2015/03/02

記憶に残る文様──永福町〜中野富士見町

2015.2.14【東京都】──「神田川を歩く_8」



永福寺

 永福町といえば駅前の「京王バス 永福町営業所:現在のボディカラーはシックでいい」、「大勝軒:東池袋のつけ麺店とは別系統」や、「アルク:語学系出版社(人のつながりは多い)」でしたが、新名所が誕生したようです。
 2011年開店のイタリアン「マッシモッタヴィオ」はピザが人気らしく、テラスでおしくらまんじゅうのように群れる人の数が、大勝軒の行列より多いことに驚きました。

 右の永福寺(曹洞宗)は、戦国時代末期に小田原城落城後の北条氏家臣が檀家となり、その尽力で地域が発展したことから、寺の名が地名とされました。


龍光寺


 「永福」に隣接する「和泉」の地名は貴船神社(水神・雨の神)に由来し、本寺に隣接する熊野神社(山岳・土地の神)に加え、井の頭池(いのかしら)に棲む龍が昇天したと伝わるこの付近は、水に恵まれた豊かな土地だったようです。
 上はしだれ桜の枝か? 花を待ち望む思いが、寒い季節を乗り切る力になります。

 右はアパートの屋根に設置された、太陽光を室内照明に利用するHimawariシステム。どれほどのものか一度体験してみたい気がします。


神田川環状七号線地下調節池


 付近の環状七号線地下約50mには、神田川中流域(同水系の善福寺川、妙正寺川)を集中豪雨から守るための神田川環状七号線地下調節池があります。
 住宅密集地には、地下に調節池を作れるような公共施設やグラウンド等(横浜国際総合競技場下部は鶴見川の遊水地)がないため、絞り出した苦肉の策です。
 都市部らしい発想で、2005年の集中豪雨で成果があったとはいえ、同一水系地域に雨を降らせる雨雲は同じなのに、それを一カ所に集めて大丈夫なのだろうか?
 神田川の取水口(上)と、杉並区和泉の神田川取水施設(下:手前は環七)。



地下鉄丸ノ内線車両基地

 「ほら、やっぱり地下鉄の入れるとこ隠してますよ!」
 春日三球・照代の「地下鉄漫才」(1970年代ですって…)にかけたつもりですが、知らない人も多そう……
 「垣根の奥で、掘り出した地下鉄を洗ってるんじゃないですか?」
 市街地で人通りの多い場所柄、脇の歩道橋にも遮蔽版があり迷惑行為防止に懸命なので、木々の合間からのぞきました。
 大江戸線木場車庫では地下までクレーンで下ろすらしい等、実際に見ていない認識のあいまいな部分へのツッコミが受けたようです(照代さんは1987年亡くなられた)。
 車体文様だけで丸ノ内線と伝わるデザインは1996年に姿を消しますが、多くの要望により2010年に復活します。
 やはり「これが丸ノ内線」ですよね……


善福寺川合流地点


 神田川(上写真上)は車両基地脇で善福寺川(同右)と合流します。
 川の合流地には、京都鴨川(高野川・賀茂川の合流地)で感じた「出会いの楽しさ」を期待するも、防災堤防の高さはそのまま「出会いのハードルの高さ」と感じたりします……(堤防の制約から斜めの絵に)

 次回から、支流の善福寺川源流からこの合流地をめざします。


追記──不人気NHK大河ドラマ『花燃ゆ』のお楽しみはこれから!

 吉田松陰は幕末期の重要なキーマンでも、唯一のアクションである「黒船乗船」の挑戦も追い返されては絵になりませんし、彼の妹を主人公とした物語が苦戦することは見る側も予測できました。
 『龍馬伝:2010年』で高杉晋作を演じた伊勢谷友介は松陰の方が適役と思うし、大沢たかおの男前ぶりや、井上真央ちゃんの頑張りだけでは大河を支えられません(お年をめされた檀ふみさんが素敵! でも…)。
 そんな物語にようやく「時代をひっくり返す看板役者、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、桂小五郎 等」が登場し、奇跡的&痛快に新たな「大河の流れ」を生み出します。
 今年の大河、ワクワクはこれからです!

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