2018/02/05

もっと自由な姿を──篠崎

2018.1.13【東京都】──江戸川区探訪_13

 都営地下鉄 篠崎駅(1986年開業)は都内最東端の駅で、比較的新しい駅周辺には小ぎれいな商業施設が並ぶも、立ち食いそば屋が見当たらないのは時代の流れか……



 江戸川河川敷にあるポニーランドは広々としていますが、手綱につながれた馬は人間に服従のため、覇気の無い眠たそうな目をしています。
 仕事が終わり綱から開放された途端、鞍を乗せられた背中がかゆいようで地面にこすりつけ始めますが、彼らの自由時間はこの時だけのように見えます。
 子どもの情操教育には身近な施設は大切と思うも、もっと広い場所で自由に過ごす馬を見せてあげたいと。



江戸川分岐点


 以前付近には、渡良瀬川水系の太日河(ふといがわ)が流れていましたが、江戸時代の利根川水系改修に伴い利根川の水が流されようになり、江戸川の原型となりました。
 後の浅間山噴火の際、噴出物が利根川水系に堆積し洪水が頻発したため、1920年(大正 9年)江戸川放水路(江戸川)が開削され、元の流路は「旧江戸川」とされます。
 上の江戸川放水路(奥)と旧江戸川(手前)の分岐点付近は、遊水池的な役割があるため土砂が溜まるように見えますし、二つの流路は排水路的な存在のようです。




 付近の江戸川には行徳可動堰、旧江戸川には上の篠崎水門(航路を確保する上手前・右の閘門を併設するため「水閘門」とされる)を設置し、上流の金町浄水場の取水水質保全のため、海水の溯上を遮断しています。
 下を訪問した帰りに水門が開いていたのは(せき止めた川の水を海に流す)、海水が遡上しない干潮時に排水するためで、かなりの勢いがありました。
 大都市の水を確保するためには、このような施設が必要なため水道料金が高いのかと。東京の水は豊かではないことを、河口近くで気付かされました。


篠崎マリーナ(?)


 Google Mapに篠崎マリーナとあるが、旧江戸川に面した水門は閉ざされたままで港内は使われないらしく、船の廃棄場のような光景が広がります。千葉県 市川市に属するも国土交通省の貼り紙があるので、別用途の利用計画があるのかも。



 23区唯一の区立アイススケート場で(夏はプールとされる)、第37回全日本ジュニアショートトラックスピードスケート選手権大会が開かれています。
 ガキ時分に通った屋外リンクは、時折氷が溶け水びたしになったが、屋内リンクは氷温を管理するため寒いこと。そういえば、テレビで目にするフィギュアスケートの観客席は、みんな防寒着でしたっけ……

 間もなくピョンチャン五輪が開幕。
 冬季五輪って、いつも盛り上がりに欠けたまま終息する印象がありますが、今回は盛り上げてもらいたいと選手団の活躍を応援しております!

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