2020/06/15

これからも続く憂鬱──千住大橋

2020.5.30【東京都】

 外出自粛は解除されましたが、週末に電車で外出する人は少ないため、リラックスできる状況こそ本来の休日とも(通勤電車に疑問を感じるきっかけとなるか?)。
 今回は、外出自粛前の続きとなる千住大橋から北千住方面に向かいます。


 2カ月ぶりに触ったカメラはバッテリーが上がり、「シャッターってこんなに重かった?」(スマホはタッチでOK)と、ちょっとリハビリが必要でした。

 いまどきの、猫も狛犬もマスク(?)には逆らえませんが、電車を降りたら外させて! 「マスク不着用での入店お断り」の店もありますから(店員さんも不安ですよね)、入店前に顔を隠すように(?)。
 右は、京成線 千住大橋駅に近い河原町稲荷神社。以前はやっちゃば(青物市場)の守護とされますが、現在足立市場は水産物専門とされます。


 堤防が整備された千住隅田川テラス(上)には比較的人が出ています(普段はもっと多そう)。水や水路を利用した工場が移転した後のまとまった土地を、緩傾斜型堤防化した場所をこれまでも何箇所か歩きましたが、このような堤防が続けば江戸時代のように川辺がにぎわうかもしれません(下町方面は水都でした)。
 彼女たちが手にしているのは、グラススライダー用のソリ。こんなのあるのかと驚くも、「ダンボールって昭和・平成の話?」とか言われそう……


 江戸時代は、上の千住大橋が江戸市中の境界とされ(佐倉街道、奥州街道、水戸街道、家康没後に日光街道も通る)、松尾芭蕉が奥の細道へ旅立った地とされるため(自宅は深川)、周辺では芭蕉関連の記述を多く目にします。

 右の裏手にある足立市場は、東京都中央卸売市場 足立分場として1945年(昭和20年)に業務を開始し、79年青果部の廃止後は都内唯一の水産物専門市場とされます。

 下の黒塀に白く点在するのは蚊柱で、紫陽花も咲くように、ウイルスとは関係なく季節は移り変わります……


相反する予防対策

 マスクに加え、熱中症予防が必要な季節となりましたが、同時の予防は無理です。マスク着用時は、顔全体の体温が上昇する測定結果があるように、人との距離を保てる場所(屋外 等)では、マスクを外した方が安全そうです。


これからも続く憂鬱

 東京での休業要請が全面的に解除されると、普段に近い活動が再開されるため、「新しい生活様式」の実践だけでは抑えきれない場面に遭遇しそうです。
 市民の願望としては「新規感染者ゼロ」ですが、社会は「爆発的感染がなければ GO !」したいように、隔たりは大きいものの、国が国民を養う経済力を持つわけではないので、注意を払いながら活動することになります。
 「夜の街」の集団検査でようやくウミが出始めたように、やっかいな問題をつぶすことが最優先でも、「品行方正な市民」との切り分けをしないと、圧倒的多数からの反感を買うことになります……

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