2017/08/07

リバーサイドヒル──二子玉川公園

2017.7.8【東京都】──「丸子川を歩く_3」

 汗が止まらぬ暑さに加え、新しい公園の木々は若く日陰が少ないため人影はまばらですが、ヒルズカフェだけ盛況なのは It's so Cool ってやつかと……




 ここは、二子玉川駅東側の再開発地区に隣接する、旧自動車教習所、ゴルフ練習所跡地に2013年整備された世田谷区立公園。上野毛駅の方が近そうですが、二子玉川は通称なので(付近の玉川と対岸の二子に由来)、玉川の地名=二子玉川として使われるらしい。
 また、段丘上の上野毛駅へ向かう坂はキツイので、二子玉川駅から○分とした方が印象はよさそうです。
 右のように低木は多数植えられていますが、この季節に欲しい木陰が皆無のため、まだ丸坊主の公園と表現したくなります。

 公園内の日本庭園 帰真園(きしんえん:多摩川の流れ、自然や文化をテーマとする)にある池の畔に、旧清水邸書院(元 清水組→現 清水建設 副社長宅の離れで世田谷区登録有形文化財)があります。
 以前紹介した静嘉堂(せいかどう)文庫のように、段丘上の高台に建てられた建築物を移築したもの。
 ずっと解体されたまま保管されていたそうで、どちらかというと「ちょうどいい公園」に再建しておこうとの、自治体都合であてがわれたようにも。

 書院からは、庭や池より奥のビル群に目が向きます。
 山の無い土地ゆえビル群を逆手に取り、水墨画に描かれる急峻な岩山のイメージを狙ったようにも見えるが、それにしてはビルが少ないようにも。
 かといって、汐留や品川のような巨大ビル群の圧迫感では息苦しくなります。
 高層ビルの少ない世田谷区ではインパクトがありますし、土地活用には有効な手段と言えそうですが、本当に高層ビルは地震で崩れないのか、疑問を感じるようになってきました……


 本公園と多摩川河川敷の間を通る多摩堤通りの上に緑地が整備され、川を見渡せ道路を横断せずにアクセス可能な丘が生まれました。道路にトンネルを新設し上部に公園を作る大がかりなもので、自治体の力の入れようがうかがえます。
 ヒルトップに、スターバックス コーヒーを誘致したのは見事ですし、ヒルズカフェからの景色は心地よさそうです。
 散歩+飲食+ロケーションを楽しめる立地は受けそうですし、雨の日の風情も楽しめるのではないかと……


 上は公園近くに健在の、以前目にしたぶどう畑。
 対岸にも残るように、以前の多摩川沿いにはぶどう・梨・桃畑が広がっていました(亡き父がぶどう好きだったことを四十九日の際に初めて知りました)。
 専業で成り立つ規模ではないので、代替わりは難しそうとも。

 右の上野毛自然公園は、段丘上〜斜面〜段丘下に続く高低差のある施設(江戸期の名主庭園)。段丘の高低には野趣があるので、以前の高台物件は、段丘下までを垂直に切り取る区画で分譲されたようにも。
 見ての通り、ここが段丘のキツイ坂になります。


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