2010/09/27

遊べるうちは遊ぶベシ!──青梅

2010.9.19
【東京都】


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 立川の次が青梅では、少し離れた印象もありますが、福生(ふっさ)や羽村付近は以前歩いたので、今回はスルーしました。


青梅交通公園(Map)

 この施設は、1962年 鉄道開業90年記念事業として旧国鉄により作られました。
 ガキの時分はよろこんで遊びに来たものですが、何で青梅という立地だったんでしょうね?
 当時、蒸気機関車にも興味はあったでしょうが、きっとそれよりも「模型鉄道パノラマ」(80分の1サイズのミニチュア)の模型が走り回る様子にくぎ付けだったことと思われます。この日も子どもたちの人気の的です。
 でもその実演時間が短いと大人でも感じるのですから、子どものころは「ケチ!」などと文句を言ったことでしょう。

 旧国鉄時代の横浜線でも走っていたと、懐かしく思える車両が保存されています(右写真)。
 板張りの床が何か油っぽく、ニオイもしたような記憶があります。そんなころは、新型車両のシートが貼られた平らな床がとてもカッコよく見えたことを思い出します。
 そんなことを懐かしく思う年ごろになってしまいました……


勝沼神社(Map)

 交通公園内まで聞こえたお囃子は、ほど近い勝沼神社の例大祭のものでした。
 9月はこの神社(地区)の例大祭ですが、5月には青梅の町を挙げた「青梅大祭」があり、各町内の山車(だし)が引き回され、勝沼町の山車を右の「勝沼囃子会」が盛り上げるそうです。
 お囃子会紹介のページに「ここ数年来女性会員及び準会員が増え…」とあるように、演奏者に若者が多い印象があり、組織の魅力がうまく伝えられているようです。
 その取り巻きというか、友だちの応援や、その姿に関心を持つ若者たちが群れている雰囲気には、活気に通じるような好印象を受けます。
 地域社会文化がその役割を果たし、世代交代がスムーズに進んでいるように思え、好循環社会(現在の日本にこんな表現できる場所があるのか?)を実現しているような印象を受けました(キツネを踊る子も若者です)。


旧青梅街道付近(Map)

 右写真は以前、繭蔵(かいこの養殖)に使われた建物を、飲食店舗に転用したものです。
 いくらオシャレにしても、この立地ではどうなのか? と思ったのですが、店内には人影が見えるので、流行っているのかも知れません。
 付近にはここと同様に大谷石(のような軽石)を使った蔵が点在しますが、流通を考えると、大谷石の産地である栃木県から運ぶのは大変そうに思います(JR八高線経由?)。
 付近にも産出地があったのか?

 近ごろ、女性のファッションカタログ誌的な仕事もしていて、こんなロケーションにモデルが立ったら絵になるんじゃないか? なんて思ったりしました。似合わないと思いますが、感じれられるようになってきたのか……

 右はテレビで何度か見かけたとんかつ屋で、評判までは覚えていませんが、店内はレトロという表現ではなく「きたなシュラン」に近かった気がします。
 それではあまりにも失礼なので評判を調べてみると、「味は○」「雰囲気は落ち着き過ぎちゃう」など、とても好評のようです。
 外見にも味がありますから、入ってないのに「星三つです!」としておきましょう……

 この辺りがよく知られている、昭和レトロをモチーフにした町おこしの中心になります。
 「昭和幻燈館」:手描きの映画看板や、昭和の生活を再現したジオラマの展示
 「昭和レトロ商品博物館」:昭和期の駄菓子、おもちゃなどの販売。コレクターによる商品デザインを展示
 「青梅赤塚不二夫会館」:赤塚不二夫の漫画ワールド
 そんな施設が旧青梅街道沿いに軒を連ねます。館内では様々な背景を知ることができたのでしょうが、どこも入りませんでした。

 青梅に何で赤塚不二夫かというと、手書きの映画看板で町おこしを目指した青梅市側が赤塚を口説いたそうです。
 彼は満州に生まれ、新潟で生活と絵の仕事にかかわりたいため、映画看板を描く仕事をして漫画家への夢を膨らませていたそうです。

 サザエさんストリートのように、キャラクターがいたるところに見られるのですが、その中にスッカリ忘れていたベシ(モチーフはカエルだそう)を見つけ、ガキの時分に、ニャロメとケムンパスのイラストは描けたのにベシだけはうまく描けなかったことを思い出しました。
 もちろん漫画家なんて目指しておりません(右の看板は『ローマの休日』)。

