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伝通院(Map)
ここは徳川家康の母、於大(おだい)の菩提寺とされる徳川家ゆかりの寺で、お夏(家康の側室)、鷹司孝子(家光の正室)などが埋葬され、各墓には門があります。
上は千姫(2代将軍秀忠・江の長女で、豊臣秀頼の妻)の墓。政略結婚で秀吉の息子に嫁ぐも、大阪の陣で父秀忠に豊臣家を滅ぼされ、からくも救い出されます。
再婚先でも不幸が重なり、江戸城に戻り徳川家の寺に埋葬されますから、格別に配慮されたようです。
この日は「文京朝顔・ほおずき市」が開かれ、伝通院から前回のこんにゃくえんまさま(源覚寺)に至る寺社や路上では、「何でもあり?」のパフォーマンスが繰り広げられています(右は朝顔市)。
中島みゆきの「女の情念」が込められたようなアンダーな曲に合わせ、奇妙な踊りを披露する集団がいます。どうも曲につれ、観客にお面を次々と渡し増殖していくパフォーマンスらしく、しばらくすると6人に増えていました。
お面の表情は同じでも各人の振りの様から、「楽しさ」「困惑」「やけくそ」の心理が見えてくるもので、おふざけからも「能の精神」の一端が感じられた気がします。
右のカッパ男と記念撮影する男の子は、頭上の皿から飛び出す水をまともに浴びながらも(その瞬間緊張感が走った)ひるむことなく、足元へと近づきます。
カッパ男は任務なので(?)子どもをいじりはじめるも、彼はその絡みを平然と受け入れ、カメラを構えるお母さんを見つめます。
わたしを含め周囲の、泣き出さないかという心配(期待?)と場の緊張感にカッパ男は引き下がりますが、子どもの好奇心の勝ちという結果には驚きました。
旧来の「ワッショイ!」中心の求心的宗教行事とは違い、地域の夏祭りでは関心を集めるため、大道芸人の出し物などイベント的要素が必要なようです。
東京ドームシティ アトラクションズ(旧後楽園ゆうえんち)(Map)
ここの観覧車は中央に支柱がないことに、上の写真で初めて気づきました(部品落下事故で営業休止中のジェットコースターは8月再開予定)。
右の「パワータワー」は、自分たちを腕の力で引き上げるもので、SASUKEに張り合うのかと思いきや、電動アシストモーターがサポートしてくれます。
お父さんは子どもに「すご〜い!」と、野郎は彼女に「すてき〜!」と言われたい気持ちはよく分かるので、20分待ちの人気も納得です。
いいとこ見せたいと張り切る男には右、水にはしゃいでしまう子どもには下、どちらもテッパンです!
町ぐるみ三田納涼カーニバル(Map)
右は東京マラソンではなく三田の夏祭りの様子で、「祭りに飢える都会暮らし」の群れに仰天します。
近所のお祭りを楽しむ人たちは、「ワッショイ!」でなく、暑気払い的「季節感」を求めるようです。
ビールを飲むオッサンたちが目につくのは、「今日は無礼講」のお許しをもらったということか?
この日は右下のフラダンスで満足したのですが、ホームページを見るとオープニングパレードは、東京タワー足元近くの赤羽橋が起点となるらしく、馬のパレード、マーチングバンドやサンバダンスもあるとのこと。
来年は全部見てみたいと思い始めています……
これらの「夏休みへの景気づけ」的な夏祭りは、夏到来時期に設定されますから、梅雨明けが早かった今年は、これまでの暑さは「おまけ」で、これからが夏本番ということになります。
そこは、体が暑さに早く慣れたおかげで、夏を目いっぱい楽しめるぞ! くらいの意識を持たないと、長丁場を乗り切れないかも知れません。
翌週の土曜日(7月27日)は豪雨で、隅田川花火大会が中止となりました(30分で中止はちょっと悲惨でも、局地的豪雨は各地に大きな被害をもたらしました)。
気象庁が「予測不可能」と言い切る、突然の豪雨との戦いは「運」ですから、これから夏祭りの成功は「ギャンブル」に勝つくらい難しくなるのかも知れません……