以前、新婚女性の新居が「錦糸町」と聞き、周囲の連中と声を揃え「エッ、きんしちょう〜!?」とハモったことを思い出します。
それは、東京周辺で暮らす人々の共通認識のようです。
両隣の両国・亀戸に無く錦糸町にあるのが「WINS:場外勝馬投票券発売所」で、その存在が「町のイメージを左右する」との認識も確かと思います……
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錦糸町駅周辺(Map)
「先頭を揃えられないのか?」と言いたくなる、ホーム脇の車両基地。
義務ではないにしても美意識を持てぬほど忙しいのか、勤務態度の表れか?
わたしが運転手なら仲間に「揃えようぜ」と言いたいし、それがプロらしさではないかと……
付近で思い浮かぶのは「楽天地」だけの縁遠さです。
異質な印象は阪急創設者の手によるためで、系列の東宝が松竹の牙城である浅草への足がかりとしたらしい。
天然温泉施設を核とした娯楽施設ですが、なぜかWINSの建物にも看板があります。以前ビルに馬券売り場を誘致した経緯から、金づるは離さない執念深さが関西流?
丸井・WINS裏〜墨東病院周辺の無秩序地帯に根付く暴力団も、関西から引き連れてきたのではないか?
以前の興行(催し・映画等)にヤクザは付きもので、都内でここだけとされる河内音頭祭りが続く理由とも。
東京都による「錦糸町・亀戸副都心」の指定は、暴力団排除が主目的だったとしても、現在も何ら印象は変わりません……
能勢妙見堂 東京別院(Map)
レッドクロスの紋章が印象的な妙見大菩薩は「北極星の神様」なので、星形と思いきや「矢筈(やはず):掛軸を掛ける道具の先端部」のデザインらしい。
大阪府の能勢妙見山(日蓮宗)東京別院で、幕末に活躍した勝小吉と勝海舟親子は熱烈な信者とされます。
坂本龍馬も訪れた、島国根性の粘度を感じる日蓮宗の寺院が、日本人の根っこを守ってくれたのかも……
江戸の外れには各地からの転入者がいるも、関西文化が目につく現状は、何らかの力が働くように見えます。
大横川親水公園(Map)
木場公園脇を流れる大横川は、前回の北十間川(ツリー付近)から竪川(たてかわ:首都高小松川線下を流れる)までの間が、大横川親水公園として整備されます(地盤沈下の高低差のためではないか?)。
旧運河沿いの倉庫は再利用され、右の「SUMIDA PARK GALLERY SASAYA」には、カフェ、ギャラリー、劇場施設があります(上は前の水路に竹が映る姿)。
また近くには、エアリアル(シルク・ドゥ・ソレイユと同じ装置の空中パフォーマンス)スタジオを見かけます。
日本ではまだ珍しい「空中エクササイズ」は、「肩こり・腰痛 解消!」効果を宣伝している。
整骨医では首を吊られるので、全身が吊り下げると普段縮こまっている背骨周辺(首や腰)が伸びそうな気がしますが……
スカイツリー周辺(Map)
本所税務署付近に、小梅銭座跡(1736年発行貨幣の鋳造所)の案内があります。
それ以前から貨幣鋳造は幕府許可制の民間請負事業のため、偽造貨幣(質の悪い貨幣)が勝手に作られ流通するような、大らかな時代(?)でした。
ギャンブル等で手に入れた「あぶく銭」は、「質の悪い貨幣」に由来するとの説明には、納得です……
上は、平地に建てた城を店舗とする和菓子「森八本舗」(落雁で有名な金沢の「森八」とは別)の、門に飾られる鯱(しゃちほこ)。
加賀の老舗と同名で江戸に城を構えるのですから、気合いが入っているのでしょう。
錦糸町から真っすぐに続く「タワービュー通り:リンク先に上と同じアングルがあった…」はここにたどり着きます。
ツリー手前の可愛らしいビルたちの会話
「すごく重いもの背負っちゃった気がするんだけど」
「こっちに倒れないよう祈るしか無いだろ」
「ゴジラはこっちに倒さねえよな?」
「その前に踏みつぶされる……」
などと聞こえてきそうな、格差社会をサイズ感で具象化したような絵です。
ですが、ツリーはゴジラを呼ぶために作られたので、彼は必ずやってきます!
建設時は地元も「下町に世界一のタワーを!」と盛り上がるが、完成してみたらツリーと町並みのギャップの大きさにとまどう様子も。
東京タワー完成時(1958年)は国民すべてが希望を抱いたが、ツリーには「自慢ではあれ、混雑ばかりで地元は潤わない」住宅地という場所柄の事情が見て取れます。
わたしのように、レポートはしても金を使わないヤツが一番ガッカリかも……
追記──「メーヴェ」が飛んだ!
湾岸戦争当時、日本も巻き込まれるとの危機感から、映画『風の谷のナウシカ』の主人公なら別の方策を見いだすはずと、メーヴェ製作を決意したらしい。
技術的なことは分からないが、ジェットエンジン上の翼に乗り空を飛ぶとは恐れいりますし、みんなの夢を実現してくれたことに「拍手」を送りたい!
日本は、だいじょうぶダァ〜!
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