかった都市部の家族、再会をあきらめた故郷の家族、旅行を中止した人々、かきいれ時に休業する店舗 等々の辛抱によって、経験したことのないゴールデンウィークが実現できました。これを無駄にしないためにも「新しい生活様式」を続ける必要がありますが、地方の自治体から制限解除が聞こえた途端、緩みはじめたようにも……

 近所に葛西親水四季の道とされる遊歩道があり、その先は旧江戸川中州の妙見島(産業廃棄物の島の印象)に通じるので、一度歩きたいと思っていました。
 その道は、旧江戸川と中川を結んだ旧長島川を整備したもので、人工の水路、水遊びできるミニプール、小学生が稲を育てる田んぼ(今年はどうするのだろう?)等が整備されます。送電鉄塔「長島線」の名称由来らしい。

 初めて歩く葛西駅東側の遊歩道は短く物足りないが、以前からの生活の営みを感じることができます。右は桑川神社の富士塚。


 上は旧江戸川から旧長島川が分岐した付近で、左が妙見島になります。付近にはコロナ感染が広がった当初、目の敵にされた屋形船が多く係留されています。3密の条件が揃うのは確かですが、窓を開け放てば回避できると思うので、こんなことで江戸時代以来の文化が衰退して欲しくないと。
 一方で釣り船は営業しており、船上でのソーシャルディスタンスが保たれれば問題はなさそうですが、釣り客は多くないようです。


 上・右・下は新川(旧江戸川と中川を結ぶ人工河川)で、行徳塩田の塩を江戸に運ぶ「塩の道」としてにぎわいました(成田参詣などの行楽客も利用した)。上は旧江戸川(東水門)から水を取り込む様子で、地盤沈下以前から旧江戸川の水位の方が高く、無風時は東行きの通行ができないため、曳船する業者もあったそう。

 そんな往時の様子を伝えるため、木造の橋がいくつも架けられています。ウッドデッキのように踏みしめる感触や、板のきしむ音には味がありますから、保守管理は大変かもしれませんが続けて欲しいと。


 新川の両岸には「新川千本桜」とされる桜並木が整備されており、右の新川さくら館はイベントや文化活動 等を目的とする施設ですが、桜まつりは中止になり現在は休館とされています。

 日差しの強い日に絞りが効かないスマホカメラに、バカチョンカメラを思い出しました……


追記──アフターコロナを思い描いて

 「新しい生活様式」を違和感なく受け入れる習慣が身につき、ウイルスに対する知見も広がり情報は格段に増えましたが、その分新たな不安も増えたように感じます。抗体検査の動向から、熱のない体調不良でも「感染しているかも?」と考えたり、「抗体があっても再感染しないとは限らない」、PCR検査「陽性→陰性→再陽性」等々の情報には、精神が不安定になるばかりです。
 ともかく病院の状況が平時に戻るまで「新しい生活様式」を続け、救急車がたらい回し(患者にとっての医療崩壊)にされない状況に戻さねばなりません!
 連休中は帰省ラッシュや渋滞もなく、ガソリン等のエネルギー消費量が極端に落ち込んだインパクトは大きいもので、アフターコロナには社会が大きく変わりそうですが、「新しい生活様式」がベースとなることと……

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