 青梅駅の駅メロは「ひみつのアッコちゃん」なんだそうですが、気付かないまま帰ってきました……


釜の淵公園(Map)

 多摩川の流れが大きく蛇行する一体を整備した施設で、水の公園と呼ばれ、青梅市郷土博物館、市民プール、かんぽの宿などがあります(下写真は郷土博物館脇に保存される古民家)。
 リゾートではなく、アウトドア的な野趣を楽しむ場所なので、食堂・売店類は無く、みんな自前のバーベキューを楽しんでいます。
 都市近郊のバーベキューサービスを利用するカジュアルなスタイルではなく、完全なアウトドアスタイルの方が「正しいバーベキュー」という気がします(確かに面倒ですがね)。


 この日は暑かったこともあり、子どもだけでなく、大学生くらいの若者たちも水遊びに興じていました。
 そんな光景を見たオッサンは「いくら暑くても、もう9月だぜ」と思うのですが、「まだ全然大丈夫。遊べるうちは遊ばなきゃ!」そんな声が聞こえた気がした瞬間、「遊びたい側の見解」ではなく、世間の親のような「一般概念」を押しつけようとしていることに気付かされました。
 暑さが続くので、営業を延長したプール施設が多いと聞きましたが、それでも足りないと思うほど暑さが続いたのは確かです。

 「遊べるうちは遊ぶべき!」と行動するあなた方は正しい! そこに込められた切実な意味を感じるころには、様々な障害に意欲をくじかれ、遊ぶことすらできなくなっているかも知れないのですから。
 どんな状況でも大切なのは「スキあらば遊んでやる」との意欲であると、虎視眈々と狙ってはいるのですが……

 それにしても近ごろ「飛びます、飛びます!」(坂上二郎さんの引用)という女性を見かけます。
 またの機会に書きたいと思いますが、社会進出した女性たちの「ストレス対策」って、もう商売になっているくらい一般的なんですよね……


金剛寺(Map)

 金剛寺の境内に、「青梅」という地名の由来とされる梅の木があります。
 梅の実は一般的に6月ごろ黄色く熟すそうですが、この木の実は秋になっても青々としているところから、「あお梅」→「青梅」とされたそうです。
 数は少なくも下写真のように、秋分前まで青い実がついているので、同様例が見られる突然変異に含まれるそうです。


 この木には「将門誓いの梅」という伝説があります。
 平将門(たいらのまさかど:9世紀末ころ〜37年の生涯)が、戦勝祈願に馬のむち代わりにしていた梅の枝を地面に突き立て、「わが願いが叶わないのならば、枯れてしまえ」としたものが、現在まで守られているそうです。
 神田明神に祭られるまでの将門には、怨念のようなものがつきまとう印象があるので、この木にも将門の無念さが込められているのかも知れませんが、好意的に扱うこの地には、そこに触れようとする説明文はありません。
 文化継承とは「伝えられてきたことを、そのまま後世に伝えていきましょう」という姿勢でいいんですものね……

 JR青梅線は青梅駅ひとつ手前の東青梅駅から単線となり、そのまま終着駅の奥多摩駅へと続きます。
 以前は、奥多摩地区で採掘される石灰石輸送にも使われましたが、1998年に廃止されます。
 しかし青梅線は現在も、在日米軍横田基地向けのジェット燃料輸送に利用されています(川崎の安善駅から南武線経由で拝島駅まで)。
 2008年に横田ラプコン(航空管制区域)の一部が、米軍から日本に一部返還されたことを調べていて、実家のある相模原市上空300m〜4500mは横田管制下にあると知りちょっとショックを受けました(返還後4501m〜300kmは日本の東京航空管制下に)。
 そりゃ、戦闘機が我がもの顔で低空を飛び回るわけです。事故が無ければいいというものではなく、他の基地周辺と同様の危険にさらされていることを認識すべきと思わされました。

 この先の奥多摩や、拝島駅から分岐する五日市線方面にも見るべき場所は多くあると思いますが、この先まで足を伸ばすと一日がかりになってしまうこともあり、今回の多摩川編はこのあたりで終了にしたいと思います(ここでも片道1時間半かかります)。

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