2021/01/18

木々の季節時計──新川西水門広場

2021.1.9【東京都】

 全国の主要都市に2度目の緊急事態宣言が出されました。この周辺を歩くのは昨年の宣言時以来になりますが、当時は桜の季節を楽しめないなんて、と感じたことを思い出します……



 この冬は1月から容赦ない寒さが続きますが、木々が持つ季節時計は例年通りに進んでいるようです。
 右のロウバイ(蝋梅)はこの日に花開いたようで、晩冬(小寒:1月6日頃〜立春:2月3日頃)の季語とされます。
 新川西水門広場にある火の見やぐら(上)を管理される方は、鳥が蜜を吸っては花を落とし、丸坊主にされたことがあるため見張っているのだそう。鳥にとっては餌の少ない季節のご馳走でも、花がなくなるとわれわれの季節感が失われます。
 下の十月桜は、春と10月頃の年2回開花し、冬も断続的に小さな花を咲かせるサービス精神の持ち主で、ほんのりとした薄紅色は、寒さを乗り切る力を与えてくれます。


 新川は、徳川家康が行徳の塩田から、江戸に塩を運ぶ運河として整備した「新しい川」で、荒川開削(大正〜昭和初期)により中川と接続しますが(荒川以西は小名木川)、地盤沈下による水害防止のため、中川との間に西水門が設置されます。
 現在、新川排水機場の整備により西水門跡は公園とされ、火の見やぐらが建てられました。特に由緒はないらしいが、新川整備のシンボル的存在となっています。
 といっても、花の季節を除けば密にならない散歩コースなので、のんびりできます。


政治家に可能なのは、お金による解決だけとも……

 全国主要都市への緊急事態宣言の会見では、感染症対策分科会の会長が同席しました。言い訳をグダグダ並べる政治家よりも、要点をストレートに話す先生の方が、はるかにわかりやすかったかと。前任者と同様に学習できないならば、最初から先生が同席できるように、統一見解を準備するのが政治家の役割ではないか。それもできないならば、分科会主導との批判も受け入れ、まずは「命あってのビジネス」程度を言えなければ、国民の不安・不満は収まらないと。

 煽るばかりのメディアよりも、祖父母や両親が感染しても入院できず、自宅待機のまま医師の診察なしに亡くなる事例が、インパクトを持つ状況となってしまいました。
 脅しは効かなくなり、お願いはさらに力を持たず、罰則による締め付けが検討される一刻を争う状況で効果的なのは、お金による解決(再度の給付金)かもしれません。お互いにさもしさを覚えるも、そんな状況に至らしめた政治家に可能なのは、お金による解決だけとも……

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